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2月の読書 追悼…佐藤さとる先生とコロボックルシリーズ

2017年03月06日 14時46分56秒 | ★★★毎月の読書まとめ
久しぶりのふた桁読書
こうして並べると好きなものばっかりが並ぶ。
好き。
いやもう少し強く。
大好きで大切な物語がたくさん。

素子さんや磐音さん関連も本来語りたいところだけれどでも、

突然に舞い込んだ佐藤さとる先生の訃報に
その後の私はコロボックルシリーズ一辺倒。
月が変わってこうしてまとめようとしたときも心の中はコロボックルと佐藤さとる先生で一杯。

先生の紡ぎ出した世界が私の物語の基礎の基礎の一つです。
いままでずっと、ずっとずぅ~~~~っと。そしてこれからもずっと。
私の中にこのコロボックルたちは「そこに暮らす人たち」として生き続けます。
素敵な、そして魅力的で生き生きとした世界を届けてくださって本当にありがとうございました。

心からご冥福をお祈りいたします。。

さみしいです。。とても

2017年2月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3527ページナイス数:830ナイスコロボックル物語5 小さな国のつづきの話 (講談社文庫)コロボックル物語5 小さな国のつづきの話 (講談社文庫)感想再読)波が静かに打ち寄せるような穏やかな描写の中に大きな感動を覚える。このシリーズはいつでもどこか静かで落ち着いた雰囲気を持っていて、それはきっとコロボックルたちの特性であるのだろうなぁ。矢印の先っぽの小さな国は世界を広げながら、でも変わらぬものも持ち続け、本当に一滴の潤いを心に落としていってくれる。物語は一区切りをつけて(淋しさも含めて)この先は形を変えてまた手元に届いてくれるけれど、やはりこの5冊は特別だな、と思う。何度も読んで触れてそして、目のはしを掠めるものを探す。繰り返せることの幸せを想いながら読了日:2月28日 著者:佐藤さとる,村上勉
コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子 (講談社文庫)コロボックル物語4 ふしぎな目をした男の子 (講談社文庫)感想再読)最初に驚く。もう、小山にせいたかさん一家は住んでいないのね…。そしてこの関係を作った最初の世話役モチノヒコ老が亡くなっていて…。一気に淋しさ、哀しさが募って何とも言えない気持ちで本編を読始めたら。「トモダチ」前巻で始まった新たな関わり方がここまで広がって。ツムジイからツムちゃんへ。事情があるとはいえ、一対一から、ちょっぴり違うつきあい方が出来ていく。世の中が変わっていくことから目をそらさずに、その中でどうコロボックルたちが生きていくのか(続読了日:2月26日 著者:佐藤さとる,村上勉
コロボックル物語3 星からおちた小さな人 (講談社文庫)コロボックル物語3 星からおちた小さな人 (講談社文庫)感想再読)改めて驚くのは私が生まれる前にこの物語は一度「とりあえず完結」していたんだなってこと。なのに今読んでもこんなにドキドキワクワク目一杯できる作品であること。これまでの3冊のなかでこの一冊が一番ドキドキする。初めて(200年ぶりくらいに)人に捕まって「この世にただひとりとなるべし」という掟を思い出すことになり、けれどもそこから広がる新しい世界への視点。コロボックルたちも変わっていく。でもきちんとコロボックルの考え方の上で。そこがまたとても素敵。気持ちの良いラスト。そのあたたかさと大きさに思わず涙した。読了日:2月26日 著者:佐藤さとる,村上勉
コロボックル物語2 豆つぶほどの小さないぬ (講談社文庫)コロボックル物語2 豆つぶほどの小さないぬ (講談社文庫)感想再読)コロボックル小国がきちんと落ち着いた後の物語。ああそうか。コロボックルたちもそこにきちんと居ること。人のなかにもそれを理解し守る存在があること。そんな基礎が出来上がったあとだから、視点はコロボックルに移り彼らの冒険を生き生きと描くことができるんだな、なんて、あとがきを読んで今更気が付く。マメイヌを見つけるために奮闘する彼らにワクワクドキドキしながら、同時に国の新たな試みが試され作られていく様まで見せてもらえる。ほんと、楽しい。それもまた、彼らは居るのだ、と知ってるからこそなんだなぁ。ああ嬉しい♪読了日:2月23日 著者:佐藤さとる,村上勉
コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)感想再読)佐藤さとる先生の訃報から居てもたってもいられなくて、また開いた世界。その半世紀を越えて愛され続ける物語は、変わらずにわたしを受け入れてくれる。いろいろな出来事は確かに長い時を越えて来たことに気付かされるものだけれど、そこにセピア色はなく、いま、この瞬間に生き生きと息づく力強さを見せてくれる。今なお変わらずに楽しめる。子どもの頃に出合った一冊。それをずっと愛し続けられること。とても贅沢で幸せで幸運なことなのだ。そしてこんな奇跡の世界を開いてくださった先生に心から感謝しています。本当にほんとうに。読了日:2月21日 著者:佐藤さとる,村上勉
星へ行く船シリーズ3カレンダー・ガール星へ行く船シリーズ3カレンダー・ガール感想コットンキャンディの甘さ。そして人生への恩返し。色んなものがいっしょくたになって、最終的にほんわりとあったかい幸せに包まれる。何て言うか、レイディの後でネメシスの前。今までどちらかというとこの一冊は繋ぎ?もちろん大好きなのだけれどシリーズの中では一番軽めの作品だと思ってた。けど。時期もあるんだろうけれど、今の私の立場もあるんだろうけれど、響いた。どすんっとあちこちが心に響いて膨らんでパァン!と弾けて、やわらかいあたたかさに包まれました。ああ。私は本当にこの作品が好きなんだなぁ。ずっとずっと大切なんだなぁ→読了日:2月18日 著者:新井素子
声なき蝉-空也十番勝負 青春篇(下) (双葉文庫)声なき蝉-空也十番勝負 青春篇(下) (双葉文庫)感想下巻は一気に。高すっぽさんがお江戸の方と親子だなぁ、と、ものすごく実感したのは最後の最後、薩摩から出たところのエピソード、何て言ったら怒られるかな。でもこの態度!何て言うか似てるよこのふたり!恋まで絡む展開は磐音さんの時と似て非なる雰囲気。この辺りは「若さ」なのでしょうね。薩摩藩という異国に向かうその事自体を私はかなり不安と抵抗をもって見ていたのだけれど、気づけば既に篤姫の時代。この先の様々な急流を乗り切って無事に空也が武者修行を終えられることを切に祈ります。母であるおこんさんの気持ちに寄りながら。読了日:2月15日 著者:佐伯泰英
声なき蝉-空也十番勝負 青春篇(上) (双葉文庫)声なき蝉-空也十番勝負 青春篇(上) (双葉文庫)感想坂崎磐音の息子、空也。その武者修行の始まりの物語。実は読むつもりは基本的に無くて発売されても棚を素通りしていました。周りの「声」に惹かれて手にしてみると…。出だしから予想外に血なまぐさい展開。向かう先が薩摩なのだから、と思ってみても戸惑う展開。それは磐音さんの息子、という見方を変えられないせいもあるとは思うけれど(親目線?霧子同様の姉目線?)楽しむ、よりも戸惑う、の方に比重はあったように思います。下巻。「声なき蝉」の変化を見せてほしい。(ただ同時に。蝉は地上の時間はとても少ないよ、と不安を覚えつつ。)読了日:2月11日 著者:佐伯泰英
fabulous act(ファビュラス・アクト) Vol.07 (シンコー・ミュージックMOOK)fabulous act(ファビュラス・アクト) Vol.07 (シンコー・ミュージックMOOK)感想贔屓のの俳優さん目当て(笑)。ですが様々な雑誌のなかでこの本はいつもきちんと中身のあるインタビューが掲載されていて、手に取るたびに他の方々のところまでしっかりと「読みます」写真もいいんだ。役者さんそれぞれの心意気。今回も受け取って3月末からはじまる話題の劇場こけら落とし作品を楽しみに、相棒も映画久しぶりにみたいかも~とか思ったりしちゃってます。読了日:2月11日 著者:
すえずえ (新潮文庫)すえずえ (新潮文庫)感想ああ、面白かった。しみじみとここまで過ごしてきた年月を思い浮かべつつ、一抹の寂しさも抱えながら面白かった。っていうのかな?人は短い時の流れの中で大人になっていき、その状況の変化はあやかしたちの過ごし方も変えていく。うまく折り合いがつくように。そしてまた長い長い時を生きる彼らに覚悟も決めさせる。何もかもが丸く収まることはできなくとも少しでも皆が気持ちよく穏やかに過ごしていかれるように、変化していかれたらいいなぁ。しゃばけシリーズ。巻を重ねて厚みを増しておりますね。それぞれの、「時間」かぁ。読了日:2月6日 著者:畠中恵
地獄堂霊界通信(1) (講談社文庫)地獄堂霊界通信(1) (講談社文庫)感想始まりは違和感と戦いつつ。「妖怪アパート」で感じたものがこちらは更に強いな、とも思って戸惑ったのだが、デビュー作なのですね。読み進めるうちに違和感は置いておいて面白い部分が勝る、かも?と変わる。10歳の男の子たちの真っ直ぐなエネルギーは素直に楽しまないといけないな、とも。この内容で初めは児童書であったということには驚いた。かなりキツイ内容も含まれていると親目線では正直感じるものもあったので。でも。子ども時代にもし読んだら、理屈抜きでそのまんまを楽しんだのかもしれないな、とも。続きも読んでみたく思います。読了日:2月4日 著者:香月日輪
冬天の昴 (光文社時代小説文庫)冬天の昴 (光文社時代小説文庫)感想再読)木暮信次郎という人物の持つ「闇」は一体どういうものでどこまで深いのだろう?と強く思う。遠野屋清之介に関しては大分明かされてそして「これから」も見えているけれど。苦しくなりながら考え込む。そしてもうひとつ。このお話を捕物帖として読むとまたちょっと変わった設定に味があるな、と気が付いた。恐ろしいほどの頭のキレは同心で恐ろしいほどの刀の斬れは商人。なんかこういう二人三脚ってあんまりなかったかもな、と。どうしても気になる中心人物二人、プラス二人を人の域につなぎ止める伊佐治から少しだけ意識を外してみて思う。読了日:2月1日 著者:あさのあつこ
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