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絵画クラスだより140718

2014-07-18 14:31:58 | 絵画クラス
今月は先月にひきつづき立体的な表現力をつける課題を各校で行いました。
吉祥寺校では鉛筆を使った静物デッサンです。
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Kb140703

今回は教室の中央に先生がモチーフを組んで周りを生徒さんが囲むスタイルにしました。
そういった場合はまず、どの「位置」からどの「目線の高さ」でどのような「大きさ」で静物を絵として切り取るか考えることから始めます。
どのような構図にするかで絵の印象が大きく変わりますので、とても大切な作業です。
そして、大まかな形のクロッキーから始まり、ざっくりとした陰影づけ、固有色を調整して、さらに細かい陰影も描きおこします。
2時間授業×4回という短い期間でしたので、みなさんすごい集中力で取り組んでいました。
モチーフの陰になっている部分だけではなく、地面に落ちた影までしっかり描けています。
次は質感まで表現できるようになるとますますデッサンが面白くなるでしょう。




静物画を水彩絵の具で描く課題は、鉛筆ではさっと形を捉えて、絵の具でじっくり陰影や固有色を表現していきます。Kb140704
柔らかい「葉」の波打つ輪郭や、スッキリと伸びるボトルのカーブなどモチーフの印象を線で描きます。
伸びやかな輪郭線で描くには鉛筆を大胆に動かすことも必要です。
勢い込んで絵に齧り付くように近づきすぎるよりも、楽な気持ちで描いた方が案外いい線が描けることもあります。
それから絵の具で陰影と固有色をつけていきますが、透明水彩絵の具の紙の光りを反射する特徴を生かした水分の調整が肝になります。
今回描いた透明なボトルや淡い色の野菜などは透明水彩にはうってつけのモチーフです。
少しずつ少しずつ薄いベールを重ねるように色をつけていくのがなかなか難しいですが、みなさん丁寧に取り組むことができたようです。Kb140705
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絵画クラスでは様々な技術を伝授していますが、基本的には絵を描くのが楽しいなあという気持ち、このモチーフのこういうところが素敵だなと感じる素直な気持ちでモチーフと向かい合えれば上手でなくても素敵な絵が描けます。
絵を描いてみたいけれど、まず何を描いたらいいか迷ったら、身近なもので静物画を描くのがオススメです。(こばやしまりえ)