方丈庭園入口の横に、知恩院に古くから伝わる七不思議が紹介されて
いました。
1.三方正面真向きの猫
狩野信政筆。大方丈の廊下にある杉戸に描かれた猫の絵で、どちらから
見ても見る人の方を正面からにらんでいる。
2. 大杓子
大方丈入口の廊下の梁に置かれている。すべての人々が救いとられる
という一切衆生救済を表したもの。
3. 鴬張りの廊下
御影堂から集会堂、大方丈、小方丈に至る廊下。歩くと鴬の鳴き声に
似た音が出る。
4. 白木の棺
三門楼上。三門を建てた普請奉行・五味金右衛門夫婦の自作の木像が
収められている。
5. 忘れ傘
御影堂正面の軒裏。当時の名工、左甚五郎が魔除けに置いたといわれ
知恩院を火災から守ると信じられている。
6. 瓜生石
黒門への登り口の路上。その昔、この石から瓜のうつが伸び花が咲いて
瓜が青々と実ったと言われている。
7. 抜け雀
狩野信政筆。大方丈の菊の間の襖絵。襖の雀が、あまりによく描かれて
いたのでどこかに飛び立ったと言われている。
なお、参拝の際にいただいたしおりでは、忘れ傘、瓜生石以外は非公開と
記されていました。
方丈庭園。
僧・玉淵によって作庭されたと伝えらる池泉回遊式の庭園。
京都市指定名勝。
大方丈(おおほうじょう)外観。
寛永18年(1641)の建築、重要文化財になっています。
方丈庭園。
大方丈前の石段を上り、山亭に向かっています。
山亭。
霊元天皇の第十皇女 浄林院宮吉子内親王の御宮殿を本地堂の
客殿として、宝暦九年に御下付移築されたものです。
知恩院で一番の高所にあり、古都の町並みを一望できる庭園。
四季折々の遠景を楽しめるとのこと。
静寂に包まれる小さな庭園でした。
石段を下り、また、方丈庭園に戻ります。
小方丈(こほうじょう)外観。
同じく、寛永18年(1641)の建築、重要文化財になっています。
二十五菩薩の庭。
この庭は、知恩院所有の「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」を基にしたもので
臨終の時に、念仏を称えれば阿弥陀如来と二十五菩薩がお浄土へ
迎えてくださる様子を作庭したものである。庭に配置している石は
阿弥陀如来と二十五菩薩を、植え込み来迎雲を表している。とのこと。
小方丈側から観ています。
京都観光もこれにて、終了。京都駅へ向かいます(*^-^)