だいせんだち

　蓮華畑の向うにゃあ、じきに咲きそうな山桜…。春間近の北川村で背筋を伸ばして遠くを見つめるワンコ。



　季節の変わり目に新しいものに替えてくれゆう「野根山街道」シリーズも、こないだ入替になったばぁぢゃ。そして見慣れた風景写真みたいに、「ゆずの宿」の駐車場に馴染んぢゅうキャンピングカーが一台…。



　降りてこられた御老人からは、ただならぬオーラが！続けて差し出されたがァは、うんと有難い御札と素敵なお手紙！聞きよったら、なんと四国霊場八十八ヶ所の百巡を１５年かけて達成した「大先達（だいせんだち）」ながやと！！！！！！！！



　「公認先達」について、わかり易いものさしで云うたら、まず四巡以上して「先達（せんだち）」、プラス二年プラス二巡で「権中先達」、更にプラス二年プラス二巡で「中先達」、更に更にプラス三年プラス三巡で「権大先達」、更に更に更にプラス三年プラス三巡で「大先達」みたいなことやし、勿論ただ回数をこなしたらえいもんでものうて審査もあるきに、並々ならぬ厳しさながよ。



　「せんだち」云うたら、「他の人より先にその道に進んで、業績やら経験やらを積んで他を導くこと。またはその人」っちゅう意味やきに、御老人の胸元で誇らしげに輝きゆう「大先達」の文字は、ごっつい修練の賜物ながよね～。



　「８８×１００＝８，８００」数式でみただけぢゃあとても測り知れん偉業やし、７０歳から始めて現在８５歳という歳月の重みも凄いねや…。今年で開創１２００年の四国霊場八十八ヶ所やけんど、今までこれっぱぁつめて修練した人は、そう何人も居らんろうと思う。



　さてさて、ヘアスタイルだっけは修行僧みたいな私は、厳しい修行は苦手やきに、出来ることからで、小島赤鉄橋下のチューリップ畑を巡回ぢゃ。まずは出遅れちゅう蓮華畑の方に目を遣ったら、おっと！イキナリ招かれざる先達の足跡が！



　幸いチューリップの方には、足跡ものうて２０センチばぁまで伸びて蕾をつけちゅうとこらぁも、みんなぁ無事みたいやった。もうじき花が咲き始めるみたいやきに、ひとっ風呂がてら…、とのさまチャレンジがてら…、わざわざ来んといかんぜよ～～～！

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