健康断食のススメ

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玄米より、麦ご飯が健康的

2011-10-23 05:50:52 | 断食
玄米食が体にいいってのは、あくまで全体的なバランスが取れてのことで、一般的には麦ご飯の方が健康的なのではないかと思います。




玄米の表皮、胚芽部分に含まれるフィチン酸には、毒素を排泄するいわゆるキレ―ト作用があるので、病気の人や、玄米を初めて食べる人には劇的な健康効果が出ます。




しかし、同時に、玄米のキレ―ト作用は、亜鉛やカルシウムなどのミネラル分も排泄してしまうので、健康な人が食べ続けると逆に健康に悪影響が出てきます。




玄米は水につけて発芽状態にすることで、このフィチン酸の影響を80%カットできるので、玄米を食べる場は、まず10時間程度水につけて発芽状態にして食べるのが最低限の玄米を食べるための条件となります。




玄米を発芽状態にすることで80%のフィチン酸の害は防ぐことができますが、後の20%のフィチン酸が残りますので、その分の栄養補給のためには野菜を十分取ることや、ミネラルを大量に消費する砂糖、お肉、乳製品を食べないことが、玄米食のもう一つの条件です。




ですから、玄米が体にいいと、中途半にな玄米食を行うと、かえって健康にはマイナスになる可能性が高くなります。




もちろん、玄米の栄養成分や食物繊維ほ豊富さは素晴らしいものがありますので、一般的には玄米は常食するより、ときどき食べる薬のように扱う方が良いのではないかと、最近は特に思うようになりました。




むしろ、常食するなら玄米よりは麦ご飯のほうがよいのではないかと、あくまで白米を基本にして、白米に押し麦や雑穀、玄米などを混ぜて食べた方が良いと思います。(雑穀同士は混ぜて使うと互いの栄養を相殺してしまうので、十穀米などは食べない方が良い。)







玄米食を行うには絶妙なバランスを保つ必要があるので、一般的ではありません。




すくなくても、玄米菜食は病気の人のための食事方法であって、健康な人が玄米菜食をしても健康にななれない、そのように思います。




健康のために無理して玄米を食べる必要なんて、これっぽっちもないのです。




佐下橋聡 拝