とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズで「セビリヤの理髪師」に行く

2008年09月28日 | Weblog
久しぶりに所沢ミューズにオペラを聴きに行った。プラハ室内歌劇場のプロダクションだ。2006年のモーツァルトイヤーにフィガロを演じたメンバーの再来日だった。http://www.rivo.mediatti.net/~yyamamot/zakugaku060723html.html
その時の感想はすでに述べたが、その時に好印象を得たことで今回は発売と同時に求めた。マルティンオタヴァの演出は前回同様劣悪な環境を逆手に、斬新な舞台で楽しませてくれた。前回は病院のようなカーテンの幕開きだったが、今回は照明を効果的に使い、幕開きの出だしを客席をステージに狭い舞台に広がりを作り、片言の日本語で笑いを取り客を舞台に引き付けるなどして3時間を短く感じさせた。
ただ、客の入りは思ったとおり悪かった。五割の入りだ。市の文化財団の主催であるならば、当然のことながら、客の入りが悪ければ補填を負う事になる。その結果は「悪貨は良貨を駆逐する」結果に自ずとなってしまう。このところ質の高いコンサートほど空席が目立つ。原因は料金が高いの一言だ。解決策は教育として、市内の中・高校生に1000円席、大学生への学割50%券を作るべきだろう。また近隣のホールと提携してオペラはA市、コンサートはB市とホールの特色を生かした企画で連携すべきであろう。パイプオルガンの前でのオペラはあまりにも不自然だ。

所沢のミューズの音響はすばらしい。その意味では来月のミッシャ・マイスキーのバッハの無伴奏組曲が待遠しいし、11月のブーニンのリサイタルも興味が持てる。
東京のホールで聞くよりは値段も安く、音響がすばらしいのが何よりだ。



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