明日、所沢ミューズのアークホール(大ホール)で私の好きな作曲家、ブラームスの1&3番の交響曲がパーヴォ・ヤルヴィの指揮ドイツ・カンマーフィルの演奏会が行われる。今年度の所沢での1番期待して待ち望んだコンサートだ。
それだけに今日は、私の好きな曲である交響曲3番の手持ちを整理しながら予習をした。(下記は手持ちの内訳)
手持ちの数で正直驚いた。ブラームスの中では4番に次いで好きなだけに整理する前まで4番に次ぐ個数と思っていたが、調べると3番が1番少なかった。ちなみに1番は31種、2番は29種、4番は26種で3番は16種と格差が大きかった。なぜだろうと思った。Lp時代は1番&2番は2種、3番は3種、4番は4種で、自分の記憶はLP時代にとどまっていた。だが、CD,DVD時代になって、昔の放送録音、録画が簡単に商品化され市場に出るようになり、私の好きな指揮者のシャルル・ミュンシュやイーゴリ・マルケヴィッチのLiveの放送録音・録画がCD・DVDで市場に出るようになった。1番では7種、2番では4種、4番では8種がそれらのものだったが、3番は皆無だった。それと近時の来日演奏会をNHKが放映しそれを録画してDVD,BDにして保存したが、日本でのコンサートはなぜか3番がすくなかったのも私の手持ちの原因に思われる、それらがブラームスのなかでも好きな曲なのに数が少ない原因かと思った。
私はフランソワーズ・サガンの小説「ブラームスがお好き」を読んではいないし、それをもとにした1961年の「さよならをもう一度」の映画もみていない。その映画の中でこの交響曲の第3楽章がどのように使われたかは知る由もないが、当時はブームになったそうだ。確かに晩年の彼の肖像画からは想像もつかない、この甘いメロディーは一人の女性をめぐる中年と若者の三角関係にふさわしい曲でもあり、ブラームスの伝記ではないが、シューマンの未亡人となった妻への恋慕がわかる気がする。
しかし私のブラームス感は、あくまで4つの交響曲は四季を感じるし人生を感じる。それこそ若い時には「四季」だった。1番は春の芽吹きと開花した自然風景、2番は清涼感あふれる高原の風に突然の雷雨、3番は紅葉におおわれた山野に時折訪れる木枯らし、4番には深々と降る雪と暴風雪のイメージが浮かぶ。また1番の青春、2番の壮年そして3番の黄昏の中高年。4番の老い先少なくなった老人とも読み替えることで最近感じるのは今の自分の年だ。
上記の視点で手持ち16点を見ると
LPではNo7が推薦。小気味よいテンポでメリハリの利いたリズムと木管の音色がすばらしい。No.16は音がわるすぎる。No.15のCD版のほうが音も音楽も何か心やすらかな感じがえられが、メリハリに乏しいし音に厚みが感じられない。No.9はどちらかというと重く鈍重で、4番ならこの音楽は許せるが3番ではいまいちだNo8もなぜか音は悪いが音楽は同じようだ。
CDでの私の推薦ははNo.1がすばらしい。特にウィーンフィルの音色を楽しめる。この演奏に秋を感じる。No3No1に比べると鈍重No.6No3よりも鈍重、No11この時代のドレスデンの響きが素晴らしい。No1にi匹敵する弦の音が美しい。推薦。No12CD7枚にブラームスの管弦楽曲、協奏曲が収められたブラームスの標準基準的な演奏。すべてが水準以上の演奏。特にピアノ協奏曲が意外と面白い演奏だ。No13は私の好きな指揮者、イーゴリ・マルケヴィッチの先生であったヘルマン・シェルヘンの指揮する演奏だがオーケストラの音が貧弱だ。
DVD,BDではNo.2のバーンステインとイスラエルフィルの演奏だが、世間ではウィーンフィルとの演奏が、巷のガイド本では推薦だが、あえて私はこのDVDを選んだ。ちなみに2番4番はボストン交響楽団盤を選んだ。選択は単なる私のあまのじゃくの心からだ。でもこのDVDはバーンステインの音楽作りがよくわかる。見ていて楽しい。半面No5のカラヤン+ベルリンフィルは映像の作りが見ていてへきへきするほどのやらせの連続だ。映像が音楽を邪魔をする。No.4はDVD10枚組の中の1枚で、マリア・ポーテの弾くMozartのK.466のピアノ協奏曲が見たいがために買ったが値段は10枚組2000円だった。シャルル・ミュンシュの助手を務めたセルジュ・ボドだが、このDVD以降マーケットに彼の名前を見いだせない。どうしているのだろう?
No。10&14も今を時めく指揮者の演奏をNHKが放映したものを録画したのだが、取り出す機会は多くない。それなりの演奏なのだが、過去の演奏を押しのけるほどのエネルギーは感じない。何かまとめ上げた優等生の演奏でそれこそ見ていて興奮するほどのオーラは感じない。
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