健康断食のススメ

食べる楽しみ 食べない愉しみ

正しさの暴力

2011-10-24 19:27:03 | 断食
震災から半年以上がたち、多くの人が何事もなかったかのように日常に明け暮れています。




小さい所では節電、大きなところでは反原発と、変化はあるものの、日常は相変わらず日常のままです。




テレビを見ない生活では、放射能という言葉さえもう異次元の話になってしまいました。




スーパーではもう普通に福島県産の野菜が売っていて、それを普通に多くの人が買っています。(福島県産の野菜は少し安いですしね。)







原発事故当初、副島孝彦さんの言葉を借りれば、「善意の暴走」をする人たちは、“福島にはもう人は住めない”とか、“2~3カ月後には福島に住む半分の人は白血病になる”など放射能をあまりに危険視し、アジテーターとなり、多くの人を惑わし混乱に巻き込んでしまいました。




確かに、放射能の影響はゼロではないかもしれませんが、当初言われていたような人々が放射能でバタバタ死んでしまうような悲惨な現状は、いまだ日本では起きていません。




専門家の話では、10ミリシーベルトの被曝で1000人のうち1人がガンになる可能性があるといっていますが「これは、瞬間に放射能を浴びた場合で、年間積算量の場合の影響はその40分の1で、年間の積算被曝量が100ミリシーベルト以下ならまず健康上の問題はないという見方が、こころある専門家の見方です。







このような善意の暴走は、私もかつては行っていたかもしれません。




農薬が体に悪いだとか、食品添加物はガンの原因になるだとか、そんなことを平気で周囲の人に伝えていまいた。今でこそ健康はそんなに単純なことでは決まらないと思えるようになりましたが、その時は、それが正しいと思っていましたので、まさしく善意の暴走。







今、日本では1000人のうち500人がガンを発症しています。たとえ放射能の影響でガンの発症者が1000人のうち501人になったとしてもそれがいったい何なんでしょうか。放射能以前に、ガンやその他生活習慣病に対する予防は行っていましたか?環境破壊はしていませんでしたか?




放射能は一つの象徴で、そこに人間社会がが抱えているすべての問題があるわけではありません。







現在でも、放射能を過大に危険視する善意の人々は、多くの人を苦しめていることに気づかずにいます。




もう、安全宣言して、その先に進んでもいいんじゃないの。




佐下橋聡 拝