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デザインクラス通信5 「gggとggg books」

2011-11-12 16:09:09 | デザインクラス
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美術館というものがあります。古今東西、様々な芸術が展示され、多くの人々が鑑賞を楽しみます。
では、デザインは?
デザインはあまり美術館には展示されません。それは絵画や彫刻にとってのステージが美術館であるのに対し、デザインは駅の広告だったり、テレビCMだったり、本だったり、お家の日用品だったり、そういう何気ない日常の中にこそステージがあるからなんです。
でも、それはデザインが芸術の中で美しくないというわけではありません。本当に秀逸なデザインはその他の芸術品同様に美術的価値を持ち、多くの人が鑑賞したり、後世に受け継がれるべきものでもあります。そんなデザインの素晴らしさを世に伝えるべく一役買っているのが、今回紹介する数少ないグラフィックデザイン専門のギャラリー「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」通称「ggg」です。

「ggg」はその名の通り銀座にあります。だいたい月に一度くらいのペースであらゆるグラフィックデザインの企画展を開催しています。そして嬉しいことに入場は無料!僕は学生だった頃、学校が近いせいもあり足しげく通った思い出もあります。そして良く他の美大の友達にも会いました。デザインを志す多くの学生にとって憧れのデザイナーの作品とその哲学をじっくりと味わえる、本当に数少ない場所の一つなのです。

つい先日、用事のついでに久しぶりにgggに行ってきました。無料ですからね、ふらっと寄れるところがいいです。そのときにやっていた展示が、「100 ggg books 100 Graphic Designers」という展示でした。
Photo
「ggg books」というのは、gggから出ている「世界のグラフィックデザインシリーズ」というシリーズの手のひらサイズの本のことです。1冊につき1デザイナーの紹介。それがこの度100冊目が刊行され、その記念の展覧会でした。会場には一人一作品、合計100人のデザイナーの100の作品がずらりと展示され、グラフィックデザインの歴史の中をゆらゆらと漂いながら名作達を眺めることができました。

残念ながらこの展示は既に終了してしまいましたが、また別の展示が始まります。どの展示も無料ですのでぜひ気軽に行ってみて下さい。そしてggg booksはもちろん本屋で買うことができます。100冊そろっている本屋はさすがにないかもしれませんが、大きな書店には必ず数冊置いてあります。
デザインを勉強したいと思うとき、好きなデザイナーを一人見つけることはとても重要です。まずは真似ることです。自分の「こういう感じが好き」に引っかかるデザイナー、100人もいれば一人は見つかるはずです。ぜひ一冊買って、枕元でじっくり眺めてみて下さい。良い作品は良い目を創ります。そして、世の中にはこんなに素晴らしいデザイナーがいるのか!と驚くことで、デザインの面白さをよりいっそう感じてもらえるんじゃないかと思います。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
ggg books
http://www.dnp.co.jp/gallery/100gggbooks/


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絵画クラスだより111107

2011-11-09 11:14:35 | 絵画クラス

Img_5219暮れの図工ランド展に向けての作品を作り始めた絵画クラスです。まだまだ少人数ですが、繪畑せんせいの指導のもと、それぞれ自分の好きな画材・画題で制作を開始しました。着彩デッサンあり、油画あり、水彩画あり、大きさも様々ですが、じっくり取り組んでいきたいと思います。今年始まったクラスなので、図工ランド展でのおひろめもこれが初めてになるわけで、楽しみにしています。そうです...今からでも遅くありません、ご興味のある方は是非一度無料体験へ。今ご入会いただけば、展覧会に間に合います!(きむらみゆき)