ブログ雑記

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“コロンブスの図書館"を読んだ

2020-07-27 18:04:00 | Weblog
いつも図書館の新刊書コーナーで面白そうな本を借り出している。今回は「コロンブスの図書館」の装丁に惹きつけられて手に取ると400頁もある分厚い本だったがアメリカ大陸発見のコロンブスと図書館の繋がりに興味をそそられた。読み始めるとクリストファー・コロンブスと次男コロンのことが書かれていて、コロンが目論んだ壮大な図書館に関わる生涯の物語だった。父と航海に出て航海術をマスターし、スペイン王室に仕えアドバイザーとして外交交渉の主役を務め、父の遺産の裁判にイタリアへ出向き、凄い多忙な日々の中で版画、書籍、楽譜その他発行物の蒐集をヨーロッパ各地でしていた。丁度ルネッサンス期でミケランジェロ、デュラー、ルッター、マゼラン、エラスムスなど世界史の有名人オンパレードの時代でグーテンベルクの印刷機が発明されて100年経ち印刷の発展期に入っていた。エルナンドは図書館が見向きもしない印刷物なども蒐集した新しい思い付きの図書館を作ろうとしていたのだろうか。それにしても当時想像出来ないほどの数の蒐集をして、その分類方法に腐心していた。150年後に数学者ライプニッツがハノーバー公の図書館で作った整理システムと変わらなかったらしい。21世紀のネットで使っているブラウジング変わらなかった、と思われる。それにしてもエルナンドは色々な分野で活躍していた。正にクリストファー・コロンブスの息子だ。
この本にある肖像画は父に本当によく似ている。