とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

久しぶりに池袋演芸場に

2019年03月01日 | 寄席

 年末年始の寄席は、大看板のそろい踏みで、思いもよらぬ冠婚葬祭続きで、行けなかった。

  たまたまお正月明けに静岡の知人から、すこぶるつきのおいしいみかん「はるみ」をお送りいただいた。そのお礼のお返しに、甘党である知人の好物の、和菓子を送ろうと思い、新宿の花園饅頭を候補にし、帰りに末廣亭によるつもりでネット検索したら、末廣亭よりも池袋演芸場の方が、顔ぶれが揃っていることから急遽予定変更で「花園饅頭」は西武のデパ地下でと思い、池袋に行った。家を出た時は雨は降っていなかったが、池袋に着いた時は雨になっていた。すぐに西武のデパ地下に行ったが、見当たらず、聴けば、昨年夏に破産し、銀座千疋屋が事業継承した段階で、西武(東武デパートも)店舗撤退したとのことだった。デパ地下の和菓子は、関西系が主流で、東京下町系?の和菓子屋は数少なくなってしまった。そんな中ででは西武のデパ地下に浅草梅園がありそこのどらやきを急遽おくることにした。それにしても和菓子の世界も人口減少の中ではインバウンド客を当てにした商品開発が必要となる時期を迎えたのかと、思ったりもした。

そのあと、池袋演芸場の下席昼の部(もっとも下席の場合は昼の部だけで夜席は演芸場の独自企画となる)は老人割引はなくなり2000円でも顔ぶれは十分元の取れる出演者たちだった。

 この日は雨が本降りになりそれでも開場とともに満席状態に、中でも男女の若い大学生らしき一団に引率者が独り、どこぞの大学のゼミのグループか。そのためなのか、いつもならば、色っぽい落語を得意とする柳家さん喬が、落語の教科書のような「時蕎麦」を演じた。これはこれでまことに見事に演じ、これが「落語」の語りだと思わせた。出演落語家8人のうち柳家が5人占め、後から出てきた林家正蔵が「柳家にあらずんば落語家にあらず」の時代になったと嘆いたが、こちとらは「嘆く暇があるなら、稽古しろ」と発破をかけたくなった。とにかく、3時間弱の時間つぶしが2000円は安い。それにしても、まくらに「柳家」の隆盛を嘆く正蔵にかつての落語に挑む「気迫」が感じられないのは、なぜなのか、家庭の事情か?

 帰りにデパ地下でかみさんに頼まれたデパ食を購入してラシュの満員電車に整列乗車をして久しぶりに現役時代の痛勤電車にのり帰宅した。

 

 



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