夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「大いなる決闘」 (1976年 アメリカ映画)

2016-05-11 19:47:20 | 映画
大いなる決闘 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


囚人達か 足首が鎖で繋がれている男達は 鉄道工事の作業でレールの設置をさせられている
ザック・プロボ(ジェームズ・コバーン)はわざとこけると手に武器になるものを隠し持ち 近付いた監視人を斃す
すぐさま銃を奪い 別な監視人も殺した

そして全員が足の鎖を叩いて外し 自由の身になり脱走を始めた

プロボの周りには幾人か男達が残っている プロボと一緒にこの脱走を計画したらしい黒髪に口ひげのシラーズ(モーガン・パウル)
反抗的なリー・ロイ(ロバート・ドナー)を殺そうかと話すシラーズにプロボは言う
「半年前まで娑婆にいた 使い途があるうちは生かしといてやるさ」

気弱げな金髪のシェルビー(ラリー・ウィルコックス) ギャント(ジョン・クエイド) 黒人のウイード(タルマス・ラスラーラ) メネンデス(ホルヘ・リヴェロ)

ただ脱走しても捕まって殺される

男達はプロボと行動を共にする

プロボは列車強盗した大金を捕まる前に隠していた
列車に乗り 牛肉が積まれている中へ乗り込み 牛肉を冷やす用の氷を捨てた
プロボの計画はフィラメントには馬がある 馬を調達してツーソンへ行くというもの

プロボの身重の恋人は プロボが逮捕される銃撃戦の最中に死んだ

プロボは恋人を殺したのは保安官のサムだと思い込み 恨んでいる
囚人となっていた11年 ずっと新入りが入るたびにサムについて何か知らないか 噂を集めていた

サム・バーケード(チャールトン・ヘストン)今は保安官を引退しているが プロボが脱走した話を聞いて 自分を狙ってくると考える

今の街の保安官のノエル・メイ(マイケル・パークス)は余り本気にしていないが

サム「変な気持ちだよ わしが引退したのは終わったからだ やるべきことが
世の中は変わり やるべきことはなくなった そこへプロボが現れた 奴はわしの時代をよみがえらせた」


サムはプロボを罠にかける為に銀行に運ばれてくる金塊の話を わざと酒場でする
噂がプロボの耳に入るように

プロボらは牧場を襲い馬を奪う


サムの一人娘のスーザン(バーバラ・ハーシー)は交際中のハル・ブリックマン(クリス・ミッチャム)を結婚相手としては いささか物足りなく思っていた
帰宅したサムは話す「もしお前がハルという奴と結婚するつもりなら わしの食事はつくらんでいいぞ」

スーザン「まだ結婚するつもりはないわ」

サム「時代は変わった 過去は葬らねばならん あらくれ男たちはいなくなった」

スーザンの耳にも囚人達が脱走した噂は届いており 父親の身を案じます

サム「ある男が わしの命を狙っている 人殺しだ 何もせんわけにはいかんのだ」


サムは娘のスーザンに 自分がプロボを追い詰めてつかまえたこと その時にプロボの恋人の身重の女性は心臓を撃ち抜かれて死んでいたことなどを話します

プロボはサムを仇と信じ恨んでいることを


そこへハルがやってきました「スーザン 遅くなってごめん」

サム「ブリックマン 君のことは大歓迎だよ いつでもきたまえ」

サムと礼儀正しく握手して ハルはスーザンと出かけます


一方プロボは雑貨店を襲って服も着替え 武器や食料も手に入れていました
ふとっちょ男が その店の妊娠中の妻を捕まえて乱暴しようとするのをプロボが止めます
ふとっちょ男「俺は6年も女を御無沙汰している」

プロボ「俺は11年 女なしで我慢してきた 機会が来たら抱かせてやる」

混血女性を侮辱するようなことをリー・ロイが言い それは自身もインディアンの血を引くらしいプロボの逆鱗に触れます
シラーズ「(リー・ロイ)は もう用済みだぜ」

プロボ「リー・ロイここまでたどり着けたのはお前のおかげだ 感謝してるぜ」

リー・ロイ「やっと お前にも俺の値打ちがー」
言いかけたところで リー・ロイは殺されました

ぎょっとする他の面々
プロボとシラーズは涼しい顔です


ザックは金塊の噂は サムが自分を捕える為の餌で罠だと気付いています
そのサムを逆に罠にかけるーと言うのでした

駅には人だかりで「これじゃまるでパレードじゃないか」とサムは不機嫌です 新聞が金塊のことを記事に書いた為に駅から銀行までの通りは人であふれていました

サム「プロボが襲ってきたら人質を取られる」



そのサムの留守中に プロボはサムの家に行き家を荒らして スーザンを連れ去りました

「なんてことだ」
銀行を襲ってこないことから サムは裏をかかれたことに気付き 急いで家に帰りますがスーザンはさらわれたあとでした


保安官はゆったりしています「電話もあるし すぐに今日中にも居場所を押さえられますよ」

サム「奴のことだ とうに電話線を切ってるさ
もういい 頼まん 奴の居場所なら分かってる ナヴァホ族の居留地だ」

サムが出て行ったあとに 保安官はサムの言ったとおりだと知ります 場数が足りないのかどうも頼りない保安官です

それでも7~8名ほどの男達を連れてサムのところへ保安官が来ます

サム「来てくれたのか」

保安官「丁度 ヒマでしてね」


ハルも馬に乗ってやって来ます「連れて行ってくれませんか」

サム「素人の出る幕じゃない」

ハル「じゃあ 僕を殺して下さい 生きてる限りついて行きます」
と引かない目をして言うのでした

出発する一行(この時の音楽が実にいいです 勇壮で いかにも西部劇)


そしてプロボ達は つけさせるために わざと足跡を残しています


ふとっちょ男は「話が違う」とプロボに文句たらたらです

プロボ「もし手を貸してくれたら 一人当たり4000ドルの分け前をやる」と話すのでした

ふとっちょ男「4000ドルの為なら 俺のオヤジだって殺してやる 
あの女(スーザン)のことだがな 俺は我慢しねえぞ ここは日曜学校じゃねえんだ」

夜になり見張りの金髪坊やを蹴飛ばし 逃げようとするスーザンですが 落馬してまたもとらえられてしまいます

明けて居留地でそこの役人とインディアンの言葉で話すプロボ

プロボは金を取りに行き その留守の泉の傍の野営地でふとっちょ男はプロボのいない間に スーザンを襲おうとしますが金髪坊やが銃で
ふとっちょ男の耳を飛ばして止めます


居留地の役人はプロボから分け前をもらい「金はもらった 俺たち 血の繋がった兄弟だ」

プロボ「頼むぜ バーケードだ」


プロボはバーケードが来ても居留地へ入れないように協力しないように 話をつけたのでした


保安官はバーケードに言います「法律は認めていません 諦めるしかない 一緒に帰りましょう」


サム「娘が慰み者になるんだぞ 放ってはおけん」

自分は民間人だ 自由にするーと言うのでした
保安官達は去っていきますが ハルは「僕は行きます」
サムが断っても「じゃあ 一人で行きます」
愛するスーザンを生きて連れて帰るのだーとハルは心を決めていました


サム「この国で暮らすつもりかね」

ハル「はい」
ハルの仕事は新しい農業でした

サム「髪の毛を伸ばしたらどうだ その方が冬にはあったかいぞ
刈り上げは男には似合わん
君はピストルの使い方を知っておるのか」


ハル「知ってますよ 射撃練習では まあまあでした」

サム「人を撃ったことはー」

ないが「違いはないでしょう」と答えるハル

サム「人間はじっとしてないぞ」

この先はグランドキャニオン プロボらは待ち構えているぞーとサム
この先で罠を仕掛けているぞーとも

そしてサムは夜営してるように見せかけたまわりに仕掛けをしました


他の場所から見張っています

その待っている時間で

ハル「あなたはスーザンを助ける為に 命を投げ出すおつもりですか」

サム「どうかな プロボという男は取引なんぞには応じない 全部独り占めする男だ だが奴が今ほしがっているのは
生きているワシだよ 奴には分かってる
その場でわしを殺したら 憎しみだけで生きてきた心に穴が開く
この先 奴は生きて行くはりを失うからな

そこがわしのねらい目なんだ わしも奴が殺したい
奴はわしをゆっくり殺したい
だが 奴は面と向かえば躊躇する その一瞬がチャンス」


サムが仕掛けたペテンの夜営場所へ近付くウイードを サムが捕まえる
「喋れば話は別だ 殺しはしない」

ウイード「信じられるもんか」

サム「この蛆虫めが!」


ウイードは崖から足を滑らせて死んだように見せかけてあります
勿論プロボは それには騙されません


そして双眼鏡でサムがプロボらの様子を見ていることに気付くと スーザンの手足を縛った縄を解き 男達にスーザンを好きにしていいと声をかけました
「さあ 来い 好きにしていいぞ 好きにしてかまわん」


逃げるスーザンですが とうとう男達につかまります

金髪坊やは 男達を止めようとしましたが無理でした


銃を構えて出て行こうとするサムを ハルが止めます「奴等の思うツボです」

プロボは叫びます「バーケード! バーケード」


しかしサムはハルに殴り倒されていました

ハル「殴りたくは なかったけど」


サム「放せ!」

気が付いたサムはまたも銃を持って出て行こうとします

ハル「スーザンは どうなります?」

サム「奴を殺すんだ 殺させてくれ 頼む 殺させてくれ」


ハルは銃を撃とうとするサムを またも殴り倒します


じりじりと待つプロボですが サムは出てきません

シラーズ「来なかったな」

プロボ「来る きっと来る 明日の夜明けまでに来なかったら 娘を木に縛り付ける そうしたら嫌でも来ないわけにはいかんさ
来るとも!」


シラーズ「来なかったら?」

プロボ「来るさ!ムショで話してやっただろうが! 奴は自分のことを神に仕える天使と思い込んでいる男さ
娘を見殺しにするような奴じゃねえ もしためらえば 娘を目の前で殺してやるだけさ」



再び意識を取り戻したサム

ハル「大丈夫ですか」

サム「スーザンは」

ハル「今 一人ぼっちです 服は着てるし ここから見ても たいした怪我はないようです」

顔色を変えてサム「怪我はない?!(犯されたのにかーと言いたい)」


ハル「ちゃんと生きています! それが大切なことでしょう 」と断固とした口調です

サム「君はわしが考えているより 根性があるようだ」

ハル「はい」

愛する女性を目の前で乱暴されてなんとも思っていないはずがありません


その後偵察してきたハル「奴等は動きを見せません 」


サム「今夜の月は銃撃戦には充分な明るさだ」

ハル「スーザンの命は守れるんですか」

サム「それはやってみるしかない もし運があれば助かるだろう」

夜になりプロボは下で待っている


ハルとサムは何かの仕掛けをしていた 草に火をつけて火事にしてプロボらを慌てさせようという作戦

炎がプロボ一味のいる丘へと上がっていく


スーザンを犯した男の一人はサムに撃たれ 炎の中に倒れて焼け死ぬ


もう一人のふとっちょ男も「豚め!」サムに撃たれて死んだ


シラーズとサムで撃ち合いになり シラーズは撃たれて崖から落ちていく


プロボに言われてスーザンを連れて逃げていた金髪坊やは サムと遭遇 逃げ出す


その後 ハルに射殺された 


スーザンの所へ行こうとしたサムは 待ち構えていたプロボに捕まった
プロボ「長いこと待っていた」

一発 二発 三発 四発

最後にナイフを構えて「こいつでとどめをさしてやる」 サムに近づきナイフをふりおろそうとして
逆にサムが隠し持っていた銃で撃たれた

撃たれたプロボ 落ちていく


倒れているサム「スーザン 助けてくれ 頼む スーザン」

サムが倒れている場所へ下りていくスーザン

ハルも岩を駆け下りてくる

ハルとスーザンが サムの手当てを始める場面で映画は終ります



ハルを演じるクリス・ミッチャムは名優ロバート・ミッチャムの息子です
俳優としては お父様ほどには大成しませんでしたが この映画では「いい役」です


ずうっと美しい方

2016-05-11 09:51:28 | テレビ番組
BS-TBSに日曜日の夜10時から放送の「関口宏の人生の詩」という番組があります
2016年5月8日にはゲストが女優の岩下志麻さんでした

少女時代には精神科医になりたくて猛勉強をして首席にもなったとか
ところが勉強のしすぎで体調を壊し 学年も一年遅れてしまい
自分は何の為に勉強してきたのか 何をやっていたのだろうーと目的を見失ったような心持ちでいる時に 持ち上がった話が
NHKドラマ「バス通り裏」(1958年)への出演だった

そして二年後には「笛吹川」(1960年)にて映画デビュー

この頃はまだ女優を続けるつもりはなかったそうです

岩下志麻さんの素晴らしい美しさを周囲が放っておかなかったーということもあるかもしれません
もう並外れた美しさでしたから

小津安二郎監督の遺作となった「秋刀魚の味」では 失恋してメジャーを指で扱う場面で OKが出るまでおよそ100回ほども演技のやり直しをさせられたそうです

「人間は 悲しいからって悲しい表情をするわけではないんだ」と小津監督は岩下志麻さんに話されたそうです

小津監督の亡くなられた時間前後に 岩下志麻さんは監督が夢に現れたと話します
「楽になったよ」と小津監督は夢の中で言われたとか
岩下志麻さんは 小津監督が夢枕に立ったと信じているのだと話しておられました
まだ21歳ほどの岩下志麻さんには「死んで楽になる」といった気持ちは理解できなかったそうですが

映画の打ち上げで 篠田正浩氏と踊っている時に 突然「この人が私の旦那様になる人」とひらめきがあり その言葉を そのまま篠田正浩氏に言ってしまったとか
篠田正浩氏は この時踊るのをやめて離れていったそうですが

この後 映画の撮影でフランスに出かけた篠田正浩氏はパリで買ったハンドバッグを 岩下志麻さんにおみやげとしてプレゼントして それからお付き合いが始まったそうです

1966年3月3日に結婚
篠田正浩監督は妻の岩下志麻さんを主演女優としての映画を撮り続けます

女優として美しくいるためにー家事は一切しなくていいーと篠田正浩監督は言ったそうです

そのために子育ても人任せとなり 仕方のないこととはいえ 身を切られるような思いをされたこともあったようです

現在 岩下志麻さんのお嬢さんが結婚して母親となり その母親業を100パーセント完璧にしているのを見るとー自分を反面教師にしたのだろうな

いろいろ悔やまれることも多いのだとか

そのお嬢様がかわいい盛りの年頃には 女優を続けるべきか迷ったこともあったようです

相談を受けた篠田正浩監督はこう言ったそうです「女優をとったら 何が残るのか」と
岩下志麻さんは言います「何もできない能無し女ですから 満足に家事のできない」
そこで ならば女優を続けるしかないーと覚悟が決まったのでしょうか

「五辨の椿」(1964年)にて 母親役の左幸子さんと喧嘩する場面があり ここで女優開眼と思うこともあったのだと語られます
喧嘩の場面がどうしてもうまくいかず 左幸子さんが監督と話しておられる姿に 岩下志麻さんは自分の悪口など(女優としての力不足など)言われているようで なんかだんだん腹が立ってきて 本気で左さんに向かっていってしまった
そしたら今度は一発でOKだった
どうも監督と左幸子さんが 岩下志麻さんの女優としての本気をひっぱりだす為にはかって芝居をされていたように思えるのだと

「はなれ瞽女おりん」(1977年)を撮り終えた時に篠田監督は「主演女優としての岩下志麻で映画を撮るのは これで終わりだ」と言い 
岩下志麻さんも納得されたそうです


この後「鬼畜」「聖職の碑」

そして五社英雄 監督の「雲霧仁左衛門」(原作 池波正太郎)にて女賊である七化けのお千代を演じます

後年「極道の妻(おんな)たち」への出演を岩下志麻さんに口説いた五社英雄監督の頭には もしやこの「七化けのお千代」の岩下志麻さんのイメージがあったのではないでしょうか

酒こそ酒豪番付けにも載るほどお強い岩下志麻さんですが 煙草は「極道の妻たち」に出演されるまでやらなかったそうです


今年の1月にBSプレミアムで放送された「鴨川食堂」の妙役が 最近の出演作ですが 
仕事をしてきた女性かでないと どうやら普通のおばあちゃんー役は来ないらしくって 合う役柄に出会えずにいるようです

ずっとずっと並外れて美しい

昨夜放送の「雲霧仁左衛門」では 七化けといって姿を変える役柄でしたが 鉄漿つけた商家の御新造姿 公家の姫の姿 伝法な女泥棒の姿
粋筋の女性の姿ー
どういう姿 着こなし 髪型をされてもお人形さんのように美しい どの仕草も表情も・・・

平凡な女性の役は 似合わない

変わらない姿の良さには感嘆するしかない 素晴らしい女優さんだなって思います

教わらず 季節を知るや 蕾付け 花の不思議の 美しきこと

2016-05-11 09:40:47 | 子供のこと身辺雑記
ここ数日・・・梅雨かしらーと思うほど雨が続いておりました 
漸く午後からは上がりそうです





雨に誘われたように プランター植えの紫陽花「隅田の花火」も蕾をつけています



同じくプランター植えの紫陽花「碧の瞳」 これは可愛い花が咲くんです

もう少しして咲き始めたら 玄関の前に移動させようかなって思っています

紫陽花は長いこと咲いているので 楽しみです