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Hanshin Tigers Series 2024

太陽、146㎞の快投!(16日・浦添)

2007-02-18 15:49:03 | Spring Camp
 対外試合(練習試合)2戦目の相手は、東京ヤクルトスワローズ。タイガースの先発は左腕・能見篤史。初回1番「外野から内野に転向」の飯原誉士が初球(138km)を打って、ショートゴロ。2番「早稲田」(尽誠)の田中浩康には「0-2」から「2-2」に戻して、最後は外角の速球(141km)を打たせて、ファーストゴロ。
 3番「新外国人」アーロン・ガイエルにはスライダーを打たせて、ライトフライ……と思ったが、ライトの林威助が目測を誤って、またしても! 守備のセンス「0」の男の将来は決して明るくない……。4番「この試合の主役」宮出隆自はチェンジアップを打たせて、ショートゴロで事なきを得る。

【2回裏】の能見。5番「ベテラン」渡会博文に初球の真ん中に入ったカーヴを打たれ、三遊間を抜かれる。6番「CAMP初日に遅刻して坊主頭」の武内晋一には「1-2」からの際どい球(外角低目)が外れて、「2-3」に戻すが、勝負球(138km)を引っ張られ、1,2塁間を抜かれ、1,3塁。7番(7年目)畠山和洋にはストレートの四球で0-OUT満塁! 
 昨シーズンにも見たことがあるようなシチュエーションだが、ここでも踏ん張った能見。8番「正捕手」米野智人を速球(141km)で牛耳り(ファーストゴロ併殺)9番「(空いている)外野の一角を狙う」志田宗大にはチェンジアップを打ち上げさせ、キャッチャーファウルフライ! 満塁になってから急激に球速が増した能見。昨シーズンの中継ぎ経験の賜物か? 

【3回裏】先頭の「転向」男を速球(139km)で詰まらせ、サードゴロ(サード関本!)。2番の「早稲田」には初球(141km)でファウルを打たせ、チェンジアップで空振らせ、3球目にズバッと速球(140km)を外角に決めるが「ボール」。4球目にも同じ球を配して、これをセンターに飛ばされるが、俊足の赤松が快足を飛ばしてフェンス手前でキャッチして、2-OUT。
 3番「元ニューヨーク・ヤンキース」には1球目を投じた後、キャッチャー浅井良の送球(返球)を受け損なって、それで動揺したのか、元ヤンキース相手に慎重になっているのか、「2-3」になって、勝負球も僅かに外れて、四球。ガイエルは選球眼が「良い」。(高めの)ボール球には手を出さないタイプだ。
 4番「この試合の主役」にも「1-3」にして、首を捻る能見。球審の判定に疑問を感じているのか、それとも自身の制球に微妙な狂いを感じているのか? 結局、最後も低めに外れて、四球。
 5番のベテラン(14年目)にも際どく「0-2」になるが、3球目(141km)のボール球をベテランが打ってくれて、ライトフライ。しかしフェンス手前だった。林が危なっかしく捕球。……能見の3イニングが終了した。この投球内容では、先発(ローテーション入り)は厳しいか? 

【4回裏】2番手に「待望の」太陽、登場。先頭の「遅刻」男に速球(141km)で詰まらせ、セカンドフライ。球が低めに来ている。7番の7年目の初球に146km! しかし、その後のキャッチャー浅井の返球が(またしても)悪く、太陽のリズムの悪化が懸念されたが、しかし、そんなものはものともせずに、2球目も146km!(ファウル)そして3球目の145kmで振らせて、3球三振! 見事だ!! 
 見ていて胸がワクワクするような太陽のピッチング、だ。8番の「正捕手」は初球(143km)を打って、ピッチャーゴロ。太陽、白い歯を見せて、満足そうな顔で3塁側ダッグアウトに引き揚げる。

【5回裏】初球に変化球(フォーク)を要求した浅井。相変わらずピッチャーへの返球が不安定で(味方の)キャッチャーがトラップ(罠)を掛けてくるが、ものともせずに速球(144km)で先頭打者をライトフライに打ち取り、1番の「転向」男にも初球=145km! しかし2球目にカーヴを織り交ぜた後、3球目(144km)を狙われ、レフト前ヒット! 
 2番「尽誠」には144kmでファウルを打たせ、最後は変化球を打たせて、セカンドゴロ併殺!! セットポジション(クイック)になって、ややボールが浮き出したのが気懸かり(CS解説の湯舟敏郎氏の指摘)だが……2イニングを投げ終えた太陽。中継ぎなら充分(1軍でも)通用する。

 そして“魔の”【6回裏】3番手に登板したのは、2年目の左腕・岩田稔だったが……3番の「新外国人」は速球(138km)で詰まらせ、ショートフライ。4番の「主役」には高めに浮いた初球(137km)を打たれ、1,2塁間を破られ、5番の「ベテラン」には「0-2」にして、高めの速球(137km)を引っ張られ、三遊間を抜かれ、1-OUT1,2塁。
 ここで6番「遅刻」男=武内には「2-0」と追い込んだが、得意のカーヴが外れ、苦し紛れに投げ込んだ速球(139km)を振り抜かれ、打球はライトスタンドへ! 
 7番「7年目」=畠山にも「1-2」にして、苦し紛れに投げ込んだ速球(141km)を豪快にレフトスタンドに放り込まれ(ホームラン2本で)4失点!! 昨シーズンの9月に見た時から成長の跡が見られない……このままでは(永遠に)1軍には9月に入ってから、しか上がって来れないだろう。

【7回裏】は4番手の橋本健太郎が(得意の)“魔球”チェンジアップを駆使して、3者凡退に打ち取り、【8回裏】と【9回裏】は左腕・中村泰広。こちらも得意のスライダーを駆使して、渡会と志田に痛打を浴びるが、ファースト(一塁手)喜田剛の好守にも助けられ、無失点。相変わらずキャッチャー浅井の返球は悪く、とんでもない所に投げていたが……二人のテストは続くだろう。
 試合は「7対4」でタイガースの大勝! 4失点は喜べない。

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