とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

所沢ミューズで オペラ「カルメン」を観る

2011年09月13日 | 所沢ミューズ




 9.11に久しぶりに所沢ミューズに行った。ウィーンの森バーデン市劇場によるオペラ「カルメン」の公演だ。このメンバーのオペラは何度目になるのだろうか、前回は2009年9月23日だった。その時もブログで述べたが、コンサートホールのパイプオルガンの前での「ドンジョバンニ」が演じられた。
 このオペラカンパニーは毎年日本に1996年から連続して来日公演している。公演先も所沢同様に言わば地方巡業だ。30人の小規模オケとだが一様管弦楽団と合唱つきの引越し公演だ。
 毎年オペラの定番の公演で昨年は所沢での公演はなかったがボエームだったようで、今年はカルメンだ。2007年に「椿姫」を演じているので、私の言うところの三大ヒロインオペラは残るは「トスカ」だけになった。

カルメンは好きなオペラだけにMy Blog 2011/3/31述べているように手持ちのDVDも良く見ているが、実演は前に見たのがいつだか思い出せないくらいご無沙汰している。


 当日は私の定席3階の1番後ろのセンターにバードワォチング用のポケット双眼鏡持参で行った。5000円で全曲観れるのだからコストパフォーマンスは良い演奏だ。
 毎年来日公演しているだけに条件の悪い舞台も手馴れた、舞台作りだった。所沢ミューズは緞帳がないので会場に入ると1幕の舞台が作られていた。


 オケの数が無いので音の厚みはないものの、順調な滑り出しで始まった。ミューズの一番後ろの席でも音は明瞭に響き名の知らぬ歌手だが楽しめた。少ない人数ならではの、一人複数役で、タバコ工場、山賊、闘牛場の観客と衣装替で出てくるのもご愛嬌で最後まで楽しめた。
2幕と3幕の間に休憩が入り、幕が無いことから舞台裏が丸見えで、休憩中に舞台創りが眺められた。
 

 1幕のタバコ工場と2幕の酒場の場面は、1幕の舞台にカーテンをかぶせ酒場に変化させ、3幕の岩山の場面と4幕の闘牛場の場面を裏表で作りヒックリ返す舞台転換も、少ない予算と狭い舞台での知恵もあり、豪華な舞台ではないが、コンサート形式のオペラでは味わえない舞台の楽しさが味わえた。
 こうした普段着のオペラを、もっと若い人に知ってもらえたらオペラが身近になるのにと思ったが、今回も客の入りは少なく、若いヒトも少なかった。 演奏も頑張っていたし、歌手も良かっただけに残念だった。



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