東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

中学生でも手が届く東大入試問題(39)

2019-01-10 12:20:33 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、平成11年度東大入試問題(前期、文系)です。

問題は、
「cをc>1/4を満たす実数とする。xy平面上の放物線

をAとし、直線y=x-cに関してAと対称な放物線をBとする。点Pが放物線A上を動き、点Qが放物線B上を動くとき、線分PQの長さの最小値をcを用いて表せ。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

図1のように、放物線A、Bに直線y=x-cと平行な接線を引き、それぞれの接点をP0、Q0とすると、線分P00の長さが線分PQの長さの最小値になります。


▲図1.線分P00の長さが線分PQの長さの最小値です

このとき、直線y=x-cは線分P00と垂直に交わり、その交点をMとすると、Mは線分P00の中点になります。

そこで図2のように、

とおいて、線分PQの長さをtで表しましょう。


▲図2.線分PQの長さをtで表します

直線PQの傾きは-1で、これが点Pを通ることから、直線PQの式は、

になります。

また点Mは、直線y=x-c と(★)の交点なので、

です。

ここで、線分PQの長さは線分PMの長さの2倍なので、

で、線分PMの長さは

のとき、最小値

になり、これが答えです。

簡単な問題です。