57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

HONDA初代『N-WGN』のレンタカーに乗ってみた! その②

2020年12月27日 | レンタカー
N-WGN動画【本気!】ホンダNワゴン #LOVECARS


HONDAの初代『 N-WGN』 のレンタカー。
今回は、実際に走らせてみた、ボクなりの『走行インプレッション!』です。

お借りしたお店は
『ニコニコレンタカー西神店』(ボクの住む、神戸市西区にあります)
以前からボクは『日本で一番売れている』
という、HONDAの『Nシリーズ』に一度乗ってみたいと思っていたのです。
運転席に乗り込んで、まずはシート位置を合わせます。

足元はこんな感じ。(おっ、レーシングシューズで、ヤル気まんマン?!)

左端のペダルは、足踏み式のサイドブレーキ。
**ここで余談。
今や当たり前になったのですが、軽自動車の運転席で、足をまっすぐ伸ばすと、
『その位置にペダルがある』
というのは、まさに技術者たちの悪戦苦闘の賜物なのです。
今から30~40年前の軽自動車は、右フロントのタイヤハウスが、運転席の足元に出っ張っていたのですよ。

写真、右側の白い部分がタイヤハウスです。
ですので、ドライバーは、若干、体を斜めにしながら、運転していたのです。
今や、『そんな時代もあったのねぇ~🎵』って感じですが。
***
さて、運転席周りの使い勝手をチェック。
ハンドルは大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい感じ。
ハンドル左側についているのは、オーディオの切り替えとラジオ選局、音量のスイッチ。

ハンドル位置は上下にチルト調整できます。
できれば前後に調整できる、テレスコピックも欲しいところ。
(なお、新型N-WGNにはテレスコピックが採用されたそうです)
ハンドル右側にドリンクホルダー。

緑色のスイッチは、『エコノミー運転』のスイッチです。
右下には、フラつきを防止するVSAスイッチ。
今回のクルマは、カーナビが標準でついてきます。(料金はプラス550円です)

赤いハザードスイッチの位置も使いやすい。
でも、ボタンについては、もうひとまわり大きい方が絶対いいと、ボクは思います。
ハザードスイッチというのは、路肩に車を止めたり、車庫入れ、緊急停止、など、
『今、普通の運転モードではないのですよ!!』というのを、周りの人や車にお知らせする、大事なスイッチなのです。
このスイッチを使うときは『急いでいる場面なのです』
なので、軽々しく、扱ってほしくないのです。
ボクがかつて乗っていた、NISSANの初代プリメーラ

の異様なほど大きい、ハザードスイッチを思い出します。
しかし、使ってみると、なんて使いやすいんだろうと、納得したのです。
***
では、N-WGNのシフトをリバースに入れてみます。

おおっ、バックモニターがあるじゃん!!
よく、コンビニや、ファーストフード店の車庫入れで、悪戦苦闘している奥様方を見かけますが、
こういう装備があると、安心につながりますね。
センターコンソールの下には、引き出し式のトレイとカップホルダー。

コーヒーと、スマホを置くのに、ちょうどいい配置でした。
(助手席には、もう一つドリンクホルダーがあります)
このトレイのさらに下には、USBの充電端子が2個。12V電源とETC。

ここで一旦車を降りて、タイヤをチェック。
このレンタカーには、冬用として、ブリヂストンのスタッドレスタイヤを履かせていますね。

タイヤサイズは、155/65,R14
ブレーキは前がディスクブレーキ、後ろはリーディング・トレーリング。
レンタルカートに乗るようになってから気づいたことがあります。
『タイヤって、重要なんだなぁ~』テヘッ(*´꒳`*)
ということ。
車の走りを表現する主役は、実は縁の下の力持ち
ズバリ『タイヤなのだ!!』とボクは思っています。
***
さて、再び車に乗り込んで、いよいよドライビングスタート!

アクセルをちょいと踏み込みます。
『おおっ、滑らかな発進!』 
メーター周りはすこぶるシンプル。グリーンのインジケーターは、
『いま、エコな走り方をしていますよ』という表現です。
ちなみに、アイドリングストップもついてます。
では、エコスイッチを切ってみると

パワーを必要とする走行時は、丸いメーター周りのインジケーターがグレーに変わります。
それにしても、タコメーターなしは、ちょっと寂しいなぁ~。(上級グレードには設定あり)
今時の『かしこいクルマたち』には、水温計さえないのですね。
それだけ、『オーバーヒートなんてしない』のが当たり前になっているのですね。
***
走り始めて気付かされるのは、
『これ、軽自動車じゃないよね』
という、ジェントルで、しっとりとした走行感。
今回はスタッドレスタイヤのせいか、タイヤの小さな振動がコツン、コツン、と感じられました。
交差点で、直角ターンをします。
このとき、ボクのヘボな運転のせいで、
ちょっとハンドルを急いで回してしまったのです。
すると……。
『🎵急ハンドルを検知しました🎵』
とアナウンスが流れました。これも、運転支援プログラムの一つなのでしょうね。
ふむ、クルマに注意されないように、気をつけようっと。
なぜ、ボクが急ハンドルを切ってしまったのか?
それはこのN-WGNが『低速では、かなりハンドルが軽い』からだと思うのです。 
このクルマは、やはり、ファミリー層がターゲット。
女性にとってハンドルが操作しやすいセッティングになっているようです。
車体については、重心の位置が、やや高いのかな?と感じました。
交差点を曲がるとき、若干、ロールが大きいように感じたからです。
***
ボクは今回、往路を比較的フラットな一般国道にしました。
ナビの指示に従って走ります。
目的地は、姫路市にある、『ドリームサーキット』
これについては後日、詳しく書きましょう。
N-WGNを神戸から西へ向けて、トコトコ、走らせます。
とっても居心地のいい室内空間が、そのまま移動していきます。


スマホで音楽を聴き、信号待ちでコーヒーをひと口。
エンジンはアイドリングストップしています。
『ほんとに、ストレス感じないなぁ~』
路面の継ぎ目や段差など、実にうまく、サスペンションが『いなしている』と言う感じ。
でも、路面状況はちゃんと伝えてきているのです。
走っている路面が、今、アスファルトなのか? 砂利道なのか? ウェットなのか?
それをドライバーに伝えるのは、安全運転につながります。
高級車にありがちなのが、
『魔法のじゅうたんの上を滑っている』ような乗り心地です。
確かに、高級ホテルのラウンジがそのまま移動しているようなVIP感は、
たまらない満足感が得られます。
でも、いざ車を操る、と言う視点に立つと、
『車があらゆることを処理しすぎている』感じがあります。
どんなにグリップの低い路面でも、砂や、泥があったとしても、
『クルマが勝手に、処理してくれている』のです。
決して、ドライバーの技量が上手くなったわけではないのです。
***
帰りは『アップダウンのある山道』を選んで走りました。
途中、下道から幹線道路への合流がありました。
試しに、アクセルを底まで、踏み込んでみます。
『ブォーン』
と658ccの自然吸気エンジンが、がんばります。

(ちなみに3気筒DOHCです。ターボ装着モデルもあります)
まあ、加速感は、正直、物足りない感じ。
それでも、幹線道路への合流には、必要十分な加速でした。
ここでも、路面の継ぎ目での不快なガクン、ガクン、と言う振動は
うまく『押さえ込んである』と言う感じ。
この『N-WGN』と言うクルマ。
あらゆる路面で、不快なノイズを室内空間へ伝えないようにしよう、
と言う意図が感じられます。
それが『きめ細やかな配慮』として感じられる、乗り味なのです。
ただし、それが
『運転して楽しいか?』
と言われれば、ちょっと疑問符ですね。
あとは、下り坂でのこと。
このクルマ、トランスミッションは、オートマのCVT。
アクセルをオフしただけでは、全くエンジンブレーキは効きません。
自然と、ブレーキに頼る形になりました。
(ブレーキの『止める力』は、これも必要十分でしたが……)
あんまり、ブレーキに負担をかけるのはなぁ~、と思って
シフトを『Lモード』に入れた途端、
『ブフォーン』
とエンジンが悲鳴に近い音を出しました。
***
ちなみに、昨年レンタカーで乗ってみた『S660』では、スポーツモードにすると、
『下り坂でエンジンブレーキが、よぉ~く効く』と言う美味しい使い方がありました。
ぜひ、こう言う設定を標準にして欲しいものです。
***
さて、無事にレンタカー屋さんへ帰ってきました。
今回は、平均燃費19.8km/L でした。(返却時はガソリン満タン返しです)

たった¥5,000-でお釣りが来る、という、『コスパ抜群』のレンタカーお楽しみ企画でした。
次回は、ボクの『ドリームサーキット』デビュー😁😂についてです!!

本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
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ホンダ初代『N-WGN』のレンタカーに乗ってみた!

2020年12月25日 | レンタカー
皆様にメリークリスマス!🎅🎁
久しぶりにレンタカーに乗って、チョイとお出かけしたい、と思いました。
実はボク、いまは車を手放し、もっぱら125ccのスクーターを使っています。
さて、どんな車に乗ってみようかな? とネットで探していると、
『ニコニコレンタカー西神店』(ボクの住む、神戸市西区にあります)に、
HONDAの初代『 N-WGN』 を発見!
以前からボクはHONDAの『Nシリーズ』に一度乗ってみたいと思っていました。
早速、ネットで予約して、お店へ。

今回は12時間以内の利用で、禁煙車の設定。
12月は、年末年始のハイシーズン料金となります。
それに、免責補償オプション1,100円、
カーナビオプション(ビルドインで最初からついてました)550円追加で
合計料金¥4,730-
を現金でお支払いします(なお、クレジットカード不可です)
さて、用意された車とご対面。
受付の人と一緒に、車体をぐるりと一周して、出発前に傷の確認。

(この写真は、出発後すぐにコンビニ駐車場で撮った写真です)
むむっ?
これ、ほんまに中古のレンタカー?

なんという、キレイな車!
(確か、26,000km程度の走行距離だったと思います)
では、いよいよ乗り込んでみましょう。
(おおっ! こんなところに、リブプロテクターが?! さては……。野暮なことは言いっこなしです)

運転席ドアを開けると、広々した空間を感じます。
シートの高さも、乗り降りしやすい高さです。
一般的に、ファミリー層を狙った、使い勝手の良いクルマは、
”ふわふわ感”を演出したシートだろう、
と思っていましたが、
いい意味で、予想を裏切ってくれました。
座ってみると、シートは適度な包まれ感、そしてちゃんと芯のある硬さを持っていました。
ボクは腰痛持ちで、車のシートには一番気を使うのですが、
『このシートなら、ロングドライブもいけるね!👍』と思いました。
さて、エンジンを始動します。

ちなみにこのN-WGN、スマートキーです。
なので、ブレーキを踏みながら『エンジンスタートスイッチ』を押して、始動します。
少し、ぶるん、とした振動の後、いともやすやすとエンジンはかかりました。ぷち感動。🤗
(レンタルカートに乗っていると、『エンジンかかりませ〜ん』など日常茶飯事なのでね。ふふふ)
アイドリング時の嫌な振動、全然なし。
シフトレバーはガッチリしたセレクト式。
ステアリングのすぐ横にあって、操作しやすいです。
ボクはこの無骨な、がっしりした操作感のある、シフトレバーが大好きです。
なぜなら
『ドライバーのミスが少なくなる』からです。
(かつて、レンタカー屋さんでアルバイトをしていたことがあります。その折、ハイブリッドカー『プリウス』のカチャン、カチャン、ぶらん、ぶらんのシフトレバーで何回、誤発進をしたか、わかりません。シフトをバックに入れたつもりで、後ろを見ながらアクセル踏むと、前に走りました!? シフトはDに入っていたのです。いやぁ~、ほんまに危ないのですよ、あのシフトは)
ニコレンさんの店舗を出て、近くのコンビニの駐車場で、
いよいよ、ボクの本性をむき出しにします。
『よぉ~し、丸裸にしたるでぇ~!!』
と意気込んで、
『ふむふむ、あそこは、あ~なっているのか!』
などと、興奮しながら激写してゆくのです。
(良い子は真似しちゃダメよ!!)

エンジンルームは最小のスペースにしてありますね。
658ccの直列3気筒DOHC12バルブエンジンを横置きレイアウト。
(このエンジンは自然吸気です。他にターボ装着車もあります)
最高出力は58ps/7,300rpmを発生します。(結構、まわりますね😁)
最高トルクは6,6kgf/4,700rpm です。
もちろん燃料噴射はホンダがレースで培った『PGM-FI』なのですよ✌️😁
燃料タンク容量は30L(前席の下にレイアウトされています)
本当に、よく、こんな狭いスペースに、エンジン、ラジエーター、ミッション、バッテリー、などを詰め込んだもんだなぁ~、と技術者の皆さんに敬意を払いたいです。ちなみに車両重量はカタログデータで820kg
後ろに回って、リアゲートをオープン。

このリアゲート。身長170cmのぼくが下に入っても、頭をぶつけない高さに開きます。
では、小柄な女性が、このドアを閉められるのか?
おそらく、身長150cmぐらいの小柄な女性でも、手を伸ばせば、ギリギリ届くだろう、という、
絶妙な高さにリアゲートの取っ手があります。

何気ないことなんですが、女性ユーザーが、毎日使って、ストレスを感じないか?
どの部品をどの高さに設定するのか?
これは『使い勝手の良さ、ファミリーユース』を謳い文句にしたクルマにとっては、大袈裟ではなく『生命線』とも言えます。避けて通れない問題なのですね。
ホンダ、「N-WGN」動画(2013年12月)

***
後ろの荷室は、大きく開いて、床面も低く、買い物袋などの積み下ろしも楽ですね。

試しに後部シートを倒してみましょう。

あれっ、本当は、もっとちゃんと倒れると思います。
(上の動画をご参考にしてください)
荷室の床の下にはさらに深さ30センチほどの収納スペースがあります。

ふむ、これも結構使えそうな感じ。
ここで、天井を見上げると、荷室用のライトがあります。

では、後部座席を見てみましょう。

開口部は広くて、乗り降りしやすいです。リアシートの下にも傘などが置けるトレイがあります。
前席のうしろには、使いやすい高さにポケットがあります。ボクはスマホのバッテリーを入れてみました。

もちろんドアにはドリンクホルダー付き。

N-WGNの室内空間の上質さ、その秘密は、カラーコーディネート
(実はボク、インテリアコーディネーターの資格を持っています)の巧みさにあると思います。
床には、無彩色の落ち着いたグレー。シートはシックなブラウン。そしてドアの内側と天井には、
広さを感じさせる膨張色の、明るいベージュ。つまり、室内全体が茶色系のグラデーションで構成されているのです。
軽自動車は、その性格上、コストに制約があります。お高い部品や、高級なシート生地は最初から、使えないわけです。
それでも、上質な室内空間が演出されていて、特にシートの作り込みは優秀です。
やはり、HONDAには、感性のいい、デザイナーや、コーディネーターがいるのだなぁ〜、と思います。

さあ、そろそろ走りにいきましょうか!🚗 🚙 🚘
次回は、走行インプレッションです!

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S660に乗って、語ってみました!

2020年01月16日 | レンタカー
さて、S660という、なんとも魅力的なクルマ。
レンタカーで初めて乗ってみました。
なんて可愛いヤツなんだろう!
(お尻もカワイイ)

もう、ほんとに惚れ込みました。
そんな僕の溺愛コメントになるんですが、
S660は、一言で言ってしまえば

『快適装備満載の贅沢街乗りゴーカート』

だと思います。

S660は、”街乗りゴーカート”でありながら、普通の乗用車としても乗れる、必要十分な装備を備えています。
① 当たり前のようですが『取り外し可能な屋根』がある。雨でも乗れます。
②パワステ、パワーウィンドウ、エアコン、オーディオ、カップホルダーもある。
③AT限定免許でも乗れる。
④ミッドシップレイアウトなのに、後方視界が極めて良い。

また、ちょっと贅沢な装備として
①車両挙動安定化システム(コーナーでのふらつき防止)、アンチロックブレーキ、トラクションコントロール
②専用カーナビシステム(Gセンサー、アクセル開度、ブレーキ踏力表示、車庫入れの際のリアモニターまである)
③ATにはパドルシフトがある。
④「スポーツモード」スイッチがある
⑤スマホを充電、連動できるUSB端子や、HDMI端子も装備
⑥クルーズコントロールもつけられる。
そして特筆すべきは

『開閉可能なリアウィンドウ』

(写真真ん中のウィンドウのみ、上下します)

これは使ってみて「ああっ、な~るほど」と思わせてくれます。
屋根なしオープンカーの状態で、リアウィンドウを

①全部閉める →  車内側へ若干、空気の巻き込みがあります。
②半分開ける →  空気の流れが変わります。頭の上を通り過ぎてゆくのが分かります。巻き込みがなくなる。
③全開する  →  空気の巻き込みなし。エンジン音がハッキリ聞こえる。

本当にこんな小さなウィンドウなんですが、その効果は絶大です。(空力って、本当にデリケートなんですね)
③のウィンドウ全開状態でアクセルオフした瞬間
『バシュンッ!』
という音が聞こえます。
S660オフィシャルサイトによると、これは、ターボエンジン特有の『ブローオフバルブ』の音だそうです。
エンジンが発生させる音も楽しんでしまおう、という演出。
クルマ好きの人達にとって、エンジン音も上質のBGMであるわけです。


オイオイ、ちょっと、ちょっと。
ホンダ愛、S660愛が強すぎじゃね?! と疑問の方もいらっしゃるでしょうね。
それ当然。
暮らしに必要だから『仕方なく』車を使っている、という方も多いでしょう。
家に、爺ちゃん、ばあちゃん、送り迎えの必要な幼稚園児、を抱えた主婦の皆さん。
車なんて暮らしの必需品、
人と、物を運ぶための『ただの道具』
だから、車は実用的でないといけない、とおっしゃる皆さん。その要求は当然でしょう。
やっぱり、室内は広い方がいい。車は4人乗れる方がいい。荷物はたくさん詰めるがいい。
乗り降りラクな方がいい。
(ついでに“肴はあぶったイカでいい”……むむっ、どっかで聞いたな……)

あのね、
S660というクルマは、その対極にあるのです。

室内、狭いです。
定員、2人しか乗れません。
荷物、全く積めません。
乗り降り、シート低すぎて、楽じゃありません。

なんなんだよ、このクルマ!!

軽自動車のくせして、お値段¥2,000,000-以上ふんだくって、なんもできんぞ!
と、お説教食らっても仕方ない。

でも、世の中には、僕のように還暦間際になっても、冬の最中、屋根、取っ払ったオープンカーで、鼻水垂らしながら、それでもうれしくって、ニコニコ走るような能天気な人種がいるのですよ。

そもそも、『そのクルマに何を求めるか?』なんですね。

S660というクルマは、最近には珍しい
『設計思想』
『設計哲学』
が鮮やかなほど感じられます。

設計者が、
『何を作りたかったか?』
『どんな車を目指したか?』

それがハッキリわかるのです。
追求したのは
『走りの質感』
『操る楽しさ』だと僕は思います。

S660オフィシャルサイトでも、『ゴーカート感覚を追求した』と、それこそ、いさぎよく、明快に述べられています。
***
では、ゴーカートとは、どんな車なのでしょうか?

一見すると、まるでおもちゃのように見えるカートですが……。
その特徴として、

◎ひとり乗りである。
◎スリックタイヤを履いている。
◎前輪と後輪の間に、重量物(ドライバーズシート、エンジン、燃料タンク)を配置している。
◎後輪駆動のミッドシップレイアウト。
これって実は、F1に代表される

『フォーミュラーカー』

の構成要素そのまんまなのです。
(ウィングなどの空力パーツはありませんが)
つまりF1を”ぎゅっと絞って小さく、シンプルにした”のがレンタルカートやレーシングカートだと言えるのです。
まさに、
『サーキットを走るためだけ』に作られたクルマです。
(当然、ヘルメット着用です)
***
S660というクルマは、街中を30㎞/hの低速で走っていても『ゴーカート感覚』が味わえる、乗用車です。
(ちなみに、レンタルカートは最高速60~70km/h,レーシングカートでは、100km/h以上出ると言われています)

しかも、ゴーカートにはない、快適装備、贅沢装備は満載。
音楽聴きながら、信号待ちではドリンクでホット一息。道案内はカーナビで。
もちろん、ヘルメットなんて、被らなくて良い。
サーキット専用のゴーカートでは実現できない、使い勝手と心地よさ。

S660は『日常使いで、十分楽しい』クルマです。

低速の街乗りでも、なぜ楽しいのか?
それこそが、この車の持つ、素性の良さ、
走りの『質感の良さ』だと思います。

例えるならば『調律の整ったピアノ』を弾くようなもの、と言えますかね。
まるで、楽器と、プレイヤーの関係によく似ているのです。
良い楽器(高価でなくても)は、いろんなことを発見させてくれます。
(ちなみに僕はギター歴46年になります)

免許取り立ての初心者ドライバーも、この車から学ぶことは多いと思いますよ。
ベテランドライバーであれば、S660の”一番おいしい部分”を引き出してくれるでしょう。
自分の技量に応じて、幅広く楽しめる設計になっています。
***
S660というクルマは極論ですが『走ること』以外、何にもできないクルマです。
でも、それが許せてしまうほど、この車は、特別な体験ができます。
ドライバーズシートに座り、エンジンをスタートさせると、もう気分は非日常。

日常使いの便利な軽自動車では、絶対味わえない体験なのです。


その部分でのみ、この『S660というクルマが存在する意義がある』と、僕は断言できます。


***写真、動画及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
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S660に乗ってみた! その②

2020年01月11日 | レンタカー
ホンダのS660(AT仕様)レンタカー
”乗ってみました企画” の続きです。

屋根をボンネットに仕舞い込み、

オープンカーにしてドライブです。

さて、シートに座ります。

『おおっ!低い!!』

路面からの高さは僕のゲンコツ三つ分の高さでした。

このシート着座位置の低さについては、やはり好き嫌いが、ハッキリ、分かれるでしょうね。

オープン2シーターのスポーツカーであれば、『低くて当たり前』
そんなふうに楽しめるドライバーをターゲットに、設計されていることがわかります。
座ってみると、シートの作り込みも良好。
適度にタイトな感じで、体を包み込んでくれるような安心感があります。
1990年代のホンダ車。そのシートの『あまりの出来の悪さ』を知っているだけに、
「あのホンダが、こんな立派なシートを作るようになったのねぇ~」と感心します。
腰痛持ちの僕でも、全然腰は痛くありませんでした。

では、オープンな、運転席周りを見てみましょう。

ハンドルはやや小さめ。握った感じ、手にとっても馴染みます。
今回AT仕様で、ハンドル裏側にパドルシフトがつきます。
左側にはオーディオと、モニター画面のメニューの切り替えスイッチ。
右側にはなんと『クルーズコントロールスイッチ』高速道路でアクセル踏まなくていいです。
オプションなんですが、軽自動車としては贅沢な仕様ですね。
なお、ハンドル位置はチルト調整できますが、ここまでスポーツ感あふれるクルマなのですから、
ぜひ、前後にも調節可能な「テレスコピック」をつけて欲しかった感じです。
メーター周りはこんな感じ。

スピードはデジタル表示。タコメーターはアナログ式です。
左端にちょこっと見えるのが「スポーツモードスイッチ」
このボタンを押すと、エンジンが『ギュンッ』と敏感になる感じ。実は、下り坂で、エンジンブレーキがよく効くことがわかりました。
これ、とっても楽チンです。

中央の液晶画面は、左側にGセンサー、右側にアクセル開度などが表示されます。
ハンドル左側のスイッチでメニューが変更できます。

(まあ、正直どうでもいい装備です。Gセンサーをガン見しながら運転したら危ないだけです)

足元に目を移して、アクセル、ブレーキのペダル。

踏み込んだ感触は良好。ツルッと滑ることもありませんでした。
なお、上に、車両挙動安定化システム(VSA)のスイッチなどがあります。
さらに、S660にはABSやトラクションコントロールさえついています。
センターコンソールには、USBジャックがありまして、スマホを接続、充電できます。

これがやたら便利でした。スマホのナビ音声が車から聞けて、指示通り、右折左折していると目的地にたどり着けました。
さらにはスマホにダウンロードしてある音楽も車載のオーディオで楽しめます。
***

『さあ、走ろうか!』
(*みなさん知ってます? これ、アイルトン・セナ様が、ホンダ、プレリュードのCMで言ったセリフです)

エンジンスタートスイッチをオン。
背中から、エンジン音。おおっ、これぞミッドシップ!


国道にコースイン!
この時、思わず手を上げて、後続車に合図しそうになるんです。
(これ、カートをやっている人の”あるある”かも?!)

街中をちょっと走っただけで感じること。

『ブレーキがめちゃくちゃ、よく効く!!』

軽自動車としては異例の四輪ディスクブレーキ。
そして何より、ホンダがヨコハマタイヤと共同開発したという、S660専用設計のタイヤ。

このブレーキとタイヤと、サスペンション、車体剛性の良さ。

「走る・曲がる・止まる」が思いのまま。

こりゃ、楽しいぞ!!

そこで、行ったのは、表六甲ドライブウェイ。


六甲の山並みとS660のシルエットがよく調和してるなぁ~。



う~ん、気持ちよさ、フルスロットルだぁ~!!
(なお、くれぐれも、安全運転に心がけましょう)
***
お借りしたのは
尼崎にある、「カメウチレンタカー」さんでした。

次回は、僕なりに『S660というクルマ』について、うだうだと語ってみたいと思います。


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S660に乗ってみた!

2020年01月08日 | レンタカー
みなさま、今年もよろしくお願いいたします。
さて、新年一発目のブログということで、お年玉企画❤️
ホンダの『S660』(AT仕様)レンタカーがありました!
以前から一度乗ってみたかったんです。
借りてみました。
乗ってみました。

オモロイ、です。このクルマ。
さっそく、僕なりのインプレッションをしてみましょう。
***
お借りしたのは。
尼崎にある、「カメウチレンタカー」さん
ネットで調べると、関東にはS660をレンタルしているお店がいくつかあります。でも、関西では見当たりません。ようやくレンタルしてくれるお店ができて嬉しいです。
レンタル料金は半日借りて8800円(税別)
まずは、お店近くの駐車場で、じっくり観察します。


後ろ姿もかっこいいですね、このクルマ。
S660は、皆さんご承知の通り、運転席の後ろにエンジンがある、ミッドシップレイアウト。
後輪駆動です。
これってカートと一緒じゃん。
では、リアのエンジンフードを開けてみましょう。

おお、こんなふうに開くんですね。

エンジンルームを上から見るとこんな感じ。
660ccのこじんまりしたエンジン。
『やっぱり、軽自動車なのねぇ~』と思っちゃいますが……。
それでも・直列3気筒DOHCターボエンジンは、健気に頑張ってる感じです。
フロントボンネットを開けてみましょう。

ここには、取り外したルーフを収めるボックスがあります。

ではルーフを取り外してみましょう。
最初なので、ちょっと戸惑いましたが、3箇所のロックを外して、クルクル巻き取ります。

屋根を取ってみると、やっぱり気持ちいいなぁ~。
この日はいいお天気。オープンカー日和です。
では、表六甲をドライブしてきま~す!(続く)


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