とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

「モーツァルト交響曲 全曲演奏会 シリーズ9 」を所沢ミューズに聴きに行く。

2012年01月22日 | 所沢ミューズ


天気予報では土日共に雨ということで、鼻から鳥撮りは丁度レンズを修理にだしたことから諦め、ラグビーTLをTV観戦しようと思っていたところ、樫本大進とリフシッツのコンサート、プラジャーク弦楽四重奏団のコンサートの予約をしてないことを思い出し、所沢ミューズに予約するためNETを開くと、今日14:00から無料で、アマデス室内管弦楽団がモーツァルトの交響曲全曲演奏会シリーズNo.9のコンサートが有るの知った。急遽、電話予約をやめて直接ミューズ行って、チケット購入方々コンサートを聞くことにした。

今年初めてのコンサートが好きなモーツァルトから始まる、しかも演奏曲目の中に、自分としては全曲は所持していないが8割弱の曲は所持していると思っていたが、本日の曲目にまだ聴いたことのない、ヴァイオリンとピアノのための協奏曲K.A.56(315f)が含まれていた。



 チッケットの購入を済ませ、会場に向かうと真如苑と書かれた看板に大勢のひと(ご老人が多数)それとは対照的に女子中高生が奇抜なメイクをした衣装で多数ミューズエリアに出没して何かコンサートにそぐわない雰囲気だった。
 会場はミューズの中ホールマーキーホールですでに1階は混んでいた。アークホールでは3階の1番後ろが私の定席なので、マーキーも同様に3階に上がるつもりでいたが、今回は1階のみのことで、空席探しをするはめになり、幸い1階の1番後ろが空いていた。

 当初はモーツァルトの交響曲全曲演奏会ということから勝手に「アマデウス」室内管弦楽団と思いプログラムの誤植かと思っていたら挨拶で「正真正銘のアマです。」とのことで誤植でないことを納得した。



最初の曲は交響曲26番、私の手持ちはヨーゼフ・クリップス、カール・ベームのいずれもアムステルダムコンセルトヘボウ、ホクウッド=アカデミーエンシェントの3枚のCDを所持しているが、この曲はザルツブルク時代の宮廷作曲家モーツアルトの音楽だ。
 最後に演奏した34番との対比があまり際立たなかったが、編成的にはティンパニーの有無の違いだけでは前期モーツァルトと後期モーツァルトの違いにはならないと思うのですが。個人的にはお抱え音楽家から市民音楽家の変身するモーツァルトの表現がスケール感で現れたらと思いました。

 ヴァイオリンとピアノのための協奏曲は、今回のプログラムでは個人的には「未知の曲」として1番興味をいだいたが、プログラムを見て少し肩透かしを喰った。もともと断片しか残されていなかったものをイギリスの作曲家Philip Winlbyが補筆完成させたとのことだが、断片を補筆しても「完成」にはならないのでは、むしろモーツァルト風協奏曲と言うべきだろう。「風」の着くものは、本物の美味しさは味わえない。プログラム上の彩りとしては、毎回このような「風」を入れるのも変化としては有りなのかなとも思ったりします。
 
 K.95と184では実際はK.95のほうがあとからの作品だけに、よりK.338との作風の違いを感じられたらと思うのだが、私の感性がにぶいのか聞き分けられなかった。
 それにしても楽しいコンサートだった。出来れば残り全部のコンサートでモーツァルトを楽しみたいと思いました。

 素晴らしいコンサートだったと思うし、「モーツァルト全曲」挑戦するだけでも、その意気込みだけでも表彰状ものだと思う。

 ただ残念なのは聴衆の側だった。どうしても無料コンサートだと冷やかし組、お付き合い組が出るのは止む得ないが、演奏中の入退場、前半立ち見客もいたのに、休憩後の大量退場者。これって演奏者に失礼ですよね。楽しんで聞いているものにも不愉快です。消費税の問題かもしれませんけど、無料にするより、強制寄付金で500円以上とかにしておいたほうが良いと思うのですが。

 これからも素晴らしいコンサートを期待してます。

 

 


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