絵画クラスだより150518

少し間が空いてしまいましたが、絵画クラスはもくもくと制作に取り組んでおります。今回は3月4月の個別制作課題の様子をお伝えします。


まずは恒例の油絵です。
今回のテーマは「風船」。
いつもと違うのは、実物の風船を生徒さんに手渡して、その風船というモチーフから想像を（まさしく！）膨らませるというところ。
風船の大きさ、軽さ、柔らかさを直に感じてもらい、そこから各々の世界をイメージしてもらいました。









仕上がった作品は、みんな同じひとつのモチーフから始まったと思えないほど、楽しかったり、さわやかだったり、もの悲しかったり、不気味だったりと、バリエーションに富んだものとなりました。皆さんの作品を見た後で、またこうして実際の風船を見てみると、その中に色々なストーリーが透けて見える気がして、「絵を描いたり絵を見たりすることで、世界はいくらでも広がっていくのだなぁ」と、しみじみ思ったりしました。


そして次は変わり種。「2色の絵画」という課題に挑戦しました。
これは、画用紙を折り曲げて２つに分け、それぞれの画面を決まった一色で彩色するというもの。

この課題の一番の狙いは、１色の中に広がる色の幅に気づいてもらうことです。
例えば「青」の中にも紫よりの青、緑よりの青など様々な色味があるように、色には「色相」という色の幅があります。今回は1色で描くという縛りをつくることで、同じ「色相」の中にある様々な色味を使い分ける練習をしてもらいました。









2つの画面を組み合わせて１つの絵を作り上げる難しさはありましたが、それでもいつもより色味が豊かで深みのある作品に仕上がったと思います。


次回の個別制作課題は夏！どんな課題か乞うご期待です！
（アベカイタ）