ブログ雑記

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人新世の「資本論」を読んだ

2021-04-11 23:24:05 | Weblog
新聞の書籍広告で、新書大賞第1位、人新世の「資本論」を見て、資本論ってマルクスが書いた本なのに21世紀にどう繋がるのか、と気になって、図書館に並ぶのを待てず久し振りに本屋へ行くと山積みされていた。帰ってカバーを見ると内容を凝縮したロゴが並んでいた。チンプンカンプンだった"人新世“は"ひと、しんせい“と読み『人類が地球を破壊しつくす時代』と書かれていた。そして、気候変動、コロナ禍。文明崩壊の危機。唯一の解決策は潤沢な脱成長経済だ。とあった。はてさて、具体的に本に書かれている内容は、と半ば眠りはじめた目を擦りながら読み始めるとSDGs(持続可能な開発目標)でつまずいた。そして、SDGsはかってマルクスの宗教は資本主義の辛さを和らげる大衆のアヘンだ、の言葉に等しいものだと書かれていた。それは同感だが、SDGsがアヘンだとしたらどのような良薬を作り出せば、"潤沢な脱成長経済社会“を実現出来るのだろうか?気候非常事態宣言のバルセロナを例に引いて、その活動を世界に広げて行けば時間と共に徐々に大きな広がりを見せるのでは、と言っているようだが共産主義国さえ資本主義活動をしなければ国の運営が出来ないのだから現在の資本主義体制を”潤沢な脱成長経済社会へ転換するのは不可能に思える。
「政治を結集して潤沢でなくても脱成長経済の心が豊かな生活の出来る社会を育てて欲しい。」

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