妻と東京にいた。
都バスに乗っていた。ここで降りようと促されたのは、アパートがあった南葛西2丁目。
デートをしているようだった。
久しぶりに二人で歩いているという雰囲気。自然に手を繋いでいる。
「どこか行きたい所ある?」
と尋ねると、妻は喜んで小走り。
薄暗いビルの内階段を駆け上がり、屋上のドアを開けると、そこは東京の景色を遠くまで見渡せる開けた空間だった。
久しぶりにきた秘密の場所✨
みたいな感じ。妻が喜んでいるのが伝わってくる。
するとまた、渡り廊下のような所を過ぎたと思ったら、もう1つのドア。そこもまた、綺麗な景色😆
これはいいな!
「今度は息子も連れてこようよ」
と僕は、大人になった息子をイメージして妻に言った。まだ30代の妻と、52歳の僕と、27歳の息子。
南葛西2丁目とは何の関係もない、商業ビルの屋上だった。
僕は何で息子だけをイメージしたのだろう?きっと、3人でよく出掛けたからだ。
娘にはそんな思い出を作ってあげられなかったから…
ごめん!娘よ。
目覚めて、娘に謝った。