宮部みゆき 著 新潮文庫。
あるスキャンダルから左遷されている雑誌記者と、台風の日に行きあった少年の物語。
この少年が物や人の内面を見る能力があったことから巻き起こる事件と、その結果。
一つ目国の物語。他者と違うこと。その違いが他者にわかってもらえない種類であること。
それが、こういう超能力者たちの物語では必然として出てくる。
これは、ほんとうにサスペンスとしてもとてもよく出来ていると思うけれど、
それよりも、持ってしまった「プラスワン」がどれだけその人に負担をかけるか、
どれだけ苦しめ、前を向きづらくさせるか。
そちらに、目が行った。
持っていないものではなく、持っているもののための苦しみ。
とかく、
「あの子はこれがあるのに、私にはない」
という気持ちを持ちやすい現代。
相手の気持ちがわかるのならば、苦しいことなんて帳消しでしょう~と、考えてしまいそうだけれど、
そうじゃないんだ。
そんな苦しみが丁寧に描かれていて、まわりと違う、ということを改めて考えてしまった。
それが、自分を殺すこともある。。
少年は、この先どう生きるのだろう。
記者は、この先どう生きるのだろう。
人間って、悲しいなあ。
支えあいたいのに、支えあえないことも確かにある。わかろうとしても、わからないこともある。
あるがままを受け容れるということは、つまりは、自分自身に対しても言えること。
そして、とても難しいこと。
考え始めたら、とまらなくなった。
年が明けてしまいましたが、こんな感じでようやく感想UP。
なんだかストレートな感想文にならなかったような気もしますが、、、、(滝汗)
あるスキャンダルから左遷されている雑誌記者と、台風の日に行きあった少年の物語。
この少年が物や人の内面を見る能力があったことから巻き起こる事件と、その結果。
一つ目国の物語。他者と違うこと。その違いが他者にわかってもらえない種類であること。
それが、こういう超能力者たちの物語では必然として出てくる。
これは、ほんとうにサスペンスとしてもとてもよく出来ていると思うけれど、
それよりも、持ってしまった「プラスワン」がどれだけその人に負担をかけるか、
どれだけ苦しめ、前を向きづらくさせるか。
そちらに、目が行った。
持っていないものではなく、持っているもののための苦しみ。
とかく、
「あの子はこれがあるのに、私にはない」
という気持ちを持ちやすい現代。
相手の気持ちがわかるのならば、苦しいことなんて帳消しでしょう~と、考えてしまいそうだけれど、
そうじゃないんだ。
そんな苦しみが丁寧に描かれていて、まわりと違う、ということを改めて考えてしまった。
それが、自分を殺すこともある。。
少年は、この先どう生きるのだろう。
記者は、この先どう生きるのだろう。
人間って、悲しいなあ。
支えあいたいのに、支えあえないことも確かにある。わかろうとしても、わからないこともある。
あるがままを受け容れるということは、つまりは、自分自身に対しても言えること。
そして、とても難しいこと。
考え始めたら、とまらなくなった。
年が明けてしまいましたが、こんな感じでようやく感想UP。
なんだかストレートな感想文にならなかったような気もしますが、、、、(滝汗)
「理由」は読みかけですか?
私は2回読んで、1回映像で見ました。
見るたび、新しい発見があると言うか、新鮮な気持で読める作品でした。
登場人物も多いし、台詞も多いし、、頭使いますね(@_@;)
「竜は眠る」これも読み応えがありましたね。
映像化されてるそうですが、
この少年役は吉岡さんに演じていただきたかったなぁ、、
と思いながら読みました~(^^♪
うわ~、なんだか緊張・・・(笑)
「理由」頑張って読んでます。。
ほんとに今回は「頑張って」って感じになってまして・・・読み始めはこんなに時間がかかるとは思ってなかったんですが~~
なまじ、ちょろっと判る世界だったりもするものだから、余計に考え込んだり、、(^^;)
映像もあるんですか。どんなでしょう?本をもう一回読み直したら、、レンタル探そうかなー。
「竜は眠る」は、大好きです。これ、去年読み終わった直後に書いたけど、なんだか違う~~とおもってUPしなかった文章。年が明けてちょっと落ち着いても、やっぱり、、なんだか違うなあ、、、と思いつつ・・・たはは。。UPしちゃいました。
吉岡さん、、そうですねえ。少し前の純君のころの吉岡君だと、、、観たいかも。。
今の彼だと、記者役がいいかな。子ども達の言動に理解できずに、理解したいがために苦しむ彼の表情を見てみたい・・・
あの当時の宮部みゆきの小説に出てくる少年達の持つ透明な哀しみが大好きで、「萌え~~」でした。(その頃にはこんな言葉はありませんでしたけど)
その後も年齢が上がっても、時代が遡っても素敵に哀しいあたたかい登場人物がちゃんと出てくるので宮部作品は、やめられないんです。
理由はちょっと重たいので、頑張って読んでください。私は今は、ゲド戦記再読中です。
なんとか感想UPいたしました。。
感想というより、この作品を読んだ後、私がつらつらうだうだ心に思い浮かんでいたことのみで、本筋からずれてる気がして、UPをちょっと憚っていたのですが。。
ま、こんな奴だし、、私って。。。(あるがままを~~~>違う!!!)
>宮部みゆきの小説に出てくる少年達の持つ透明な哀しみ
そうですね!ほんとに、ツボで、萌え~~でしたわ(^^)
どこか、「そして、星へ行く船」の森村あゆみに通じるものも感じちゃったりして、だから余計に親しみやすかったのかなあ、といまさらながら思ってみたりしています。
「理由」頑張りました。週末に読み終えましたよお~~(だから、ブログはお休みしてました~~笑)も、また頭の中一杯一杯です。
でも、宮部さんの描く『社会』は、そこにほんとうに『在る』ことを感じさせて、厳しいけれどあたたかくって、だから惹き込まれるんですね。
トラックバックさせていただきました。
今読み返すと、支離滅裂な感想ですね・・・・
宮部作品はとてもリアルに感じるものが多くて、体力使いますけど大好きです。