東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

中学生でも手が届く京大入試問題(59)

2019-01-16 11:49:00 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、平成18年度京大入試問題(前期、文系)です。

問題は、
「放物線

と2直線l1:y=px-1、l2:y=-x-p+4 は1点で交わるという。このとき、実数pの値を求めよ。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

下図のように、放物線Cと2直線l1、l2 が1点で交わるときのpを求めよということです。


▲図.放物線Cと2直線l1、l2 が1点で交わっています

初めに、2直線l1とl2の交点を求めましょう。

px-1=-x-p+4
から
(p+1)x=-p+5
です。

ここで、p=-1のとき、
1 : y=-x-1
2 : y=-x+5
で、この2直線は平行になり、交点をもたないので、p≠-1です。

したがって、

で、これをl1 の式に代入して、

です。

つまり、2直線の交点の座標は、

になります。

このとき、この交点が放物線C上にあることから

が成り立ち、これを整理すると、

になります。

この左辺を因数分解すると、

になり、したがって、

で、これが答えです。


簡単な問題です。