野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

浜中、逆転2ラン!(31日・甲子園)

2006-08-31 23:05:01 | Koushien Stadium
 初回に先頭の赤星憲広がボテボテのセカンドへの内野安打で出塁して、2番・関本健太郎が初球で手堅く送りバントを決めて、4番・金本知憲が(強烈な)ライト前ヒット! 大事な試合に先制点を挙げて、一安心したが、しかしチョッとTV(CS・sky-A)から目を離した隙に【2回表】に3点【3回表】に2点を取られている。今日の先発は、9勝の福原忍。前回(25日)の降板劇で今シーズンは終わってしまったか? 

【3回裏】に2点を返したタイガース。1-OUT後、2番・関本が三遊間を破って出塁して、3番アンディー・シーツが初球を打って、センターバックスクリーンに飛び込む(第16号)2ランホームラン! これで「3対5」2点差!! チームにもファンにも「勇気」を与える(貴重な)一発だった。

【4回裏】にも1-OUT後、7番・矢野輝弘がバットを折られながら、センター前に運び、左腕にバットを持ったまま1塁に到達。8番・藤本敦士も初球に手堅く送りバント(セーフティー気味)を決めた後、代打・桧山進次郎、登場! ここでかつての「ヒーロー」はドラゴンズの先発・川上憲伸の「0-2」からの3球目の速球(141㎞)を打ち返し、ライトへ大飛球! ライトフェンス直撃のツーベースを放って、「5対4」1点差に迫る!! 

【5回表】に1点を追加され、再び2点差にされるが、諦めないタイガース。【6回裏】先頭の浜中治がライト線にツーベースを放って、6番・鳥谷敬も内野安打で0-OUT1,3塁。7番・矢野のショートゴロ併殺の間に浜中が生還して、再び1点差=「5対6」。1点を挙げたにも拘らず、ガックリうなだれる矢野の表情が印象的だった。

 そして【8回裏】1-OUT後、4番・金本が歩かされた後、5番・浜中が川上の2球目の高めに浮いたカットボール(135㎞)を捉えて、打球は左中間へ! 浜中の起死回生(第16号)逆転2ランホームランで「7対6」勝ち越し! マウンド上で呆然とする川上。
 そして鳥谷。落胆の川上の2球目の同じくカットボール(140㎞)を捉えて、今度は右中間へ! 第10号に達するソロホームラン! これが後々利いてくることになるのだが……口元をグッと引き締め、気合の表情の鳥谷。勝利への「執念」を感じる……

【9回表】は藤川球児。これで試合は貰った、と思ったが、万全ではない藤川が、3番・福留孝介に(弱気な)フォークを打たれて、「8対7」1点差に迫られ、尚2-OUT1,3塁で4番タイロン・ウッズを迎える。ここで1塁側ダッグアウトから岡田彰布監督、登場! 今シーズン、マウンドに上がるのは2回目か? 
 ウッズに初球(147㎞)外れて、2球目(149㎞)で空振り! 3球目=渾身の153㎞(MAX)で空振り! 「2-1」に追い込んでから、キャッチャー矢野の壮大な計画。4球目~6球目(全て148㎞)中腰に構えて、イン・ハイを要求。ファウル2球とボール1個で「2-2」にして、7球目に意表を突くスローカーヴ(120㎞)。これが外れて、「2-3」になって、ラストボール! 矢野の要求は「渾身のストレート」! 藤川の投じた152㎞は上ずったが、これをウッズが空振りして、ゲームセット! その瞬間、矢野はガッツポーズ!!
 矢野が最善の策を講じて、強打者ウッズを打ち取った。3球続けたイン・ハイもスローカーヴも、全てはラストボール(一球)へのお膳立て、だった。一か八か、の賭けに勝った矢野。これは矢野の勝利、だ。

球児K締め!悪夢断ち切った (デイリースポーツ)

井川12奪三振の快投で大勝!(29日・甲子園)

2006-08-31 13:29:21 | Koushien Stadium
 藤川球児の「涙」で流れが変わった、と思いたい。これで奇蹟の逆転優勝への希(のぞみ)が拓けた、と信じたかったのだが、その藤川が昨日(30日)打たれて、痛恨の引き分け。タイガースは苦しくなった。数字以上に精神的に堪える「引き分け」だった。あんなところで一発が出るなんて、中日ドラゴンズは完全に優勝モードに突入している。この流れは堰き止められないか……?

 緒戦(29日)は「大勝」した。ドラゴンズの先発・中田賢一の調子が「変調」だったせいもあるが、「9対2」(8回表終了降雨コールド)。初回に2番・関本健太郎がライト前に落として、4番・金本知憲のセカンド強襲(ライト前ヒット)、5番・浜中治が三遊間を抜いて、1点先制。
【3回裏】にも関本がピッチャー返し(センター前ヒット)3番アンディー・シーツが三遊間を抜いて、金本が止めたバットで三遊間を抜いて、1-OUT満塁にして、ここから2点をもぎ取る。
【4回裏】には、1番・赤星憲広がフォアボール(四球)で出塁して、関本がセンターオーヴァー! フェンス直撃のツーベース(2塁打)を放って、そこから6連打の釣瓶打ち! 最後は7番・矢野輝弘がすっぽ抜けのカーヴをレフトスタンドに叩き込んで見せた。「9対1」!

 投げては先発の「エース」井川慶が「12三振」を奪う好投で11勝目(8敗)。いいムードで昨日の第2戦に臨んだのだが……先発のベテラン下柳剛が久しぶりに7イニングス2失点の好投を見せたのだが……藤川を2イニングス行かせるのは無理があったか……試合前の凶事=久保田智之の再度の登録抹消(ぎっくり腰)が昨日の試合に影を落としたか……今シーズンは、この久保田、それに昨日リリーフ(3番手)で投げた安藤優也、杉山直久、この3人の「乱調」に悩まされ続けた1年、だった。1年(今シーズン)を振り返るのは早すぎるが……。

井川 痛快ドラ斬り奪三振ショーや (デイリースポーツ)

連敗脱出! そして、藤川の涙…(27日・甲子園)

2006-08-28 00:26:48 | Koushien Stadium
 5連敗中で、相手(読売ジャイアンツの先発)は韓国人・姜建銘で、“初者”に弱いタイガース。「苦戦」は必至、6連敗も覚悟しなければならない、と思っていたが、初回の2-OUT満塁のピンチを凌いだ先発・杉山直久が何とか試合を作って、5回まで「0対0」。【6回表】に先制点を許したが、その裏すかさず1点を返すことができたタイガース。3番アンディー・シーツのセンター前タイムリーヒット、だった。

「1対1」の同点で迎えた【8回表】“守護神”藤川球児が久々に(7月30日以来)甲子園に登場! しかも8月9日以来のマウンドとなる。随分、球児に逢えない日々が続いたものだ。その間、タイガースは苦闘を強いられた。本人も辛かっただろう。
 先頭の鈴木尚広の初球にバックネットに147㎞! 予定通りのピッチングをして、本人ニヤッ。そんな(余裕のある)状況ではないのだが、重苦しいムードを振り払うかのような、一球。4球目の149㎞を打たせて、サードゴロ。
 3番・高橋由伸への初球に152㎞! 高めに浮いたが、これが低めに決まるようになれば、全快(本調子)なのだろう。2球目=151㎞で空振り! これもやや高いが、球はホップしている。3球目(151㎞)4球目(146㎞)をファウルさせて、5球目(151㎞)で空振り三振!
 4番・李承への初球(150㎞)で仰け反らせた後、2球目(151㎞)でファウル。3球目(151㎞)で空振りさせた後、最後は151㎞で空振り三振! 踊るようにフィニッシュして、マウンドを降りる藤川。この「場」の空気を支配できる男が、タイガースに流れを呼び込んだ。

【8回裏】1-OUT後、2番・関本健太郎がデッドボールで出塁の後、3番シーツがレフト線にツーベース(2塁打)を放って、1-OUT2,3塁。4番・金本知憲が敬遠で、1-OUT満塁になって、5番・浜中治が(ジャイアンツの3番手)久保裕也のフォークを巧く掬い上げて、センター前に落として、「2対1」勝ち越し! 更に6番・鳥谷敬もセンター前に弾き返して、「3対1」!! 

【9回表】2イニングス目の藤川が(6番・二岡智宏に)一発を浴びたものの、「3対2」で勝って、連敗脱出! ヒーローインタヴューは先発で7回1失点の杉山と、そして藤川。藤川にマイクが向けられたとき、途中で藤川が絶句……「チームが連敗して、ファンの皆さんも悔しいと思いますが、選手もホントに悔しい思いで……」
 絶句し、遂には涙を拭う藤川を見ながら、こちらも涙が出て来た。この1週間、本当に悔しかった。この言葉にならないほどの悔しさ……タイガースのために落涙させられるのは、3年前の9月15日以来、だ。そして、藤川の頬を伝う涙を拭ったのは、青いハンドタオル、だった。甲子園で戦う男達を「勝利」へと導く、青いハンドタオル。

甲子園も涙…復活!泣けたぜ球児 (デイリースポーツ)

中村泰6回5失点…(26日・雁ノ巣)

2006-08-27 12:21:56 | Western League
 先発の左腕・中村泰広が6イニングス5失点! 1軍から降格後、急激に調子を落としている。1軍で先発が一人足りないことが明確になっているだけに、中村にはチャンスなのだが、みすみすチャンスを逃して、チームも泥沼の5連敗……まだまだ続きそうだ。ファームも福岡ソフトバンク・ホークスに「4対6」で敗れて、マジックは「8」のまま。タイガースに希望の灯は見えない! 

オク&ダーウィン 来季は白紙 (デイリースポーツ)

玉置4勝目でM「8」!(25日・雁ノ巣)

2006-08-26 12:08:52 | Western League
 先発の玉置隆(2年目)が初回に2失点したものの、6イニングスを投げて自責点「0」。9安打を打たれたので、快投、という感じでもないのだろうが、これは今シーズン終盤、消化試合でプロ入り初登板がありそうだ。その消化試合は随分、早まりそうだが……試合は「6対2」で福岡ソフトバンク・ホークスに快勝! マジック№を「8」に減らして、ファームは≪優勝≫×≪連覇≫に近づいている。

福原ブチ切れ!継投失敗10勝目フイ (デイリースポーツ)

能見、新井弟に逆転3ラン被弾…(22日・鳴尾浜)

2006-08-24 19:29:10 | Western League
 7回降雨コールドで「2対3」で中日ドラゴンズに敗戦! ファームもドラゴンズに勝てないのか……打線が(ドラゴンズの先発、左腕・小笠原孝から)初回と【2回裏】に1点づつ取って、先制したのに、先発の左腕・能見篤史が【4回表】ドラゴンズの4番(広島の新井貴浩の弟)新井良太に3ランを浴びて、逆転負け! 不甲斐ない……

 1軍も“死のロード”最後の広島遠征で連敗!! 初戦(22日)はエース井川慶で落とし、昨日(23日)は左腕・下柳剛が撃沈……本来なら先発は安藤優也の順番だったハズだが……何故入れ替えたのか? 次の次(29日~31日・甲子園)のドラゴンズとの3連戦(もはや首位攻防でも天王山でもない!?)を見越した起用だろうか? 最近「不調」でベテランの下柳には1日でも多い、中6日で先発させるべきだった。
 今日(24日)も(今のところ)安藤先発で「1対1」(5回裏終了)。3連敗の危機が迫っている!!

突如乱調…井川 12Kも逆転黒星 (デイリースポーツ)

杉山、今シーズン初勝利!(20日・神宮)

2006-08-23 23:26:34 | Tokyo Swallows
 その名が告げられた瞬間、神宮球場の観衆(26,638人)から「え~!?」。「8対3」5点リードの【9回裏】それでも、万全を期して、暫定クローザーの左腕ジェフ・ウィリアムスに最後のマウンドを託すのだろう、と予想していた観客。代わりに告げられた名は「桟原」(将司)。この男を第1戦の【8回裏】1-OUT満塁で起用していれば(東京ヤクルトスワローズに)3タテ(連勝)できていたかもしれない。

 先制したのはタイガース。【3回表】1-OUT後、8番・藤本敦士が1,2塁間を抜いて、9番・杉山直久が送って、1番・赤星憲広が歩いて、2-OUT1,2塁で、2番・関本健太郎がレフトフェンス直撃のツーベース(2塁打)を放って、2者が還って「2対0」。その裏、すかさず先発の杉山が1点を返されたが、【5回表】にビッグイニングが訪れる。

 1OUT後、1番・赤星、2番・関本、3番アンディー・シーツ、4番・金本知憲が4連打! 「4対1」になって、2-OUT後、6番・鳥谷敬が三遊間、7番・矢野輝弘が1,2塁間を抜いて、「7対1」。これで試合の大勢を決めた。しかし(味方が)点を取ったら、直ぐ(点を)取られる、先発・杉山。2番アダム・リグスに2ランを喫して、結局6回3失点で降板。ようやく今シーズン初勝利を挙げることができたが……(“戦犯”)

【7回表】には金本の第17号ソロで「8対3」にして、試合はこのまま終了。この真夏の長期遠征(死のロード)を「9勝8敗」にして、次は22日からの広島(東洋カープ)3連戦。これで今年の“死のロード”は勝ち越し「決定」だなと楽観していたのだが……藤川球児、久保田智之も帰ってくる。……そんな楽観ムードに陥とし穴があったか……(絶望

杉山 遅ればせながらの今季初勝利 (デイリースポーツ)

今日のヒーローは福原!(19日・神宮)

2006-08-19 22:09:27 | Tokyo Swallows
 あそこ(8回裏1-OUT満塁)は、桟原将司(を投入すべき)だった、と思うが……CS(フジテレビ739)の実況アナウンサーも「桟原」とアナウンスしていた。素人(フジテレビのアナウンサー)でも、あそこの場面では、最近「好調」の桟原の投入を予想したのに、(故障上がりの)橋本健太郎が登板。その橋本が4連打を浴びて“炎上”! 「10対11」逆転を許してしまった! 

 昨日(18日)のその「大」逆転負け(「11対12」)の嫌なムードを引き摺って、最悪な気分で迎えた今日の第2戦だったが、しかし先発は「右のエース」福原忍だから、何とかなるだろう、と期待しつつ試合を眺めていたが、3回まで「0対0」。
【4回表】3番アンディー・シーツ、4番・金本知憲の連打、浜中治の内野安打で0-OUT満塁のチャンスを作ったが、6番、7番が倒れて、2-OUT。嫌な感じが拡がったが、ここで8番・藤本敦士が全ての鬱憤を吹き晴らすレフト前クリーンヒット! オールスターゲームの一打(MVP!)を思い出させるヒットで2者が還って、「2対0」とりあえず、これだけでも十分だったが、9番・福原も「2-3」まで粘って、甘く入ったカーヴを振り抜いて、レフト前ヒット! これで「3対0」! しばし溜飲を下げる!!

 その裏に1点を返されるが、【5回表】フォアボール(四球)の金本を1塁に置いて、浜中がレフト線を破って、2,3塁。6番・鳥谷敬が左中間に流し打って、「5対1」! 連続フォアボール(四球)で満塁になって、またしても福原が8球粘って、9球目のカーヴを打って、三遊間を破るレフト前ヒット! この福原のバッティングに≪希望≫を見た。まだタイガースは戦える……!
 2-OUT後、2番・関本健太郎も(負けじと)三遊間を抜いて、「7対1」! 尚2-OUT満塁でシーツが押し出しのフォアボール(四球)を選んで、この回5点目「8対1」!

 その裏に2点を返されて、これも嫌な感じだったが、【6回表】すかさず7番・矢野輝弘が右中間スタンド(最前列)に放り込んで、これは神宮教場の恩恵を受けた。第11号ソロホームランで「9対3」突き放す! その裏にも1点を返され、「9対4」。福原は【7回裏】まで投げ切って、お役御免。
【8回裏】は“一か八か”のダーウィン・クビアン【9回裏】も代役のジェフ・ウィリアムスで何とか、乗り切って、【9回表】に中村豊の“渋い”タイムリーで挙げた1点を加えて「10対4」! 今日のヒーローは間違いなく、福原! この男に尽きる。

手応え26球…球児 剛球戻った! (デイリースポーツ)

浜中サヨナラヒット!(16日・京セラドーム大阪)

2006-08-17 19:13:13 | Osaka DOME
 昨日はベイスターズに先制された。先発は「不調」安藤優也。致し方ないか……【2回表】に一発を食らったが、その裏タイガースも先頭の金本知憲が左中間を破って、6番・鳥谷敬がセカンドに内野安打。「生涯8番」藤本敦士がセンター前に落として、同点。
【3回裏】には先頭の赤星憲広が(人工芝に叩きつけて)内野安打で出塁して、2番・関本健太郎が初球に(キャッチャー前に)送りバントを決めて、4番・金本が1,2塁間をライナーで破って、勝ち越し! 

 毎回走者を許しながら、1点に抑えてきた安藤だったが、【6回表】に同点に追いつかれ、降板。【7回裏】先頭の矢野輝弘がセンター前ヒットで出塁して、「生涯8番」が送って、代打・桧山進次郎の空振り三振に落胆したが、1番・赤星がライトフェンスを直撃して、再度の勝ち越し! 

 だが【8回表】先の中日ドラゴンズ3連戦のブチ壊し男、ダーウィン・クビアンが一発を食らって、再度「3対3」同点に……やはり彼に藤川球児の代役は「酷」だったか……4番手に(HP開設)左腕ジェフ・ウィリアムス、そして今シーズン初登板(待っていたゾ!!)橋本健太郎で凌いで、延長【10回裏】5番・浜中治のタイムリーヒットでサヨナラ勝ち!
 苦しい試合だったが、価値ある1勝を挙げた。今日も勝って、3連勝にしたい。先週末の4連敗を取り戻せっ!! 

奇跡起こすゾ!浜ちゃんサヨナラ打 (デイリースポーツ)

井川11K完投で連敗脱出!(15日・京セラドーム大阪)

2006-08-17 12:17:51 | Osaka DOME
 初回に(珍しく)先頭の赤星憲広がセンター前ヒットで出塁して、期待させたが、2番・関本健太郎がショートゴロ。恰好の併殺(ダブルプレー)コースだったが、これをセカンド内川聖一が(1塁へ)悪送球! こういうプレーは「首位」中日ドラゴンズはしてくれない。こういうプレーをしてくれるから、横浜ベイスターズには(容易に)勝てる。
 この後、3番アンディー・シーツがレフト線沿いにツーベース(2塁打)を放って、チャンスを拡げたが、4番・5番が倒れて、得点なし。4連敗中のタイガース……嫌なムードが拡散する。

 しかし、そんなムードを切り裂いてくれたのが、先発「エース」井川慶。初回に連続三振を奪い、【2回表】も2奪三振。【3回表】も連続三振を奪って、【4回表】まで一人のランナーも出さず。この「エース」のピッチングが打線に「勇気」を与えてくれた。それでこそ「エース」だ。スタンドに陣取ったメジャーリーグのスカウントの存在が気になるが……

【3回裏】初回と同じように先頭の赤星がセンター前ヒットで出塁して、2番・関本が今度は、確実に(ピッチャー正面に)送り(犠牲)バントを決めて、3番シーツが倒れて、2-OUTの後、4番・金本知憲が今度は1,2塁間を痛烈に破って、赤星の足で還って、1点を先制!

【5回表】に井川が初めて崩れて、同点に追いつかれるが、その裏2-OUTから、2番・関本がカウント「1-3」からストライクを取りに来た球を狙い打って、レフトスタンド2階席へ運ぶ(第6号)ソロホームラン! まるでホームラン打者のような軌道、だった。昨シーズン、ホームラン「0」の男が! 
【6回裏】にも6番・鳥谷敬がライト前、7番・矢野輝弘がセンター前、連打を放って、1-OUT1,3塁にして、8番・藤本敦士がセンターにライナーを放って、鳥谷が還って、「3対1」に突き放す。

【7回裏】ラッキーセヴンにはダメ押し。先頭の赤星が三度(みたび)センター前ヒットで出塁して、2番・関本はバントの構えで初球、デッドボール(死球)を食らって、0-OUT1,2塁。ここで「好調」を取り戻しつつある3番シーツがセンターのフェンスを直撃して、1点を追加して、尚0-OUT2,3塁。
 ここで4番・金本がライトに高々と打ち上げて、2点目を追加。TVのアナウンサーは「最低限の仕事をした」と言うが、「どこが最低限やねん?」立派な「4番の仕事」だ。そして、2度の好機に打てなかった5番・浜中治がセンター前に弾き返して、「6対1」。

 井川は完投、してくれた。くたびれ果てているリリーフ(ブルペン)陣を休ませてくれた。【9回表】はバテバテで満塁のピンチを招いたものの、何とか凌ぎ切って、球数=151球。「エース」に感謝しなければならない。来シーズンは(遂に)いなくなっているかもしれないが……“悪夢の”連敗を「4」で止めたタイガース。「首位」とのゲーム差を「7.5」に縮めた。

井川 気迫の投球!11K10勝 (デイリースポーツ)