がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

仙家の秘法

2015-06-21 15:59:20 | 健康・病気

『現代強健法の真髄』(大津復活:著、大同館書店:1918年刊)という本をご紹介しています。今回は第4回目です。

◆仙家の秘法

古来、仙術家の間には様々な呼吸法が行なわれていたそうで、この本には5種類の呼吸法が紹介されていますが、これまでにご紹介したものと重複するものもあるので、ここでは「吐納法」(とのうほう)というものをご紹介しましょう。

1.まず、盤居し(座禅の結跏趺坐に似た座り方、初心者はあぐらでも可)、背筋を伸ばして肩の力を抜き、両手をゆるく握って手の甲を左右の膝の上に置きます。

2、次に、上下の唇を合わせて、その中央を極めて小さく開き、空気を口から細く長く吸います。その際、最初はあごを引いて顔をうつむけ気味にし、少しづつ顔を上げていきます。

3.最後の一息を吸い終わったら唇を閉じ、またあごを引きます。そして、息を止め、へその下に力を入れて心静かに気を張ります。

4.最後に、苦しくなる前に鼻から息を細く長く吐きますが、同時に、少しづつ顔を上げていきます。

以上の呼吸を50回繰り返して休みます。

この呼吸法は、やはり丹田に気を集め、蓄えることを目的としているようです。そのため、吐納法を修業すると、最後には、下腹が張ってコツコツと音がするように固くなり、手で押しても凹まなくなるそうです。

そして、吐納法を極めると、「胎息」(たいそく)とよばれる、呼吸をしなくても息が詰まらない状態に達するそうです。

これはもう仙人のレベルだと思われますから、「胎息」を目標にすることはあまりお薦めできませんが、昔の人がこういった秘術を修業していたのかと思うと、感慨深いものがありますね。

次回は、深呼吸の科学についてのお話です。

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