絵画クラスだより140915

8月は、夏をテーマに制作をしてもらいました。
夏の思い出、夏の風景、美味しい食べ物、ワクワクするものが多かったようです。


油彩に取りかかる前に、ドローイング（練習のための絵）をしてもらいました。
これから自分がどのような雰囲気の世界を描こうとしているのかを、ドローイングの際に決めておく事で、本番で作業がしやすくなります。手を動かしながら、イメージを膨らませるのもドローイングのねらいです。
複数の写真を見ながら一つの画面を作っているお子さんは、画面構成が出来、イメージをより深く広げることが出来た授業になったと思います。
イメージが固まった所で、ドローイングをもとに油彩を制作してもらいました。
キャンバスに鉛筆で下書きをしてから油絵を塗って行きましたが、ドローイングでイメージを掴んであるおかげで、皆の制作の進め方がとてもスムーズだったと思います。下地にかける時間が短縮できた事で、仕上ていく段階を丁寧に視察しながら細かな個所にまで意識をしながら、筆を運ばせることが出来たのではないでしょうか？


油絵はデッサンや水彩よりも、物質的な要素を含むので、画材に慣れるのに少々時間がかかる道具かと思います。
しかし、慣れてしまえば世界観に合わせて様々な表現を可能にする画材でもあります。
油絵で自分の表現へと結びつけるには時間が必要ですが、毎回授業での制作と丁寧に向き合い、描く力と表現する力を身につけていって欲しいと思います。








次回の油絵制作は、１１月の展覧会へ向けて行います。
今からやる気満々な皆の作品を見るのがとっても楽しみです。

（根本　寛子）