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野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

長嶋一茂、鎮座(13日・甲子園)

2005-04-15 12:50:59 | Koushien Stadium
 5回まで「0」に抑えていた、タイガース先発、エース・井川慶。しかし【6回表】1番・仁志敏久、2番・二岡智宏に連続して三遊間を抜かれ、ノーアウト1,2塁。3番・高橋由伸にも「0-2」にして、ストライクを取りに行ったチェンジアップ(124㎞)を叩かれ、ライト線にツーベース!! テレビのゲスト解説、長嶋一茂(読売巨人軍球団代表特別補佐)の「おおしっ!」が腹立たしい。何故、オマエはそこにいるのか? 一人還って、「2対1」。1点差に詰め寄られる。

 ここで昨日(12日)の先発・ベテラン下柳剛は踏ん張って、最少失点の1点に留めたのだが、「エース」はどうか? 続く4番・清原和博も歩かせ、ノーアウト満塁。「絶不調」5番タフィー・ローズは三振に打ち取ったものの、6番・小久保裕紀にライトに犠牲フライを打たれ、「2対2」同点。ベンチに戻って、笑みを噛み殺す小久保。オマエも何故、そこにいるのか?

 マウンド上、明らかに意気消沈した「エース」井川。7番「安全牌」ゲーブ・キャプラーに「何となく」初球、ストレートでストライクを取って、ストレートの「次は」チェンジアップ。これが高めに浮いたところをキャプラーに痛打され、3塁ランナー還って、「2対3」。ジャイアンツ、勝ち越し。粘れなかった井川。下柳とは「年季」が違う、ということか? しかし、この1点は痛かった。防げる1点だった。井川の気持ちが許した失点。

 タイガース打線は【4回裏】に5番・今岡誠、6番・桧山進次郎の東洋大学・先輩、後輩コンビの連続ホームランで、2点を先取したが、その後は先発、ベテラン・工藤公康、左腕・林昌範らに抑えられた。昨日(12日)の大勝(8対1)の気の緩みか?  
 中でも、3番アンディー・シーツ、4番・金本知憲がノーヒットで、完全に「ブレーキ」になった。このチームは打線のチームではない。投手が5回まで試合を作って、競り合いの中で点を重ねて、勝ちを拾っていくチーム。それが先週の広島市民球場で打ちまくり、ビッグ・イニングを何度も作ったことで、この打線、本来のバランスを崩してしまったか?

 タイガースの2番手は、ルーキー・橋本健太郎。「三振」か「四球」かの、このピッチャーは【8回裏】に「三振」2つと「四球」3つで、2アウト満塁のピンチを迎えたが、代わった3番手・吉野誠が、代打・清水隆行を打ち取って、事なきを得た。この場面、8番・阿部慎之助への四球は、キャッチャー矢野輝弘の計算だったか? 9番の林まで回して、打ちあぐんでいる林をマウンドから下ろす作戦だったか? 

 しかし、その策謀も実らず、【8回裏】は3番手、ジャイアンツの「全力疾走男」ブライアン・シコースキーを攻略して、2アウト満塁まで攻め込んだが、1番・赤星憲広が、4番手の左腕・佐藤宏志に打ち取られ、万事休す。【9回裏】は「不振」の3人、藤本敦士、シーツ、金本が、ジャイアンツのNewストッパー・久保裕也に抑え込まれ、ゲームセット。

 これで「1勝1敗」。しかし明日(14日)勝てば「いい」という計算も出来るが、「流れ」というか「勢い」というか、そんなものが、ジャイアンツに傾きつつある、ことは否めない。開幕から「2勝7敗」、低迷していたジャイアンツが「伝統の一戦」タイガース戦で、「きっかけ」を掴んだ印象がある。明日も苦しいだろう。明日の先発は、福原忍と上原浩治。両者とも「中5日」の無理を押して、出陣する。