がんに克つ

父のがんを治すためにがんを研究しました。がんは意外と簡単に治ることを知ってもらえたら、亡き父も喜んでくれると思います。

万病にビワの葉

2024-01-07 08:52:42 | 健康・病気

今回は、生薬のご紹介の最終回です。

本ブログでは、ビワの葉を使ったがん治療法を何度かご紹介してきましたが、実はビワの葉はがん以外の病気にも有効で、そのことを、後に医学博士となった福島鐵雄氏が『日本及日本人』(政教社:1927年10月刊、秋季増刊号)という雑誌に寄稿しています。

それは、「河野大圭禅師の枇杷葉療法の紹介と其科学的研究 皮膚を通して行ふ青酸療法 萬病一元治療の可能性と其原理及實際」という記事で、腸チフス、百日咳、肺結核、胃潰瘍、盲腸炎、腎臓炎、肝臓炎、糖尿病、リウマチ、中風、小児科病、婦人科病等、ありとあらゆる病気について治癒した患者の実例を挙げています。

この記事に登場する河野大圭禅師は、静岡県浜松市にある定光山金地院の住職で、祖先から伝わったビワの葉療法を独自に完成させ、難病に苦しむ人々を20万人以上救ったとされるキリストのような人物です。

救われた患者の一例をご紹介すると、林長三郎さんは、歌舞伎役者として有名な中村鴈治郎さんの長男で、彼自身も役者になったのですが、肺病および痔疾のために医師から不治の病として見放されたところを、河野禅師の施療を受けてより3か月にして全治し、舞台に復帰することができたのだそうです。

また、特に糖尿病については、河野禅師の弟子の松村八次郎氏が「糖尿病の如きは、門弟の私でも何でもない」と語る様子が紹介されていて、ビワの葉療法が非常によく効くようです。

なお、福島氏は、河野禅師がビワの葉の表面に経文を墨で書いて施術する様子を見学しますが、その後、ビワの葉を加熱した際に発生する青酸が皮膚から吸収されて薬効を生じることに気づき、ビワの葉を使わない「青酸療法」でも同様の効果を挙げられることを確認したそうです。

さて、ビワの葉療法の施術の方法ですが、これについては『家庭で使える薬になる植物』(佐藤潤平:著、創元社:1961年刊)という本に書かれている内容がより詳しいので、こちらから引用させていただきます。

1.ビワの葉の青い厚い葉(特に新芽より古い葉がよい)の表面を歯ブラシのようなものでこすって毛やよごれを去る。(洗わないこと)

2.光沢のある表面をこげない程度にあぶり、これを1枚ずつ両手に持って、葉表のほうを臍の下にあて1か所を10回ぐらい強く押してはなし、またほかに場所を移して同じ所を10回ぐらい押しもむ。

3.このようにして腹全体に行なうが、腹だけで約6~7分かかる。押しもみというのは、葉を皮膚に直接密着して、押しもむようにして腹をなでるのである。臍下丹田と「水落ち」の所を入念に押しなでるのである。

4.葉は腹だけで5~6枚取り替える。取り替えるごとに2枚すり合わせ、毛をとってあぶる。

5.腹の治療が終わったら、背骨の上と、その両側、腰、お尻などを押しもむ。背中は腹より面積が広いから、10分から15分間ぐらい行なう。

6.最後に、病気のある局所をやる。腎臓病や胃腸病の場合は全体療法を繰り返す。

これは、実行するのが大変そうですが、これで医者から見放された難病が治るのなら、やってみる価値はあると思います。

また、簡略化された方法を、本ブログの「ビワの葉療法と酵素」にご紹介していますので、よかったらこちらも参考にしてください。

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