東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

高校入試問題R2(6)[開成高]

2020-03-31 12:19:49 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、令和2年度開成入試問題です。

問題は、
「AB=AC=AD=6、BC=BD=CD=4 である四面体ABCDがある。辺ABの中点をPとし、辺AC、AD上にそれぞれ点Q、RをAQ>ARとなるようにとる。このとき、次の問いに答えよ。


(1) △ABCの面積を求めよ。

(2) 辺AC上の点Hを∠PHA=90°となるようにとるとき、線分AHの長さを求めよ。

(3) AQ=4、PQ=PR のとき、線分ARの長さを求めよ。

(4) △PQRが二等辺三角形であり、四面体APQRの体積が四面体ABCDの体積の
 
となるような線分AQ、ARの長さの組をすべて求めよ。ただし、解答欄はすべて使うとは限らない。」
です。

図1に、与えられた条件を書き入れました。


▲図1.与えられた条件を書き入れました

初めに、△ABCの面積です。

図2のように、Aから辺BCに垂線を下ろし、その足をEとすると、BE=2になります。

ここで、△ABEに三平方の定理を適用すると、

が成り立ち、これに、BE=2、AB=6を代入し整理すると、

で、AE>0から

です。

したがって、△ABCの面積は、

で、これが(1)の答えです。

次に(2)です。

図2のように、Bから辺ACに垂線を下ろし、その足をFとすると、PH//BFになり、AP=PBからAH=HFが成り立ちます。


▲図2.Bから辺ACに垂線を下ろし、その足をFとしました

一方、∠AEB=∠BFC=90°、∠ABE=∠ABC=∠ACB=∠ECFから、△ABE∽△BCFになります。

すると、AB:BE=BC:CFが成り立ち、これに、AB=6、BE=2、BC=4を代入し整理すると、

になり、したがって、

で、これが答えです。

次に(3)です。

△ABC≡△ABDなので、△ABCと△ABDを重ねて図3の右側の図を調べます。


▲図3.△ABCと△ABDを重ねました

ここで、△PQRは二等辺三角形なので、QH=RHです。

すると、
AR=2AH-AQ
になり、これに、

を代入して、

で、これが答えです。


(4)は次回です。

you know のはなし

2020-03-30 10:04:00 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中3の英語教科書に、
You know, you can make sushi at home.
(寿司は家で作れるよね)
という文があります。

この you knowウィズダム英和辞典 で調べてみると、
you know は文字通り「あなたがわかっている(ように)」と話し手が考えていることから、 つなぎ表現 として自分の主張や発話の意図を確認・念押しして聞き手に理解や同意を求める

 We were in the restaurant, you know, the one by the station.
 (レストランにいたんだよ。ほらあの、駅のそばの)

● 聞き手も知っている事柄を思い起こさせて説明したり、「わかっているとは思いますが...してはどうですか」と控えめに主張したりする
 You know, I think we should be going.
 (もう行った方がいいんじゃない)

● 話題を導入する際には唐突に新しい話題を始めるのではなく、聞き手が知っていると思われることを述べる。このように話し手は聞き手に共感を求めるが、戦略的に相手は知らないとわかっていて共感を強要する場合もある。

 You know, I sometimes feel I don’t know him at all.
 (それでさ、私って彼のこと全然わかってないって感じることが時々あるのよ)

と解説しています。

ちなみに、 you know は、 アメリカ英語 で好まれ、その使用頻度は イギリス英語約2倍 だそうです。


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

高校入試問題R2(5)[筑波大附属駒場高]

2020-03-29 11:00:19 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、令和2年度筑波大附属駒場高入試問題です。

問題は、
「4桁の正の整数があります。この整数に以下の操作を行い、5桁の整数にすることを考えます。

捜査
① 4桁の整数を7で割った余りを求める。
② 7から①で求めた余りを引く。
③ もとの4桁の整数の末尾に②の結果を書き加え、5桁の整数にする。

この操作でできた5桁の整数を《コード》と呼ぶことにします。
例えば、1000を7で割った余りは6なので、末尾に1を書き加え、1000の《コード》は10001です。
また、1001を7で割った余りは0なので、末尾に7を書き加え、1001の《コード》は10017です。

次の問いに答えなさい。
(1) 2020の《コード》を求めなさい。

(2) 85214は《コード》ではありませんが、5桁のうち1桁だけを別の数字に直すことで、《コード》にできます。このように直して得られる《コード》として、考えられるものは全部で何個ありますか。

(3) 4桁の正の整数は9000個あります。これらの整数の《コード》9000個のうち、《コード》を9で割った余りがaであるものの個数をN(a)とします。なお、a=0、1、2、・・・、8です。
N(a)が最も小さくなるaの値と、そのときのN(a)の値を求めなさい。」
です。

2020÷7=288・・・4
から、元の数(2020)の末尾に書き加える数は、
7-4=3
なので、(1)の答えは、 20203 です。

次に(2)です。

4桁の整数
N=1000x+100y+10z+w
を変形して、
N=(7×142+6)x+(7×14+2)y+(7×1+3)z+w
 =7(142x+14y+z)+6x+2y+3z+w
とすると、Nを7で割った余りは、6x+2y+3z+w を7で割った余りと等しくなることが判ります。

これを利用して、85214を調べていきましょう。

x=8、y=5、z=2、w=1の場合
8521を7で割った余りは、6×8+2×5+3×2+1を7で割った余りで、6+3+6+1→2になり、8521の末尾に7-2=5を書き加えた数が、《コード》になります。(1個

x=8、y=5、z=2、(末尾の数)=4の場合
6×8+2×5+3×2+wを7で割った余りは、6+3+6+(wを7で割った余り)→1+(wを7で割った余り)で、これが7-4=3になるので、(wを7で割った余り)が2になります。

したがって、w=2、9のとき、それらは《コード》になります。(2個

x=8、y=5、w=1、(末尾の数)=4の場合
6×8+2×5+3z+1を7で割った余りは、6+3+(3zを7で割った余り)+1→3+(3zを7で割った余り)で、これが7-4=3になるので、(3zを7で割った余り)が0になります。

したがって、z=0,7のとき、それらは《コード》になります。(2個

x=8、z=2、w=1、(末尾の数)=4の場合
6×8+2y+3×2+1を7で割った余りは、6+(2yを7で割った余り)+6+1→6+(2yを7で割った余り)で、これが7-4=3になるので、(2yを7で割った余り)が4になります。

したがって、y=2,9のとき、それらは《コード》になります。(2個

y=5、z=2、w=1、(末尾の数)=4の場合
6x+2×5+3×2+1を7で割った余りは、(6xを7で割った余り)+3+6+1→3+(6xを7で割った余り)で、これが7-4=3になるので、(6xを7で割った余り)が0になります。

したがって、x=0、7のとき、それらは《コード》になりますが、x≠0から、x=7です。(1個

以上から、85214の5桁のうち1桁を直して《コード》にできるものの個数は、8(個) で、これが答えです。

最後の(3)です。

1000から9999までの4桁の整数をM、Mを7で割った余りを7から引いたものをrとすると、《M》=10M+rになります。

ここで、10M=9M+Mから、10Mを9で割った余りは、Mを9で割った余りsと等しくなり、したがって、《M》を9で割った余りは、r+sを9で割った余りと等しくなります。

このとき、Mを7で割った余りは、1000から9999まで順に
6、0、・・・、6、0、1、2、・・・、2、3
と循環することから、rは、
1、7、・・・、1、7、6、5、・・・、5、4
と循環し、sは、1000から9999まで順に、
1、2、・・・、8、0、1、2、・・・、8、0
と循環します。

そこで、Mが、M→M+1→M+2→M+3→M+4→M+5→M+6 と変わっていくときのrとsの関係を調べます。

Mのrが7とすると、M→M+1→M+2→M+3→M+4→M+5→M+6 に対して、rとsはそれぞれ
r:7→6→5→4→3→2→1

s:0→1→2→3→4→5→6
  1→2→3→4→5→6→7
  2→3→4→5→6→7→8
  3→4→5→6→7→8→0
  4→5→6→7→8→0→1
  5→6→7→8→0→1→2
  6→7→8→0→1→2→3
  7→8→0→1→2→3→4
  8→0→1→2→3→4→5
になり、rが7→6→5→4→3→2→1と変わる間、rとsの和を9で割った余りは、同じ値になることが判ります。(例えば、r:7→6→5→4→3→2→1、 s:0→1→2→3→4→5→6 のとき、r+sを9で割った余りは、 7→7→7→7→7→7→7 になり、 s:8→0→1→2→3→4→5 のとき、6→6→6→6→6→6→6 になります)

また、rとsの周期はそれぞれ7と9なので、rとsを合わせた周期は7×9=63になります。

それでは、ここから1000から1062までの63個の整数について、aを具体的に調べていきましょう。

1000÷7=142・・・6 → r=1
1000÷9=111・・・1 → s=1
から
r+s=2 → a=2
です。

1001÷7=143・・・0 → r=7
1001÷9=111・・・2 → s=2
から
r+s=9 → a=0
になり、1001≦M≦1007で、a=0です。

1008÷7=144・・・0 → r=7
1008÷9=112・・・0 → s=0
から
r+s=7 → a=7
になり、1008≦M≦1014で、a=7です。

1015÷7=145・・・0 → r=7
1015÷9=112・・・7 → s=7
から
r+s=14 → a=5
になり、1015≦M≦1021で、a=5です。

1022÷7=146・・・0 → r=7
1022÷9=113・・・5 → s=5
から
r+s=12 → a=3
になり、1022≦M≦1028で、a=3です。

1029÷7=147・・・0 → r=7
1029÷9=114・・・3 → s=3
から
r+s=10 → a=1
になり、1029≦M≦1035で、a=1です。

1036÷7=148・・・0 → r=7
1036÷9=115・・・1 → s=1
から
r+s=8 → a=8
になり、1036≦M≦1042で、a=8です。

1043÷7=149・・・0 → r=7
1043÷9=116・・・5 → s=5
から
r+s=12 → a=3
になり、1043≦M≦1049で、a=3です。

1050÷7=150・・・0 → r=7
1050÷9=116・・・6 → s=6
から
r+s=13 → a=4
になり、1050≦M≦1056で、a=4です。

1057÷7=151・・・0 → r=7
1057÷9=117・・・4 → s=4
から
r+s=11 → a=2
になり、1057≦M≦1063で、a=2です。

以上から、1000から1062までの63個の整数に対して、aは順に、
2 (1個)
0 (7個)
7 (7個)
5 (7個)
3 (7個)
1 (7個)
8 (7個)
6 (7個)
4 (7個)
2 (6個)
と出現することが判りました。

すると、
(9999-999)÷63=142・・・54
から、1000から9999の9000個の整数のうち、

・ a=2 になる整数の個数は、
7×142+1=995(個)

・ a=0、7、5、3、1、8、6 になる整数の個数は、
7×143=1001(個)

・ a=4 になる整数の個数は、
7×142+4=998(個)
になります。

以上から、N(a)が最も小さくなるaの値は 、N(2)=995 で、これが答えです。


簡単な問題です。

hopeless のはなし

2020-03-28 11:08:10 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中3の英語教科書に、
It’s hopeless
(どうしようもない)
という文があります。

この hopeless現代英語語法辞典 で引いてみると、
(1) 〈人・物事が〉絶望的な、喪込みのない
 a hopeless situation
 (絶望的な事態)

(2) 〈人が〉絶望して、あきらめて
 She felt lonely and hopeless
 (彼女は寂しく絶望していた)

(3) 《くだけた表現》〈人が〉(能力・技能の点で)欠けている、役に立たない
 a hopeless teacher
 (どうしようもない先生)

(4) 〈人が〉(...が)不得意で(at)
 I’m hopeless at maths.
 (私は数学が不得意です)
とあり、教科書の文は(1)に相当します。

また、 a hopeless personhopeless類義語 desperate を使った a desperate person との違いについて面白いことが書いてあって、それは、
● a hopeless person
 望みが全くない、絶望的な人を指す

● a desperate person
 少しは望みが残っている必死の人を指す。
 (この場合の desperate は、ほとんど希望はもてないが、向こう見ずな手段をとれば、わずかな望みが抱ける意)
ということだそうです。


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

高校入試問題R2(4)[灘高]

2020-03-27 10:53:51 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、令和2年度灘高入試問題です。

問題は、
「下の図のように、中心がO、半径が1の円Kの周上に点Pをとり、円Kの内部に点Aをとる。


半直線OA上に、線分OAの長さと線分OBの長さの積が1となるような点Bをとる。

(1) △OPB∽△OAP となることを証明せよ。
(2) 半直線OAと円Kの交点をCとおくと、∠APC=∠BPCとなることを証明せよ。
(3) 図のように円Kの周上に点Qをとり、直線PQに関して点Aと線対称である点をDとおくと、△DPB∽△QOB となることを証明せよ。」
です。

図1のように、OA=k とすると、 OA×OB=1 から

です。


▲図1.OA=k とすると、OB=1/k です

そこで、△OPBと△OAP に注目すると、それぞれ、


OA:OP=k:1
になり、
OP:OB=OA:OP
が成り立ちます。

また、∠POB=∠AOP なので、△OPBと△OAPにおいて、2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しくなることから、△OPB∽△OAP を証明することができました。

次に(2)です。

図2のように、OA=k とすると、

で、PB=l とすると、△OPB∽△OAP から、PA=kl になります。


▲図2.OA=k、PB=l として、OB、AC、BC、PAをkとlで表しました

すると、
PA:PB=kl:l=k:1
で、一方、

から、
PA:PB=AC:BC
が成り立ちます。

したがって、角の二等分線定理の逆から、∠APC=∠BPC を証明することができました。

最後の(3)です。

図3のように、△OPBと△OAP の相似比をkとすると、
PB:AP=1:k
で、このとき、△PADは二等辺三角形なので、 AP=DP から
PB:DP=1:k    [1]
です。


▲図3.△OPBと△OAP の相似比をkとしました

また、

から

で、これと[1]から
PB:DP=OB:QO   [2]
です。

一方、(2)から
∠APC=∠BPC
で、さらに、直線PQが∠APDの二等分線であることから
∠APQ=∠DPQ
になり、したがって、
∠BPD=2∠CPQ   [3]
です。

このとき、∠CPQと∠COQはそれぞれ弧CQの円周角と中心角なので、
∠COQ=2∠CPQ
で、∠COQ=∠BOQから
∠BOQ=2∠CPO   [4]
です。

したがって、[3]と[4]から
∠BPD=∠BOQ
になり、これと[2]より、△DPBと△QOB において、2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しくなることから、△DPB∽△QOB を証明することができました。


簡単な問題です。

shape のはなし

2020-03-26 10:23:27 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中1の英語教科書に、
My name means my shape
(わしの名前はわしの体形を表しているんじゃ)
という文があります。

この shapeコンパスローズ英和辞典 で調べてみると、 類義語form、figure との違いについて、
shape
 普通は具体的、個々のものに特有の形をいう
 
 It has the shape of the letter S.
 (それはS字形だ)

form
 最も一般的な語で、具体的あるいは抽象的のいずれを問わず、ある種類のもの全体に共通する形・形式をいう

 Architects pay attention to form.
 (建築家は形に気を配る)

figure
 線や面で囲まれた図形や姿で、特にその輪郭に重点をおく場合に使う語

 a geometric fugure
 (幾何学的図形)
と解説しています。


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

中学生でも手が届く京大入試問題(64)

2020-03-25 10:49:41 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、令和2年度京大入試問題(前期、文系)です。

問題は、
「aを奇数とし、整数m、nに対して、
  

とおく。 f(m,n)が16で割り切れるような整数の組(m,n)が存在するためのaの条件を求めよ。」
です。

mとnの偶奇を調べると、
mが偶数、nが偶数
f(m,n)のすべての項が偶数になるので、f(m,n)は偶数です

mが偶数、nが奇数
f(m,n)の

が奇数で、そのほかの項が偶数になるので、f(m,n)は奇数です

mが奇数、nが偶数
f(m,n)の

が奇数で、そのほかの項が偶数になるので、f(m,n)は奇数です

mが奇数、nが奇数
f(m,n)の+8が偶数で、そのほかの3つの項が奇数になるので、f(m,n)は奇数です
となることから、f(m,n)が16で割り切れるためには、mとnはともに偶数でなければなりません。

そこで、
m=2k  (kは整数)
n= 2l   (lは整数)
とおき、これらをf(m,n)に代入すると、

になり、f(m,n)が16で割り切れるためには、

が4で割り切れなければならないことが判ります。

そこで再度、kとlの偶奇を調べると、
kが偶数、lが偶数
Aのすべての項が偶数なので、Aは偶数です

kが偶数、lが奇数

が奇数で、そのほかの項が偶数なので、Aは奇数です

kが奇数、lが偶数

が奇数で、そのほかの項が偶数なので、Aは奇数です

kが奇数、lが奇数

の2つの項は奇数で、そのほかの項が偶数なので、Aは偶数です
となることから、Aが4で割り切れるためには、kとlは、ともに偶数、またはともに奇数でなければなりません。

ここから、(1) kとlがともに偶数の場合と(2)kとlがともに奇数の場合に場合分けして調べましょう。

(1) kとlがともに偶数の場合
k=2p
l=2q (p、qは整数)
とおき、これらをAに代入すると、

になり、Aは4の倍数ではありません。

(2) kとlがともに奇数の場合
k=2p+1
l=2q+1  (p、qは整数)
とおき、これらをAに代入すると、

になり、Aが4で割り切れるためには、a+1が4の倍数でなければなりません。

そこで、
a+1=4s → a=4s-1
m=4t+2
n=4r+2 (s、t、rは整数)
とおき、これらをf(m,n)に代入すると、

になり、f(m,n)を16で割り切るm、nが存在することが判りました。

以上から、f(m,n)が16で割り切れるような整数の組(m,n)が存在するためのaの条件は、
a=4s-1 (sは整数)
で、これが答えです。

簡単な問題です。

put together のはなし

2020-03-24 10:14:11 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中2の英語教科書に、
You can enjoy putting together a lunch of fresh food, like meat pies, cheese, bread and cakes.
(ミートパイ、チーズ、パン、ケーキのような新鮮な食べ物で昼食を用意するのを楽しめます)
という文があります。

この put togetherオックスフォード現代英英辞典 で調べてみると、
to make or prepare something by fitting or collecting parts together
(その構成要素を組み立てたり集めたりして何かを作ったり準備したりすること)
と説明し、、例文として、
to put together a model plane / an essay / a meal
(模型飛行機を作る / 小論文をまとめる / 食事の準備をする)

I think we can put together a very strong case for the defence.
(我々は、被告側の確固たる主張を準備することができると考えている)
を挙げています。

また、 英語イディオム・句動詞大辞典 で調べてみると、
1 ...を組み合わせる、 (一つに)まとめる
2 ...を結婚させる、一緒にする
3 ...を組み立てる;を編集する
4 (心の中で)...を考慮する、総合して考える;を合計する
5 《クリケット》(得点)をあげる
とありました。


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

2020年日本ジュニア数学オリンピック予選の問題(1)

2020-03-23 11:01:51 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2020年日本ジュニア数学オリンピック予選の問題です。

問題は、
「直角三角形ABCと正方形が図のように重なっている。


図に書き込まれている3つの数は、それぞれ斜線で塗られた3つの直角三角形の面積を表している。
このとき、

を求めよ。ただし、XYで線分XYの長さを表すものとする。」
です。

図1のように、正方形の頂点をD、E、Fとし、直線BCと直線DE、EFとの交点をそれぞれGとHとします。


▲図1.正方形の頂点をD、E、Fとし、直線BCと直線DE、EFとの交点をそれぞれGとHとしました

ここで、△BDG∽△HEG∽△HFCで、これらの面積比が1:4:9であることから、これらの相似比は1:2:3になり、したがって、
BD:EH:HF=1:2:3 → AD:AB=5:6       (1)
DG:GE:FC=1:2:3 → AF:AC=3:6=1:2   (2)
が成り立ちます。

このとき、四角形ADEFは正方形なので、AD=AFが成り立ち、したがって、(1)と(2)はそれぞれ、
AD:AB=5:6            (3)
AF:AC=AD:AC=5:10     (4)
になります。

最後に、(3)と(4)を組み合わせて、
AD:AB:AC=5:6:10
で、これから、
AB:AC=6:10=3:5
です。

以上から

で、これが答えです。


簡単な問題です。

movement のはなし

2020-03-22 10:10:35 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中3の英語教科書に、
Their movements are shown in many ways.
(それらの動きはたくさんの方法で描かれます)
という文があります。

この movement現代英語語法辞典 で調べてみると、 同じく、「運動、動き」の意の movemotion との違いについて、

movement
 通例、具体的な運動を指し、抽象的な意味で用いられることはまれである。ただし、芸術・文学作品などにおける動き・動的効果・リズムなどを意味する場合もある。具体的動きの意味では motion と交換して用いることができる。

 the peace movement
 (平和運動)

 With a quick movement, Grady jumped forward and shoved Brad backward....He jerked the reins, the sudden motion of the horse almost throwing Lucyanne to the ground.
 (すばやい身のこなしでグレイディは前に飛び出して行って、ブラッドを後ろに押し退けた。グレイディがぐいと手綱を引くと馬の急激な動きはもう少しでルーシーアンを地上に投げ落とすところだった)

move
 通例、運動や動きの始まり、また明らかに定まった目的・目標のある運動や動きに用いられる。

 His green eyes followed Cissy’s every move.
 (彼の嫉妬した目はシシーの一挙一動を追った)

motion
 抽象的な運動や動きにも、具体的な運動や動きにも用いられる。

 this vicissitude of motion and rest, which we call life
 (この流転と休止の移り変わり、それを人生と呼ぶ)

 the motion of the planets
 (惑星の動き)
と説明しています。


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

2020年日本数学オリンピック予選の問題(1)

2020-03-21 10:07:39 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2020年日本数学オリンピック予選の問題です。

問題は、
「千の位と十の位が2であるような4桁の正の整数のうち、7の倍数はいくつあるか」
です。

早速、取り掛かりましょう。

N=2000+100a+20+b
とおいて、これを
N=2020+100a+b
 =(7×288+4)+(7×14+2)a+b
 =7(288+14a)+2a+b+4
と変形します。

Nが7の倍数のとき、右辺の1項目は7の倍数なので、2a+b+4が7の倍数になります。

ここで、
0≦a,b≦9
から、
4≦2a+b+4≦31
で、したがって、
2a+b+4=7,14,21,28
→ 2a+b=3,10,17,24
になります。

ここから、2a+bの値で場合分けして調べます。

2a+b=3 の場合
0≦b=3-2a≦9
から

です。

このとき、0≦a≦9から
0≦a≦1
になり、条件をみたすa、bの組は2個です。

2a+b=10 の場合
0≦b=10-2a≦9
から

です。

このとき、0≦a≦9から
1≦a≦5
になり、条件をみたすa、bの組は5個です。

2a+b=17 の場合
0≦b=17-2a≦9
から

です。

このとき、0≦a≦9から
4≦a≦8
になり、条件をみたすa、bの組は5個です。

2a+b=24 の場合
0≦b=24-2a≦9
から

です。

このとき、0≦a≦9から
8≦a≦9
になり、条件をみたすa、bの組は2個です。

以上から、条件をみたす正の整数の個数は、
2+5+5+2=14(個)
で、これが答えです。

簡単な問題です。

shoe のはなし

2020-03-20 10:40:03 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中1英語教科書の「いろいろな動作」に関する Word Bank に、
take off my shoes
(靴を脱ぐ)
という言葉があります。

この shoeウィズダム英和辞典 で引いてみたところ、 boot(長靴、ブーツ)との違いについて、

・くるぶしまで達しない短靴
(アメリカ英語) (low) shoe
(イギリス英語) shoe

・くるぶしに達する靴
(アメリカ英語) (high) shoe
(イギリス英語) boot

・くるぶしを越える長靴
(アメリカ英語) boot
(イギリス英語) (high) boot
と解説しています。

また、雨の日に履く「ゴム長」は、 オックスフォード現代英英辞典 によると、
・ゴム長
(アメリカ英語) rubber boot
(イギリス英語) wellington
というようです。


▲ゴム長


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

2020年日本ジュニア数学オリンピック本選の問題(1)

2020-03-19 09:36:44 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2020年日本ジュニア数学オリンピック本選の問題です。

問題は、
「AB=ACなる二等辺三角形ABCがある。Bから直線ACへおろした垂線の足をHとする。線分BH上の点DがAB=2BD、BC=2CDをみたしているとき∠BCDの大きさを求めよ。ただし、XYで線分XYの長さを表すものとする。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

図1に問題の図を描きました。(ここで、

です)


▲図1.問題の図を描きました

まず、図2のように、∠Aの二等分線と辺BCとの交点をMとすると、△ABCは二等辺三角形なので、∠AMB=90°、BM=CMになります。


▲図2.∠AMB=90°、BM=CMです

このとき、円周角の定理の逆より、A、B、M、Hは、辺ABの中点Nを中心とする円の周上にあります。

すると、弧MHの円周角は等しいことから、∠MBH=∠MAHで、したがって、∠BAM=∠MBHが成り立ちます。

ここで図3のように、Dから辺BCにおろした垂線の足をLとすると、
△ABM∽△BDL(∠BAM=∠DBL、∠AMB=∠BLD)
で、これから、
AB:BM=BD:DL   (★)
が成り立ちます。


▲図3.AB:BM=BD:DLです

このとき、(★)と

から、

になり、したがって、

です。

最後に、△CDLに注目すると、

∠CLD=90°
なので、∠DCL=30°です。

以上から、∠BCD=30° で、これが答えです。


簡単な問題です。

weekend のはなし(2)

2020-03-18 10:30:19 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中2の英語教科書に、
What are you going to do this weekend
(週末、何すんの)
という文があります。

この weekend は 「週末」 という意味ですが、 これに関連して、「週初め」、「月初め」、「月末」、「年初め」 、「年末」 の表現を 英辞郎 で調べてみたところ、
週初め
 ・the beginning of this [last, next, each] week

月初め
 ・the beginning of the month
 ・month’s outset

月末
 ・end of month
 ・month-end

年初め
 ・the beginning of this [last, next] year
 ・early this year(今年の初め)

年末
 ・turn of the year
 ・year’s end
 ・year-end


などとありました。

ちなみに、 weekend は、広告などで wkend と短く表記されることもあるそうです。

頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

2020年日本数学オリンピック本選の問題(1)

2020-03-17 10:50:36 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2020年日本数学オリンピック本選の問題です。

問題は、

 
がともに整数となるような正の整数の組(m,n)をすべて求めよ。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

とりあえず、

とすると、Aが整数になるためには、

が必要です。

そこで、
n=2k+1 (kは非負整数)
とし、A、Bに代入すると、

になります。

ここで、Bが整数になるように、

をみたすmと正の整数lを考えると、l≧1から

が成り立ち、これを整理すると、

になります。

また、Aが整数になるためには、(1)から、

が必要で、これと(2)から

になります。

ここから、(3)を満たす非負整数kを調べていくと、(3)の両辺の値は、
・ k=0 のとき、左辺= 2、 右辺= 1
・ k=1 のとき、左辺= 4、 右辺= 2
・ k=2 のとき、左辺= 8、 右辺= 4
・ k=3 のとき、左辺=14、 右辺= 8
・ k=4 のとき、左辺=22、 右辺=16
・ k=5 のとき、左辺=32、 右辺=32
・ k=6 のとき、左辺=44、 右辺=64
になり、0≦k≦5 のとき(3)を満たし、k=6のとき(3)を満たしません。

さらに、k=j(j≧7の整数)のとき、(3)を満たさないとすると、

が成り立ち、この両辺に2を掛けて変形すると、

から、k=j+1のとき(3)を満たさず、このときk=6で(3)を満たさないことから、k≧6で(3)を満たしません。

したがって、(3)を満たすのは、0≦k≦5 のときであることが判りました。

あとは、kの値で場合分けして調べればお仕舞です。

k=0 の場合

で、条件を満たしません。

k=1 の場合

・m=1 のとき

で、条件を満たし、(m,n)=(1,3)です。
・ m=5 のとき

で、条件を満たしません。

k=2 の場合

・m=1のとき

で、条件を満たしません。
・m=13 のとき

で、条件を満たしません。

k=3 の場合

・m=1 のとき

で、条件を満たしません。
・m=5 のとき

で、条件を満たしません。
・m=25 のとき

で、条件を満たしません。

k=4 の場合

・m=1 のとき

で、条件を満たしません。
・m=41 のとき

で、条件を満たしません。

k=5 の場合

・m=1 のとき

で、条件を満たしません。
・m=61 のとき

で、条件を満たし、(m,n)=(61,11)です。

以上から、与えられた2つの式がともに整数となる正の整数の組(m,n)は (1,3)、(61,11) で、これが答えです。

さすがに数学オリンピックの本選の問題は、問1とはいえ、難しいですね。(予選の問11、12も難しいですけど)