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Hanshin Tigers Series 2024

筒井だけ好投!(11日・名護)

2007-02-15 14:47:31 | Spring Camp
 今シーズン初の対外試合(練習試合)北海道日本ハムファイターズ戦(名護)。タイガースの先発に選ばれたのは、先発への転向を期す久保田智之だったが、初回に早くも捉まる。
 先頭の田中賢介をスライダーでライトフライに打ち取ったものの、2番「有名人」森本稀哲に初球の高めに浮いた速球(139km)を弾き返され、センター前ヒット! 3番「元阪神」坪井智哉の2球目に稀哲が走って、盗塁成功!! 3球目の新球カーヴでタイミングを外すが、4球目の速球(139km)を振り抜かれて、ライトオーヴァー!! 稀哲が還って先制点を許す。
 更に4番「ルーキー」金子洋平の2球目に暴投! 3球目の新球が外れて、4球目の速球(137km)を狙い打たれて、三遊間を抜かれて、2点目を献上!! ワンパターンのリードにも問題があるが……(キャッチャー浅井良)。

 タイガースの2番手は先発「4番手候補」杉山直久。【5回裏】先頭の稀哲に「1-3」から四球。3塁側ダッグアウトの岡田彰布監督の≪渋い≫顔。3番「元阪神」の7球目に稀哲の代走・紺田敏正が走って、難なく盗塁成功! (弱肩、浅井)坪井は9球目でレフトフライに打ち取るが、4番のルーキー(金子)に「1-3」から歩かせて(四球)5番「新外国人」アンディー・グリーンに三遊間の真ん中に飛ばされて(内野安打)1点献上。
 続く6番「野手転向」糸井嘉男はサードフライに打ち取って、2-OUTになって、7番・鶴岡慎也には「2-1」から首を振って、シュートを投げて、仰け反らせて、5球目。外角に速球(139km)を投げ込んだが、これも(配球を)読まれていたか……ライト前に弾き返されて、2点目を献上。杉山も2回2失点で降板……

 3番手は腕を下げた左腕・筒井和也。【6回裏】先頭の飯山裕志を早々に「2-0」に追い込んで、3球勝負で外角にズバッと速球(134km)を決めて、見逃し三振! お見事!! 
 1番(途中出場)小谷野栄一も速球を打ち上げさせて、ライトフライ……と思ったが、ライトの林威助が打球を見失って、記録は2塁打!! どこまでも「不運」な筒井。林は相変わらず守備のセンスは「0」だ。2番「左の」紺田は空振り三振に打ち取って、持ち味発揮! しかし3番・坪井の代打「大物」高橋信二に「2-2」と追い込みながら、勝負球のチェンジアップを打たれ、レフト横に痛打を浴びる。

【7回裏】は3者凡退に抑えて、1点は失ったものの、この試合で及第点を得られたのは、この筒井だけか。かつての愛知(学院大学)の「奪三振王」が華麗な転身! プロで生きていくための方策を遂に見つけた。≪実質≫無失点のナイス・ピッチングだった。1軍でも≪絶対≫使える。(安芸の)左腕・吉野誠に強力なライヴァルが現れた。トレード話が再燃しなければいいが……

 試合は「10対9」でタイガースの打ち勝ち。4番手で登板した桟原将司がまた≪炎上≫癖がぶり返して(【8回裏】と【9回裏】)4失点。筒井とは逆に腕を上げたことがマイナスに作用しているようだ。筒井とは好対照だった桟原。筒井を見習って、腕を下げるべきだろう。
 先発の久保田はフォーム改造の調整途上。まだ時間がかかりそうだ。杉山は先日(7日)のシート打撃でも喜田剛にソロ、赤松真人に2ランを浴びて、3失点。ノンビリ屋はこれから調子を上げていくのだろう。昨シーズンのようなことはない、と信じたい。

乱調3右腕に岡田監督の怒り爆発! (デイリースポーツ)