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2022年1月の読書 少ない少ないすくな〜いっ

2022年02月06日 21時02分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

絵本で「死」をテーマにすること。色々な考え方にふれて、その作品を読んで思う。

一児の母である娘の一言。

『「おばけになっちゃった」ってタイトルの時点で選ばないよ。』

これに尽きる。とやかく言うより、そこ。

幼い子たちにはそうしたい。



1月の読書メーター

読んだ本の数:5
読んだページ数:1181
ナイス数:309

またあおう (新潮文庫)またあおう (新潮文庫)感想
外伝2作目。若だんなの周りの妖や人々メインの短編集。それぞれの味わいを楽しみつつ、それでもやっぱり若だんなが恋しくなりつつ読み進む。中でもラストの「かたみわけ」これがしみじみ心に沁みた。あー、そうです。ね。人はいずれ向こう側に旅立つ。そのために残していく。出来うる限りの力と手立て。なんだかとても寂しくて、けれどもとても心強くて優しくて。妖たちの力添えも頼もしくて嬉しくて。最後に若だんなに報告しながらとても賑やかに過ごす風景が、幸せだなぁ、と心から感じた。いつまでもこのままで。。限りがあるからこその想い。
読了日:01月24日 著者:畠中 恵
このあと どうしちゃおうこのあと どうしちゃおう感想
図書館本)某もう一つの「死」をテーマにした絵本よりこちらを、とのコメントを目にして2冊図書館で借りる。なるほど、なんだかこっちはとても楽しい。ヨシタケさんの絵柄の力とことばの踊っている感じ。同時におじいちゃんの心を考えられる思いやり。素直にこのあとどうしたいかな?と考えて、死んだあとより今生きている時に沢山やりたいことあるね?と思う男の子の発想にも笑顔。優しい、楽しい、がある「死ぬこと」をテーマにした絵本だった。
読了日:01月16日 著者:ヨシタケ シンスケ
ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本)感想
図書館本)うむ。。なるほど。これは大人が自分のために読むならいいかな。同時に柔らかな心を持つ子どもには、ただ辛い怖いだけになりかねない、かと。トラウマになった子の話にも頷ける。対象年齢を上げて欲しいという署名活動があるそうで、私はそっちに一票かな。「死」を目隠ししたくはない。でも強引な植え付けは望まない。そんな感じ。難しいけれど。特に幼い子にとってママはきっと特別な存在だから。
読了日:01月16日 著者:のぶみ
英国庭園の謎 (講談社文庫)英国庭園の謎 (講談社文庫)感想
再読)面白い。新作2作読む中でエラリー・クイーンが書かなかった英国タイトルのお話が触れられていてここに戻ったんだけれど、どの短編も楽しんだ。同時に、火村とアリスの関係というか2人の間の空気感がホームズとワトソンの空気感に重なってこれまたとても不思議な楽しさを覚えた。これは今BSで放送している「シャーロックホームズ」との比較なんだけど。クイーン、読みたいな。実家だな。裾野がどんどん広がる。次は何を読もう?(ロシア紅茶〜を読んでない気がする)
読了日:01月15日 著者:有栖川 有栖
狩人の悪夢 (角川文庫)狩人の悪夢 (角川文庫)感想
火村&アリスシリーズで悪夢というと、直ぐに思い浮かぶのは火村自身が長年見続けている悪夢。今回はその悪夢にアリスがちょっとした仕掛けをしてくれた。それは効くのかわからないけれど、少しでも火村の心が穏やかになる時間が増えればいいなぁ、と、願う。物語本編は悪夢を題材にしたホラー作で世界を魅了した作家の哀しい本当の姿と末路(端折りすぎ?)謎解きは火村の論理的思考。でも最終的に犯人を落としたのは有栖川有栖の作家としての感情だったのか、な。作品に罪はない。なんとか絶版にならず読み続けられますようにとラストで願う。
読了日:01月05日 著者:有栖川 有栖

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