同僚の看護師のお母様が亡くなられた。
享年58歳。
看護師のRがお通夜に行きたいと言うので、僕は香典を職場の代表に託そうと思っていたのだが、Rと一緒に行くことにした。こんな用事の時に、僕のシフトに時間が空くことは何故か多い。
コロナ渦のため、焼香だけして帰るという方式は初めてのことだった。
斎場に入ると、若くて綺麗なお母様の写真と、笑顔の家族写真が迎えてくれる。
「ああ、こんな家族写真、うちも何枚も撮っておくべきだなぁ。」
と、思わされる。
今日のこのN家は特別仲の良い家族。
うちはこんなに皆笑顔で飲み会したり、写真を撮ろうとしたりはしない。
Y子は気丈に振る舞っていた。
その姿を見るにつけ、僕の方が先に涙してしまった😢
ダメだねぇ、僕は涙もろくて。
上手く言葉にすることもできず、勝手に泣いて斎場を後にした。
7年間の闘病生活。
お母様も、支える家族も良く頑張ったと思う。
Rは2歳になる娘さんを連れてきていた。
一緒に手を繋いで歩きながら、子供の好きな[高い高い]を久しぶりにやった。
腕が脱臼するんじゃないかと心配になる。
宇宙に還った58年の生命と、
まだ始まったばかりの2歳の生命。
僕は自分の生命を洗ってもらった。