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あなたから一番遠いブログ

自分が生きている世界に違和感を感じている。誰にも言えない本音を、世界の片隅になすりつけるように書きつけよう。

増税はさせなければいけない

2013年08月09日 00時00分09秒 | Weblog
 安倍首相が消費税増税に向けて50人の有識者会合を召集するという。どうやら賛成派も反対派もどちらも入れる方針らしい。本来ならどんな政府の会議でもそういう姿勢をとるべきだと思うが。つまり、これもただ自分だけにとって都合のよい会議だということだろう。今はどちらとも決めないよという姿勢を示したいわけだ。
 まあそれはともかく、ぼくはずいぶん以前からの増税論者である。
 税金は上げるべきだ。もちろん強い累進税が理想だが、もはや今はそんなことをどうこう言っていられる時でもない。

 もちろんその第一の理由は財政健全化が必要だということだ。国民一人当たり一千万円の借金という事態は、もはや常識では考えられない状況だ。
 
 参考:リアルタイム財政赤字カウンター 13

 第二には税収がないと福祉も環境もめちゃくちゃになってしまう危険があるからだ。批判はもちろん山のように、と言うより巨大山脈のようにあるけれど、結局のところ営利目的で儲け優先の企業や団体は、福祉にも環境にもカネを出すはずが無い。手を出したとしてもそれは自分が儲けられるところだけだ。あのワタミのように。だからどうしてもそれは行政に頼るしかない。
 踏みつけられ、つばを吐きかけられ、奴隷としてこき使われていても、ブラック企業に勤める人は雀の涙の給料のために耐え忍ぶ。今はそれでもまず自分が生きなければならないからだ。福祉や環境問題も同じなのだ。

 そして第三に、実はこれがぼくにとっては一番重要なのだが、日本経済をマイナス成長へ向かわせるための経済政策として必要だと思うからだ。
 日本は何をどう言っても世界中の富を搾取する、まさに「ブラック国家」である。悲しく悔しいことだが、それが現実である。
 そしてこうした不公平は経済の自然な流れとして、かならず補正する力が働く。アジア、アフリカ、中南米、東欧などの諸国がじわじわと経済発展を始めているのは、そのひとつの予兆である。
 いつかは必ず日本は破綻する。その前に我々がみずから意図的に経済の縮小を図り、ソフトランディングを成功させなくてはならない。そのために計画的に日本経済のマイナス成長を、なるべく痛みを少なくする方向でコントロールしながら進めていく必要があるのだ。まさに増税による経済縮小はそのために有効な手段である。
 もちろん安倍さんはそんなことを考えていないのだろうが、ともかくもまず消費税増税、そしてそのダメージに対して民衆が政府を批判することを通じて、経済縮小の中での平等化を促進させる。
 おそらく日本ほどの経済大国なら、相当の経済縮小になったとしても平等化が進めば、庶民はむしろ今より多くの意味で豊かになるはずだ。

 そういう意味で、増税はなんとしても実現させなくてはならないと思っている。


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ビフォーアフター (どれみ)
2013-08-09 00:25:39
今日明日の生活、目の前の現実に手一杯だと、
増税のつくものは
無い方がいいに決まっています。

どうしても避けられない増税ならば
前と後と
変化をシミュレーションと共に実際の結果報告まで、
きっちりやって欲しいです。
返信する
ぼくの意見です (仮名Z)
2013-08-09 10:20:17
どれみ様

いつも貴重なご意見たいへんありがとうございます。
はげみになります。

さて、「増税はない方が良いに決まっている」というのが、おそらく日本人の常識だと思います。
しかし、そうした発想も少し見直した方がよいのではないかと、ぼくは考えています。
実際上、ヨーロッパ各国と比べても日本の税金は安いです。個人に対しても企業に対してもです。対して税金が安いのはどこかと言えばアメリカです。

もうひとつ、消費税に最も反対しているのは誰かと言えば、それは財界です。
一方で、これはぼくも大変意外でしたが、昨日テレビのニュース番組を見ていたら、街頭インタビューではかなりの人たちが増税やむなしという立場でした。もっとも、商店や町工場、年金生活の高齢者は絶対反対でしたが。

ここから言えることは、まず第一に、福祉政策が充実している国は税金が高い、競争と格差が激しい国は税金が安い(もちろんこの両者が混在している国もあります。中国です。中国は福祉型政策から競争社会へ急激に転換しているところなので、こうした矛盾が起きるのだと思います)ということです。

また第二に、現在の日本で消費税増税に強く反対しているのは経営者と不労所得者だということです(だからと言って零細企業や年金生活者を非難するものではありません。ぼく自身もそのような層に属しています)。

日本の政治家は皆んな増税悪視論者です。増税を掲げる自民党の議員でさえそうです。なぜなら増税を積極的に主張すると選挙に受からないからです。その結果、現実に責任を持とうとする政治家は淘汰され、あらゆることがうまく行くと笑顔で断言する詐欺師しか残りません。

国会の大きな役目のひとつは、税金の使われ方を決め、それをチェックする機能なのですが、国民の関心は税金が上がるか下がるかだけで、どう使われるかに目を向けません。これでは国民が主権者としての責任を放棄しているとしか言いようがありません。

言い方が適切かどうかわかりませんが、国民はだまされています。そもそも税金が自分たちに戻ってくるものだと思っていないのです。だから取られることには不満を言うが、当然戻ってくるべきものが戻ってこないことを批判しないのです。
不穏当な言い方かもしれませんが、いまだにお殿様に年貢を献上している意識なのです。本当は預かり金が適切にマネジメントされているか監視する監査役でなければならないのに。
庶民がいじめられる要因は税金の多寡ではありません。むしろ本当は民主主義国家においては税金が高い方が庶民にとっては良いはずなのです。そうした真っ当な議論をする政治家をひとりも生み出せないことが、最大の不幸だと思います。

これはわかりませんが、本当に大型の巨大増税をしたらば、国民はもっとその使われ方に関心を持つかもしれません。
もっとも、ギリシアみたいになってしまうかもしれませんが。
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