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デザインクラス通信13「構成デッサンpart3」

2012-02-03 13:33:08 | デザインクラス

構成デッサン三日目、最終日。構成も決まり、あとは描きこみ。
もう一度新鮮な目でモチーフを観察し直し、その陰影、質感を鉛筆で追っていきす。
こちら、完成作品です。

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まずは構成の美しさが目に飛び込んできます。無駄がなく、一つ一つの形や動きが自然と連動し、何か音楽が聞こえてくるような、そんな印象を僕は受けました。クラシックのコンサートや、バレエや舞台のポスターにも使えそうですね。

デッサンに関しては、光がどちらの方向から来ているかを意識することで、陰の落ち方を観察し、それが立体感の描写へと繋がっているのがわかります。あとは、もう少し遠目での観察を増やし、陰どうしの暗さの比較、モチーフどうしの質感の比較など、比較を広く、細かくしていくことができてくれば、よりリアリティが出てくると思います。

デッサンはこの比較がとても重要。明るさの違い、形の違い、色の違い、質の違い、あらゆる違いを描くには当然、その違いを見分ける目が必要です。人間の目は、鍛えれば鍛えるほど、細かい差異を見極める力がつきます。それにはとにかく比較を繰り返すこと。そして、自分の中に潜む思い込みを引き剥がすこと。

「影は黒 い。空は青い。リンゴはまるい。…本当に?」

こういう視点は、ものを観察するときにどうしても必要になってきます。
もし、自分が生まれて初めてリンゴを目にしたとする。
あなたの目にはいったいどんなふうに映るでしょうか。
(アベカイタ)


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