絵画クラスブログ

図工ランドの絵画クラスブログ

絵画クラスだより161205

2016-12-05 19:45:16 | 絵画クラス
ここ二ヶ月、展示のための作品制作が続き、生徒も講師も力の入る授業が続いていました。
少し疲れが見え始めてきたところで、今月は少し取り組みやすいデッサンとクロッキーについて勉強しました。

まずはパースの勉強です。
立体を鉛筆で描くだけですが、そもそも三次元のものを二次元に起こそうとしているのですから、これがかなり奥が深いのです。




一点透視法、二点透視法など、字面だけみると一見難しそうに思えますが、要はものをきちんと観察し、頭のなかで整理しながら描くことが大事なのです。


先入観から入ってものを描くとなんだか実体のないうす~いデッサンになりますが、一度パースを意識して描くことを覚えてしまえばあとは繰り返し練習していくのみ。無意識にできるようになります。



次にクロッキーです。生徒たちが順番にモデルをやるちょっといつもと違う回になりました。写真などではわからない瞬間の表情をいろいろな画材を使ってスケッチしていきます。





5分から10分という短時間の中で描くので、普段のデッサンとは一味違う雰囲気を味わえたのではないでしょうか。物の形を瞬時に捉える瞬発力が身についたと思います。



今月は少しアカデミックな授業になりましたが、今回学んだことが油彩・水彩などもにつながれば良いと思います。
次回の課題も楽しみですね。

山本莉花子

絵画クラス20161121

2016-11-21 19:07:23 | 絵画クラス
10月は水彩画で静物に取り組んでもらいました。
前回の油絵に続き今回の作品も図工ランド展に飾られるので、普段の静物画よりも気合いが入ります!
同じ組みモチーフでも構図の切り取り方で全く違う世界が見えてくるので、意外にバリエーション豊かで面白いです。
何を主役にするか、魅せポイントはどこか、各々よく考えながら制作してくれたと思います。





教室によってもモチーフが違います。是非図工ランド展で他のクラスの 生徒さんの作品も観て下さい。
そして上手い人がいたら、どういう風に描いているかじっくり観察して、来年の油彩や水彩に活かしてみてください。上達の一歩になりますよ!





先生達も図工ランド展でみなさんの作品を一気に見られるのがとても楽しみにしています。






岩河亜紀

絵画クラスだより161017

2016-10-17 19:57:43 | 絵画クラス
毎年恒例の図工ランド展、今年は12月に開催します!
展覧会に向けて9月は油絵制作を行いました。

8月で取り組んだ「油彩技法」それを生かして描いた「ドローイング」、これら二つの時間の成果を発揮する場として、今度は真っ白なキャンバスが待っています。
展示する作品という意識からか、皆のやる気にもスイッチが入っている様子です。

今回の油彩はドローイング〈スケッチ〉をヒントに油絵を進めていく事が出来たため、
早い段階で描きたいイメージをしっかりと持てのがとても良かったと思います。



制作を進めるにあたり、スケッチの段階では気づかなかった点などを発見しながらそれらを絵に織り込んでいきます。そうすることで自分のイメージにより近い絵を創っていくことが出来ます。





今回は8月から油絵に向けて様々な取り組みをしてきたので、イメージをより固めながら自分の持ってる世界観を表現することが出来たのではないでしょうか。





皆の自由な表現を見に、図工ランド展へ遊びに来てください。
(根本)

絵画クラスだより160905

2016-09-05 19:58:58 | 絵画クラス
さて、今回は少しアカデミックな課題です。
まずは油絵による技法練習です。
平面ですが、厳密に言うと立体要素を含む課題です。
ペインティングナイフを使った削りや盛り、点描、拭き取り、マチエール…
油絵だからこそできる方法をここで学んで次回の制作に生かしてもらおうというねらいです。
自分に合った技法を見つけ、作品のなかに生かしていけるよう、オーソドックスな技法を教えました。



歴史の中の偉大な芸術家たちが魂を削ってたどり着いたものが、現代ではそれぞれわかりやすくカテゴライズされているなんて、私たち現代人はなんて幸せなのでしょうか。
ですがそれらをただなぞるだけでなく、模倣することから新しいものを生み出す努力は必要です。
いつか偉大な芸術家が生まれることを楽しみに、基礎の重要性を感じた時間でした。



つづいては水彩によるドローイングです。
ドローイングはようするに落書きのようなものです。
ただそれが本当に落書きで終わってはどうしようもないので、つぎにつながる何かを発見しなくてはなりません。
色、形、大きさ…私たちの脳は思った以上に固定概念にとらわれていてとても窮屈です。
たまにはそれらを解放して裸の気持ちで紙に向き合う時間も必要なのです。



キャンバスを前にすると臆病になってしまう子も、この時間はのびのびと描いていたのが印象的でした。
その楽しいという気持ちを大事に、次回の作品にも取り組めるといいですね。





今回はつぎにつながる課題をたくさんこなしました。
来月から図工ランド展のための作品制作に入ります。今回学んだことを存分に生かすチャンスです。
皆さんの力作を楽しみにしています。
(山本)

絵画クラスだより160808

2016-08-08 20:05:25 | 絵画クラス
7月の課題は静物画です。
前月でやった木炭デッサンや塑像で学んだことが活かせる課題で、1ヶ月間取り組んでもらいました。
人の目は意外にいい加減なもので、「影はこう落ちるはずだ」「顔だからこうなっているはずだ」と頭が固くなっていると、なかなか目の前にある静物らしくはなりません。



特に石膏像や地球儀など、自然物とは違って「形がとれていない」と一発で分かってしまうモチーフも含まれているのもポイントです。





生徒さんたちは「これで合っているのか」「なんだか似ないな」と何度も何度も モチーフと自分の絵を見比べます。
こうして身に付くのは客観的に物事を見る観察力です。




そっくりに描けるようになるには描く枚数を重ねることが必要なので今後が楽しみですが、観察力も必要不可欠ですので、描き方のほかに見方を身に付ける機会になったらいいなと思います。

岩河 亜紀