健康断食のススメ

食べる楽しみ 食べない愉しみ

断食後にお肉と乳製品は食べていいのか

2012-06-22 22:07:20 | 断食
人間が本来の生息域を離れ、北へ北へ向かった理由はわかりませんが、新天地を求めヨーロッパや北アメリカに到達した古代人の方々はきっと愕然としたことでしょう。




“ここには食べ物がない・・・。”




水が豊富で温暖な亜熱帯や温帯とは違い、その土地は乾燥寒冷の地。そこには限りなく広がる草原の、いや、草しか生えない枯れた大地に人間が食べるものは何一つなかったはずです。




ここで生き延びる方法はただひとつ。




ここには草しかない、いや、草がある。




その草を家畜に食べさせて、その肉や乳製品を食べるしか残された道はありませんでした。




人間本来の食性である穀物、野菜、果物、芋、小魚、貝、昆虫とは違うものを食べるには、それなりのリスクを背負うことになります。




ライオンがトマトを食べたらどうなるのか、ウサギが焼肉を食べたらどうなるのか、ましてや、ピラニアが青汁を飲んだらどうなるのか。




そういう話なのです。




当然、厳しい健康状態になったことでしょう。




寿命も短くなったに違いありません。




人間は環境への順応性がとても高い動物です。




そんな生活を何十年、何百年、何千年と繰り返すうちに、環境と共に進化して、人間本来の食性から離れている肉や乳製品を食べても生きていけるようなったのです。




幸運だったのは、ヨーロッパや北アメリカの大地は、海底が隆起したカルシウムの豊富な土地だったことです。




だから、お肉や乳製品を食べることを可能にした。







さて。




大ちゃんです。






可愛いですね。




彼は今、母乳を飲んでいるので、母乳を分解する酵素を体内に持っています。




最近は、よだれをたらすようになりましたので、この唾液には徐々に炭水化物を分解する酵素が増えてくるはずです。




そうすると、今度は母乳を分解する酵素が徐々に減っていき、1歳半で母乳を分解する酵素と炭水化物を分解する酵素が逆転します。




母乳を分解する酵素は、その後、活性がドンドン低下していきます。



つまり、大人が牛乳を飲んでも、それは、栄養としては活用されない。(栄養バランスが悪い。)



のです。



むしろ、体への負担が大きい。



アメリカ人や欧州人は、その進化の過程で大人になっても母乳を分解する酵素を持つています。



牛乳を飲まないと生きていけませんでしたから。



日本人は、持っていないんですね。



残念ながら。



カルシウムも少ないですから、日本人にとって、どうしてもお肉や乳製品は体に負担が大きい。



ましてや、断食の後にはどうかってことです。





断食では、大きくリセットされます。



大きくリセットした体には、人間本来の食性である穀物菜食プチ肉(魚)食がお似合いです。

(昆虫は食べなくてもいいです。笑)



それプラスわれわれが日本人であることも考慮して和食ってわけです。



次回は、もうちょっと具体的にお話します。





断食があなたの健康のお役に立ちますように。



佐下橋聡 拝