ポピーと薄荷とブルーエルフィンのブログ

ゆんやおブログ。ポピーと日本薄荷、そしてブルーエルフィンを中心にサボテンとかハイビスカスとかの栽培日記です。

オリエンタルポピー(オニゲシ)を育てたいという質問にお答えして

2021-12-20 07:34:19 | ポピー
※ この記事は「ポピー未経験者です。オニゲシを栽培してみたいのですが・・・」という雲さんへの回答としてまとめたものです。

オリエンタルポピー(オニゲシ)とは大型のポピーで、原産地はトルコ北東部からコーカサス地方、イラン北部などの高原から山岳地帯にかけて。
多年草でゴボウのような根で宿根する。
乾燥を好み、蒸れや高湿度を嫌う。
開花時期は日本の梅雨の時期と丸被りであって、何が言いたいかというと日本での栽培には全く不向きで、高原、丘陵地帯や北海道のような梅雨のない地方は素晴らしい群生栽培が見られる。

販売は、根っ子、苗、種で入手できるが、種は蒔いてから開花まで2年かかる。種苗会社の通販で輸入物と思われる根っ子を通販で販売しているが、成育条件の良い海外で育てられたものは条件の悪い日本では育ちにくい。
苗はあまり出回っていないが日本で経年栽培されたものは育てやすい。大型園芸店やネットオークションやネットフリマで出ることもあるのでお勧め。

鉢植えの場合は深鉢でないと無理、根菜用のプランターとか大きい鉢が必要。
庭植はロックガーデンのように水はけを良くしてやらなければならない。

私の場合、埼玉でも山間部に住んでいた時は良く育ったが、同じ埼玉でも平地に越して来たら全然育たなくてほとんど枯らしてしまった。
残ったのはオレンジ色(橙色)の原種らしき苗と、ブリリアントという種類のやつだけ。
オレンジ色のオリエンタルポピー(オニゲシ)は丈夫なのでお勧めする。

オリエンタルポピー(オニゲシ)はかなり大きくて草丈は70㎝~1.5m、花は15㎝~20㎝もある。
ちょっとしたススキが植わっているような感じの大きさでイメージできる。

1年草のポピーもコーンポピーやシャーレ―ポピー(虞美人草)なら草丈50㎝~1.2m、花径5㎝~10㎝あり、雑草化するくらい丈夫なので、初心者ならこちらの方がお勧めできる。
また、一般にヒナゲシと呼ばれている小型のアイスランドポピー(シベリアヒナゲシ)なら栽培はもっと容易であり、カリフォルニアポピー(花菱草)ならさらに栽培は容易。


画像はオレンジ色の原種に近いオリエンタルポピー(オニゲシ)、種から育てて10年位経年栽培している。


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1 コメント

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ゆんやお先生!!! ()
2021-12-21 16:09:02
先生!ありがとうございます(;;)!!!
スパスパッ!と切れ味鋭いお答えに、爽快感と感謝でいっぱいです。
詳しくて、ポイントも押さえてあって、今年一番の感動的な出来事になりました。
数日迷っておりましたが、ねこさまと一緒に押しかけて本当に良かったです。ありがとうございました。

先生のアドバイスを参考にシャレーポピーから始めることと致しました。
最初は播種しようとしていたのですが開花まで2年と伺い、それまでこの世に居られる自信もないので購入してしまったオニゲシ苗は7号のロング鉢に植えたのですが、既にかなりアンバランスです。こちらは東北地方太平洋側ですが、梅雨はしっかりあるので梅雨時に移動ができるので鉢の方が安全かと考えていたのですが鉢ではお花が厳しいみたいですね。。。

ポピーは発芽させるのも難しいのでしょうか。
ポットに1粒ずつ撒いたものは全て発芽せず、諦めて100均で購入した超ミニのプランターに放置したものはいっぱい発芽していますが、移植ができないとわかってどうしようもなくなっております。
間引きも勿体なくてできません。
雪の下になっておりますが、大丈夫でしょうか。

最後に先生のお好みのお花がわたしの好みとかなり被るのでとても嬉しいです。
イエローサルタンとか!茶碗蓮とか!!
ぜんぜん育たないんですけど。

ポピー好きはアネモネにも惹かれ易いと思っておりましたが先生のラインナップにアネモネの姿がないのが不思議です。

先生、どうか。
ねこさんと一緒に、これからもご指南頂きますよう心からお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。
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