57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

オトナの世界と、カートの奥ふかぁ〜い世界について

2017年05月16日 | オトナの世界について
スポーツ走行用のレンタルレーシングカートは最高速度60㎞/hに達する。しかも路面からの高さはわずか数センチ。
体感スピードは通常2倍、人によっては(特に初心者は)3倍に感じるという。

つまりは、120㎞~180㎞
そのスピード感覚で、回転半径の鋭いカーブを、アクセル全開で駆け抜けてゆく。
しかもそれはまだ小さな幼稚園生や、小学生たちなのである。

カートは4歳から乗ることができる。
レーシングカートを4歳から10年続ければ、14歳、中学2年生だろうか。 
それでキャリア10年の”ベテランレーサー”になれるのだ。
ちびっ子たちは体重が軽いぶん、ハラの突き出た親父レーサーたちよりも、かなり有利なのである。

日本人初の”F1”レギュラーシーズン・ドライバーの中嶋悟さんや鈴木亜久里さんなど、今やレジェンドとなった伝説のレーサーたち。

彼らも、実はレーシングカートから初めて、徐々にステップアップしていったのだ。
10代でカート全日本チャンピオン、しかも、それなりにルックスもよければ、もう、マスコミや、大手の自動車メーカー、タイヤメーカー、部品メーカー、そしてなにより、レーシングチームが放っては置かない。
「うちのマシンをテストしてみないか?」というお声もかかってくるのである。
さらには可愛い女子高生レーサーならば、さらに注目度はアップする。
企業にしても注目される選手には金を出す。
そうして速い選手はより速く、そしてレースに勝てる「強い選手」に成長してゆく。
カート出身の選手たちの強みは、じつは「一発の速さ」よりも「レースの駆け引き」に十分な経験、キャリアを積んでいることなのだ。
だから、カートチャンピオンになった選手が、上のカテゴリーであるフォーミュラジュニアやF2などでも、いきなり上位入賞という結果を残してゆくのである。
こういったモータースポーツの原点。
安い費用で楽しめて、しかも安全安心。おまけに冷酷無比ともおもえる「ラップタイム」で誰が見ても、早い、遅いの順位づけがなされる。
実はこれがいいのだ!!
例えば僕は今、神戸スポーツサーキットで、レンタルカートに乗っている。
ベストラップは1分11秒である。
これが具体的な目標として、目の前にぶら下げられるのだ。
僕は次にサーキットに行く時には、ぜひ1分10秒台を叩き出してみたい。
それがチャレンジ精神を生む。
やる前から諦める、
「そんなもん、できるわけがない、無駄だ! やめとけ!!」
オトナたちはいつもそういう。
でも、僕はレンタルカートに出会って、モータースポーツの原点に出会って、本当に良かったなぁ~と思っている。

ここには
「やってみなけりゃわからない」
「いくら失敗しても大丈夫」
「チャレンジ大歓迎」
そういう世界が目の前に広がっているのである。
しかも、努力した結果が
「ラップタイム」
という数値で表示されるのである。
頑張って、歯を食いしばって、カーブで首を吹っ飛ばされそうになりながら出したタイムが、昨日よりコンマ何秒か速くなった!!
この数字は誰がどうみったって動かしようがない。
自分の努力の具合が、白日の下にさらされる。
サーキットでは速度制限はない。
何百キロで走ってもかまわない。
速ければ速いほど、褒められる。
こんなことを一般道でやったら、即刻免停、ないしは免許取り上げになる。
社会人、オトナの世界にはいると、いろんな理不尽な目に出会う。
それも、ほぼ毎日のように。
そりゃもう、ストレスなんてもんじゃない、中には過労で自殺に追い込まれる人も出て来ている。
僕もその崖っぷちにまで追い込まれた一人である。
今は仕事も辞め、セミリタイアして、のんびり趣味の物書きをやりながら過ごしている。
人生の酸いも甘いも味わったおじさんの目の前に現れたもの。
それが、レーシングカート、レンタルカートの世界だった。

何十年ぶりだろう?
もうすぐ還暦のおじさんが、もう、無我夢中になってのめり込むもの。我を忘れて熱中してしまうもの。
レンタルカート、レーシングカートは実は敷居が低く、そのうえ極めようとすると、とてつもなく奥深い世界なのである。
新しい目標を見つけ、僕は今、もう、嬉しくってしょうがないのである。
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