とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

シベリウスの交響曲

2007年02月18日 | クラシックCD
サラリーマンの転勤族として、寒冷地手当てのもらえた支店勤務を経験した。
札幌ではサラサラ雪の降る中札幌交響楽団の熱き演奏の余韻を楽しんだ。
秋田では地吹雪が窓をたたきつける室内でカラヤンの透明度のある響きに酔った。
底冷えはするが空が青かった盛岡ではオーマンディーの演奏が似合った。
東京は異常な暖冬だった。そんな中CATVのスカイAでフィンランド放送交響楽団の演奏で、同楽団の歴代シェフが分担した全曲が放映された。
全曲を録画しDVDで楽しんだ。
パーヴォ・ベルグルンド:No.4、5、7 サウスポーの直球勝負、枠組みのしっかりした演奏だ。
オッコ・カム :No・2,3 彼のデビューCDの2番、それと1&3は好きな演奏だがここでの演奏もロマン的な美しい旋律がくっきりと浮かび出る演奏だ。
 
レイフ・セゲルスタム:No.1,6 画面が暗めのためか響きが重く感じる。それが6番では生きている。
何れもが1981-83年の古い録画だが今でも耐えられる。
だが東京の暖冬の中では、私はクルト・ザンデルリングの響きが好ましい。
あまりにも暗く重い響きは初期の1-3番には不適かもしれないが4-7番にはふさわしい。全曲を通しで聴くとシベリウスの存在感が浮かび出てくる名盤と思う。
しかし寒々としたところで聴くには明るさを求めたくなるかも。
  


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