浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

2015年12月(小話)♪健太の波紋(浪花夢見頃)

2015-12-14 08:08:16 | 小話

浪花親父のぼやき節
(71歳1944年S19年4月2日生)
2015年12月(小話)♪健太の波紋(浪花夢見頃)
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 「健太」少年が湖のほとりを散歩していたときに、ふとした拍子に小石を
蹴飛ばしてしまったら小石は転がって湖に落ちた すると綺麗な波紋がどんどん
広がって行くなんと美しいと見とれていると他にも多くの人達が寄って来て
同じように見とれていた夢の様な出来事だった。
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 「健太」青年が大地震で目覚めると部屋のタンスの隙間に挟まれていた何とか
外に這い出して見ると、周り一面は瓦礫の山で有った、ふと気付くと両親や兄弟が
見あたらない、あわてて家の瓦礫を取り除いて全員無事に助け出す事が出来た
しばらくすると近所で火災が発生してどんどん燃え広がる、ほとんどの人は
ただ呆然と眺めているだけだった
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 健太はバケツを探し出して近くの川から水を汲んで来てはかけ始めた
次第に波紋のように協調者増えて長いバケツリレーが延々と続き襲って来る
火災に勇敢に立ち向かい類焼を止める事が出来た。
 「健太」親父が大飢饉の時に多くの人がばたばたと餓死し始めたのを見て
少しづつ米の募集をして、近くの大きな公園で無料の雑炊の炊き出しを初めた
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 その内に協力者が波紋の様に広がり、雑炊を待つ長い行列が整然と続き
全員が生きる為に食料を分かち合って食いつなぐ事ができた。
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 「健太」老人は毎朝起きると自分が出来る事をしたいと思って塵の袋を
持って散歩に出かけ塵の収集を始めた次第に塵の袋を持った 散歩者が
波紋の様に広がりその内にタバコや空き缶を捨て無くなり街は常に美しくなり
全員が気持ちよく暮らせる様になった。
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 「健太」老人の葬式には、波紋のように伝え聞いた人々が数多く集まって
焼香の長い列が出来たその後に「健太」を賛美する石碑が建てられ
健太の功績が波紋の様に伝えられ続けている
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