親父からお袋、妹と一周したコロナ。
親父は4日目にはだいぶ元気になったと言っていた。パーキンソン病で寝たきりになっている親父が、
「俺は歩けるようになったぞ」
を地元の訛り言葉で言っていた。六日間親父の介護をしたのだが、徐々に咳と痰が出るようになり、それに伴って四日目辺りから水分でむせるようになってきた。身体が元気になると不穏症状も強くなり、元気になってきたお袋に引き継ぐと、また朝方に叫ぶようにもなってきた。お袋が寄り添うようになると安心するのか、我が儘を言いたくなるのか…
ナースコールのような物があるのだが、頻繁になる。僕はイラついてしまうのだった。
噎せる症状を緩和するためにトロミ剤も試してみた。食欲だけは旺盛だった親父だが、だんだん食が細くなり、状態悪化。昨夜救急車を呼んで入院となった。
『誤嚥性肺炎』
高齢者には命取りにもなる病気だ。
やはり誤嚥していたんだな…
在宅での介護って難しい。熱は正常、コロナだというのにサポートセンターはパルスオキシメーターも貸し出さない。どんなタイミングで救急車を呼んだらいいのか?明らかに見た目で悪化を認めてからだろう。その時には結構進んでいるはずだ。
今回ばかりはどうなることか…
それでも僕は「生きろ!」と祈ってしまう。嫌いな親父のために。
今日は地元の市議会議員選挙の投票日だ。選挙には熱い親父だったが、お袋が期日前投票をセットしたその日の朝、自ら棄権すると言った。
よほど悪かったんだろうな。
折れなきゃいいけど。