のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

「こちら救命センター」

2004年12月15日 22時37分13秒 | ☆本☆
読書の春夏秋冬・・・本を読むことは大好きです。
でも、結構わがままな読み方ですし、もっぱら「物語」が多い中。

これは、エッセイでしょうか。分類すると。
実際の救命救急センターのお医者様が看護師さんの雑誌に連載されたもの。
軽い語り口と、はっきりきっぱりとした「本音」・・?・・に惹かれて、買ってみました。医療のそれも壮絶な生死の境で働くお医者さん。よくドキュメンタリー番組などありますが、あれはほんとに「きれいな場面」のピックアップなんですね。
ついつい、笑いもでてしまう文章の中に、人としての苦しみや悩みが隠されて綴られていました。
医療が進歩したせいで、発生してしまう「植物人間」や「脳死」の問題。突然の災厄に対応しきれない患者や家族の葛藤を目の当たりに生活すること。少しでもその苦しみを認めてあきらめて前をむけるよう手助けする看護師さんや先生方。
そんな毎日の中で、「死」に対するやりきれなさから冗談をいわずにいられない心境。

笑いながら、泣いていました。バカナ!とも思いました。でも、先生も人なんだ、とふと気が付きました。すべて正直に描かれたわけではないでしょう。けれど。やはり頭が下がります。
できればお世話になりたくないけれど・・・でも、お世話になるなら、こういう「人」としての先生にめぐり合いたい。そう思いました。

これ、続編がなかなか見つからなかったのですが、今日近所のスーパーの中の本屋さんで見つけました。うれしい。。。

あ、これが今日のいいこと、かな。
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2 コメント

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こんばんは (ハトムギ茶)
2004-12-15 23:33:28
医療ものはドキュメンタリーでも本当に汚い部分は描きませんね。

私の従姉が勤めている個人病院には、植物状態の患者さんがフタケタ入院されているそうです。脳出血などで倒れた高齢の患者さんを積極的に受け入れているから、と言うのですが、植物状態になる確率が高すぎる気がして気味が悪い。証拠があるわけではないけど、裏に何かあるのでは、と勘ぐってしまいます。

私は、倒れてもこの病院のお世話にだけはなりたくありません。
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おはようございます。 (ゆき)
2004-12-16 08:43:06
ハトムギ茶さん、いらっしゃいませ。

医療って、難しいですね。以前なら確実に川の向こうに渡ってしまっていたであろう人を、最新の医療行為で引き止めて、でも、植物状態の患者さんや、意識はあっても24時間人工呼吸器で四肢も動かせず話もできない状態の患者さんを作り出してしまうことを、この著者の先生はとても苦しく悩んでいらっしゃいました。自己満足ではないのか、と。救命センターは「三途の川の渡し場」だ、とも。ハトムギ茶さんのご存知の病院がどんなケースかわかりませんが、私は、少なくとも「命」をきちんと正面から見つめてくださる先生に出会いたいです。(って、今は健康ですよー。いずれ、ね。)

希望・・ですけどねー。
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