とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

老々介護の備忘録 看護と介護の間で

2012年12月16日 | 病院
 11月17日にオフクロが夜に倒れ救急車で運ばれた(老々介護疲れで記述済み)。その後様態を持ち直し、12月8日に退院し、老人ホームに戻った。ところが12月11日の夜に親父の同僚で家族ぐるみでお付き合いしていたNさんから電話を頂いた。老人ホームにオフクロを見舞いに行っていただいた報告だった。「顔色が良くないけど大丈夫か」との質問だった。入院と退院の事情を説明し、今後の不安を述べた。
 翌日仕事中にカミサンから電話が入った。老人ホームの定期検診で先生から様態が思わしくないので、介護タクシーで主治医の病院へ連れて行けとの指示でこれから病院へ行くとの連絡だった。
 第二報の連絡が入った。肝性脳症の前段症状なので、点滴ですぐにアンモニア濃度は回復したが、主治医の先生は当分入医院して様子を見ましょうとのことだったので、今日はこれから帰るとの連絡だった。
 帰宅してカミサンから改めて報告を受けたが、「肝不全」である限り、何時肝性脳症が発生するかは予測できないため、当方の希望は病院が望ましいが、慢性病の回復の見込みが得られない患者についてはアンモニア濃度が下がれば、会話も出来、自分の意志が表現できるオフクロは看護の対象から外されてしまう。しかし老人ホームでの点滴、輸血の医療行為は行えない。したがってここ3年間は、老人ホームと病院への入院が何度も繰り返されている。
 土曜日にオフクロを見舞いに病院に行った。病室も、ベッドも11月の入院時に同じだった。しかし病室の主は1人だけが11月入院時の人がまだいた。
 オフクロは意識はしっかりしていて顔色も前回の退院時の顔色よりは幾分良く思える程だった。
 たまたま仕事で医療業界、介護業界のレポートを書いているが、どちらも「保険制度」の根幹が人口ピラミッドの大幅な崩れにより「保険制度」自体の存続が危ぶまれる状況をしめしており、調べれば調べるほど我が身の将来が不安になっていく。
 景気回復には消費の拡大が何より重要なのだが、以前長寿タレントとしてTVコマーシャルで有名になった「キンさん、ギンさん」の「ギャラは何に使いますかの」の質問に「老後が不安なので貯金します。」の回答がブラックユーモアを通り越して現実味すら感じる。長寿社会と社会保険ではカバーしきれなくなった、介護と医療の増大を解く方程式の解はあるのだろうか。


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