健康断食のススメ

食べる楽しみ 食べない愉しみ

ホウレン草のみじん切り

2011-10-27 09:11:13 | 断食
日頃はよわよわしいポパイがホウレン草の缶詰を食べた途端、パワーアップしてオリーブを助けに行く、このアニメはホウレン草の缶詰会社のPRのためのアニメだそうですが、このアニメを見ていた時は、まさか本当にホウレンソウにそんなパワーがあるとは知る由もありませんでした。




私がホウレン草のパワーを知ったのは、もう20年ほど前のことになります。




きっかけは1冊の本で、その本は“食べ物さんありがとう”という本でした。




著者は、漫画家のサトウサンペイさんと栄養学者の川島四郎さんで、対談形式にサトウサンペイさんの挿絵をはさみながらの、とても読みやすい本でした。




川島四郎さんはもともと軍人で、兵隊さんの食事を考案していた人です。




たしか、夜中でも目がよく見えるビスケットとか、長い間歩いても疲労が少ないドリンクとか。




敗戦後、GHQが日本の軍事機密で2つ驚いたことがあるそうです。一つが機関銃の性能で、もう一つが兵隊さんの食事だったそうです。




その著書の中に書かれているのが、青い野菜とカルシウム。




川島四郎さんいわく、赤い血をした動物は青い野菜が必要。あのライオンでも、まず最初に食べるのは、草食動物の未消化の青い野菜。ライオンは獲物を体した後、獲物の肛門を食いちぎり、腸を引っ張り出し、腸に残っている未消化の草を美味しそうに食べるそうです。




なぜ、赤い血の動物には青い野菜が必要なのか?




それは、葉緑素が血色素、つまり赤い血に変わるからです。葉緑素の分子構造は血色素のそれと非常によく似ていて、違いといえば、葉緑素は核の中にMgマグネシウム分子が、血色素は核の中にFe鉄分があることです。




このMg分子とFe分子が腸で入れ替わり、赤血球のもとである血色素に変わる、だから赤い血の動物は健康を保つためには、どうしても青い野菜が必要だということです。




そんな川島四郎さんの食事は、朝は珈琲に砂糖とミルクだけ、昼は食べずにお腹がすいたら、煮干し、昆布、ナッツ類などをつまみ、夜は、麦と白米が半々の麦ご飯とイワシの缶詰を半分、そして小松菜やホウレン草をさっと湯がいて冷水にさらし水気を切ってマヨネーズと醤油をちょっとつけて食べる。




その小松菜やホウレン草の量が半端ない400g。2束ぐらい。




私もその食生活、3か月ぐらい真似してみました。




その時から、船酔いしなくなり、疲れなくなり、歯ぐきの色がきれいになり(それまでは黒ずんでいた)などの劇的な体調の激変があったわけです。







血液は骨髄にある多様性造血幹細胞で作られるというのが一般論ですが、血液が腸で作られる腸造血理論で有名なのが千島学説です。




私は千島学説は特に詳しくはないのですが、断食を行うと赤血球が増えます。これは細胞が分化するために起きる現象で、断食後に赤血球は逆分化をおこしまた細胞へと変化します。つまり細胞のもとになっているものは赤血球であり、赤血球を作っているのが、血色素の原料となる葉緑素、つまり小松菜やホウレン草だということです。




細胞は赤血球からできている。




赤血球は葉緑素からできている。




つまり、私たちの体は小松菜やホウレン草からできている。




小松菜やホウレン草を食べることは、体に新しい部品を供給していることになり、小松菜やホウレン草を食べない人は、古い部品で生きていることになるわけです。







小松菜やホウレン草はこれからの季節が美味しくなります。私も夏場はほとんど食べないのですが、これからの季節は毎日どっちゃり食べたいと思います。




ちなみに、私の相方、小松菜食べてから健康診断で貧血がなくなったそうな。




貧血は鉄じゃないんですね。(鉄のサプリメントは体を酸化させるので鉄欠乏症以外の人は絶対摂っちゃダメ!)




小松菜なんです。




佐下橋聡 拝






川島四郎さんが、青い野菜と、もうひとつ日本人の健康に欠かせないと言っていたのがカルシウムです。

日本はカルシウムの少ない火山の国なのでどうしてもカルシウムが不足してしまうのです。川島四郎さんはカルシウムを多く含む食品、ホウレン草、小松菜、小魚、昆布、ナッツ、ゴマなどをよく食べていましたが、それにプラスたまごの殻をすりつぶして食べていました。そして、そのたまごの殻よりオススメなのが、この真空カルシウムというわけです。