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絵画クラスだより130414

2013-04-15 19:09:22 | 絵画クラス
只今絵画クラスは小学生クラス、一般クラス共に春の自由制作課題の真っ最中です。
今回は中高生以上の一般クラスの木版画課題の様子をお伝えします。

今回挑戦したのは黒一色で表現する一番シンプルなタイプの木版画です。
版画独特の行程の多さとその複雑さに、最初は出来上がりのイメージをつかむのに苦戦していた生徒さん達。でもそこは本絵画クラス講師で東京藝大版画専攻卒の繪畑先生による細やかな指導で、コツコツと細かい作業をこなしながら自分の世界を作り上げていきます。

こちらが出来上がりの作品です。Img_5481

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今回の版画課題のテーマは「心象風景」。
少し抽象的なテーマでしたが、そのぶん答えに広がりが生まれ、三者三様のおもしろい作品が出来上がりました。

版画は大きく分けて、「版作り」と「刷り」の二つの作業があり、この二つの間にはギャップやアクシデントがつきものです。どんなに正確に彫ったつもりでも、その刷り上がりが予想していたイメージを大きくはずれてしまうなんてことは多々起こります。ただこの「裏切り」が普段描いている絵とは違う、版画特有の面白さです。
鉛筆や絵筆で描く絵は当然手の動きの延長で描かれた絵になりますが、木版の場合は彫刻刀による彫りで生まれる凹凸のライン 、更に刷りによる転写の行程が入ることで、手の動きから離れた全く別の、より物質的な表情が生まれます。予期しなかったかすれや刷り跡が時として魅力的な表現に変わる。そのことを繪畑先生は「版画マジック」と称していました。

まだまだ自由制作課題が続きます!
小学生クラスは「音」をテーマにした油絵。
一般クラスは油彩による模写とデザイン課題。
どんな作品が出来上がるのか、お楽しみに!

(アベカイタ)


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