さて今回は、カートでサーキットを走る時、身に着けるプロテクターについてです。
(お腹引っ込めたんですけどね……、😂😁)
カートで走行中は、コーナリングで強烈な、遠心力、『横G』が発生します。
競技用のレーシングカートの場合、F1とほぼ同じ、『4G』がかかると言われています。
体重の4倍ですね。
ちなみに、乗用車の急ブレーキが、およそ『0.8G』だそうです。
ボクが今乗っている、レンタルカートの場合は、どうでしょう。
参考までに、『KA様』の神戸スポーツサーキット、レンタルカート動画をお借りしました。
ストレートエンドで、最高速は68~69km/h ぐらいは出ているようです。
(乗っているのは中学生。すごい!! うまい!! 速い!!)
中学生神戸スポーツサーキットN35
画面下の中ほどにGセンサーの数値が見えますね。レンタルカート とは言え、最大値で『1.4G』ぐらいかかっているようです。
体重の1,4倍ですよ!
その時、自分の脇腹が硬いシートに押し付けられ、(バケットシートには乗用車のようなクッションはありません。カチンカチンです)肋骨を痛めてしまうことがあるのです。
それを防護してくれるのが『リブ・プロテクター』です。
ぼくがレンタルカートで走る時、いつも身につけているリブ・プロテクターは、
イタリアの
freem社製です。
イタリアはモータースポーツ、レースの本場。
カートレースに出場している選手たちが多く愛用しています。
外側は、強靭なカーボン素材。内側は、衝撃を吸収するウレタン素材。
二重構造になっています。
内側には、スポーツ走行中の汗を、発散させやすくする溝が、一体成形されています。
背骨を守るリアのパッド。ベルト部分は、マジックテープが多用されていて、いろんな体型の人にもフィットできるように工夫されています。
3年前にレンタルカートに乗り始めた当初。
若いカート選手たちが『ヨロイのような』プロテクターを身につけているのを見て、
「ぼくみたいな”遅いヤツ”に、あそこまでの装備は必要ないだろう」
と思っていたのです。
ところが……。
神戸スポーツサーキットを、1分03秒ぐらいでラップ出来るようになっていた頃のこと。
10周ほど連続走行して、
『ああ~、疲れた』
とピットイン。カートを止めて、シートから立ち上がった瞬間。
『ギクッ』
と左の脇腹に痛みが走りました。
『……😵これはあかんでぇ~。』
『まじでヤバいぞ……😅😰』
行きつけの病院へ直行。整形外科でレントゲン写真も撮りました。
顔なじみの担当ドクターは
「骨には異常ないですね。湿布薬出しておきましょう」とのこと。
ほっと、ひと安心しましたが、続けて、
「しばらくカートは乗っちゃだめですよ!」
なんと、ドクターストップ!😂😭
痛みが収まるまで、練習は中断。
この先、カートの練習を続けていけるのか?
ちょっと不安が残りました。
『たかがレンタルカートなんかで……』とみなさん思うでしょうが、
『されどレンタルカート』です。
ラップタイムが上がるにつれ、コーナーでの遠心力、『横G』は、
『ハンパないって!!』
というぐらい、体への負担となっていたのです。
『どっかに安くて、いいプロテクター、落ちてないかなぁ~?』
とあちこち、ウロウロ探して回りました。
(あのう~、よゐこの皆さん、こんな大人には、絶対なっちゃダメですよ!)
そんな時ぼくの目に止まったのは……。
なんと釣具店。
その店先に吊り下げられていた、
『小型船舶用ライフジャケット』
僕は目が点になりました。
『これだ!!』
と速攻で購入。
確か、¥4,800-ぐらいだったと思います。
見た目はまあ、アレなんですが……😁😁😁
ちゃんと脇の下にも、厚めのウレタンが入っていて肋骨を守ってくれます。
それに、ジャケットなので、背中、胸、お腹までガードしてくれる、優れものでした。
なんと言っても、この機能性で、この安さは魅力的。
2019年の3月、神戸スポーツサーキットで、『1分の壁』を突破し、
『人生初の59秒台』
に到達した時、
身に付けていたのが、この小型船舶用ライフジャケットだったのです。
さて、
2019年の7月、ぼくは、ようやく『リブプロテクター』と『ネックガード』を購入。
なぜ、ここまで購入を渋ったのかというと、
やっぱりその『お値段』です。
freemのリブプロテクターは購入時、¥30,000-以上していたと思います。
(今ネットで検索したら、税込みで ¥28,006-でした。)
同時に購入したネックガードは¥16,000-程度。
(これも競技会で使えるエクスジェル製品です。公式サイトはこちら)
一気に5万円程度の出費は
『財布に厳しいぃぃ~!!😂』
それだけのお金があれば、神戸スポーツサーキットで、10回はスポーツ走行できちゃいます。
う~ん、どうしようか?
ここで、ぼくは改めて自分に問い直しました。
「ぼくがサーキットで走るのは、なぜなんだろう」
それは、やはり自己ベストの更新であり、自分への挑戦。
それが、面白くって、たまらないから!!
もう還暦迎えた、おっちゃんが、無我夢中になって、サーキットを走る。
その楽しさは、サーキットを走った人でないと分かりません。
さらに、この年齢になっても、
『練習すれば、技量はあがる!!』
という素晴らしい発見があります。
日々の生活の中で、気力が続かず、ついつい、自分に言い訳することがあります。
『もう、自分はトシだから……』
でもレンタルカートに乗る時、ボクはなぜか、子供のように、ワクワクします。
気力がみなぎります。
『だって、楽しいんだもん!』
楽しいからこそ、練習が続けられる。
もう少しだけ、努力してみよう、と思わせてくれる。
60歳になった自分にも、まだまだ、可能性はあるんじゃないか?
『自分は捨てたもんじゃない』
『自分を肯定していいのだ!』
と思わせてくるのです。
さらには、
努力の成果が、1/1000秒単位の精度、数字で客観的に評価される、
ということも強烈な魅力です。
サーキットで横Gに耐え、歯を食いしばりながら走って出したタイム。
それはもう、第三者が口を挟む余地がありません。
そこにタイムという数字が、プリントアウトされて、証明されているのですから。
だからモータースポーツは楽しい!!
そして、楽しい、カート走行をこれからも続けたい。
自分自身への挑戦を続けていたい。
ならば、
『安全に走り続けられること』
が絶対に必要です。
こうして、悶々と悩んだ挙句、ぼくは体を守るプロテクター購入を決断しました。
大の大人が、数万円のことで……、と思われるでしょうが。
お金がないからこそ、余分にたくさんのことを考えて、そして
『工夫』します。
それに、なけなしの貯金を叩いて買った『道具』は、
当然のことながら
愛着を持って『大切に使います』
特に、これからカートを始めようとする子供たちには、『モノを大事にする』という、
これもいい『学び』になるでしょうね。
ぼくのようなビンボー人でも、レンタルカートならば、
モータースポーツの入門として、安価なコストで、十分楽しめます。
これからも、それを証明していきたいですね。
***写真、本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
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(お腹引っ込めたんですけどね……、😂😁)
カートで走行中は、コーナリングで強烈な、遠心力、『横G』が発生します。
競技用のレーシングカートの場合、F1とほぼ同じ、『4G』がかかると言われています。
体重の4倍ですね。
ちなみに、乗用車の急ブレーキが、およそ『0.8G』だそうです。
ボクが今乗っている、レンタルカートの場合は、どうでしょう。
参考までに、『KA様』の神戸スポーツサーキット、レンタルカート動画をお借りしました。
ストレートエンドで、最高速は68~69km/h ぐらいは出ているようです。
(乗っているのは中学生。すごい!! うまい!! 速い!!)
中学生神戸スポーツサーキットN35
画面下の中ほどにGセンサーの数値が見えますね。レンタルカート とは言え、最大値で『1.4G』ぐらいかかっているようです。
体重の1,4倍ですよ!
その時、自分の脇腹が硬いシートに押し付けられ、(バケットシートには乗用車のようなクッションはありません。カチンカチンです)肋骨を痛めてしまうことがあるのです。
それを防護してくれるのが『リブ・プロテクター』です。
ぼくがレンタルカートで走る時、いつも身につけているリブ・プロテクターは、
イタリアの
freem社製です。
イタリアはモータースポーツ、レースの本場。
カートレースに出場している選手たちが多く愛用しています。
外側は、強靭なカーボン素材。内側は、衝撃を吸収するウレタン素材。
二重構造になっています。
内側には、スポーツ走行中の汗を、発散させやすくする溝が、一体成形されています。
背骨を守るリアのパッド。ベルト部分は、マジックテープが多用されていて、いろんな体型の人にもフィットできるように工夫されています。
3年前にレンタルカートに乗り始めた当初。
若いカート選手たちが『ヨロイのような』プロテクターを身につけているのを見て、
「ぼくみたいな”遅いヤツ”に、あそこまでの装備は必要ないだろう」
と思っていたのです。
ところが……。
神戸スポーツサーキットを、1分03秒ぐらいでラップ出来るようになっていた頃のこと。
10周ほど連続走行して、
『ああ~、疲れた』
とピットイン。カートを止めて、シートから立ち上がった瞬間。
『ギクッ』
と左の脇腹に痛みが走りました。
『……😵これはあかんでぇ~。』
『まじでヤバいぞ……😅😰』
行きつけの病院へ直行。整形外科でレントゲン写真も撮りました。
顔なじみの担当ドクターは
「骨には異常ないですね。湿布薬出しておきましょう」とのこと。
ほっと、ひと安心しましたが、続けて、
「しばらくカートは乗っちゃだめですよ!」
なんと、ドクターストップ!😂😭
痛みが収まるまで、練習は中断。
この先、カートの練習を続けていけるのか?
ちょっと不安が残りました。
『たかがレンタルカートなんかで……』とみなさん思うでしょうが、
『されどレンタルカート』です。
ラップタイムが上がるにつれ、コーナーでの遠心力、『横G』は、
『ハンパないって!!』
というぐらい、体への負担となっていたのです。
『どっかに安くて、いいプロテクター、落ちてないかなぁ~?』
とあちこち、ウロウロ探して回りました。
(あのう~、よゐこの皆さん、こんな大人には、絶対なっちゃダメですよ!)
そんな時ぼくの目に止まったのは……。
なんと釣具店。
その店先に吊り下げられていた、
『小型船舶用ライフジャケット』
僕は目が点になりました。
『これだ!!』
と速攻で購入。
確か、¥4,800-ぐらいだったと思います。
見た目はまあ、アレなんですが……😁😁😁
ちゃんと脇の下にも、厚めのウレタンが入っていて肋骨を守ってくれます。
それに、ジャケットなので、背中、胸、お腹までガードしてくれる、優れものでした。
なんと言っても、この機能性で、この安さは魅力的。
2019年の3月、神戸スポーツサーキットで、『1分の壁』を突破し、
『人生初の59秒台』
に到達した時、
身に付けていたのが、この小型船舶用ライフジャケットだったのです。
さて、
2019年の7月、ぼくは、ようやく『リブプロテクター』と『ネックガード』を購入。
なぜ、ここまで購入を渋ったのかというと、
やっぱりその『お値段』です。
freemのリブプロテクターは購入時、¥30,000-以上していたと思います。
(今ネットで検索したら、税込みで ¥28,006-でした。)
同時に購入したネックガードは¥16,000-程度。
(これも競技会で使えるエクスジェル製品です。公式サイトはこちら)
一気に5万円程度の出費は
『財布に厳しいぃぃ~!!😂』
それだけのお金があれば、神戸スポーツサーキットで、10回はスポーツ走行できちゃいます。
う~ん、どうしようか?
ここで、ぼくは改めて自分に問い直しました。
「ぼくがサーキットで走るのは、なぜなんだろう」
それは、やはり自己ベストの更新であり、自分への挑戦。
それが、面白くって、たまらないから!!
もう還暦迎えた、おっちゃんが、無我夢中になって、サーキットを走る。
その楽しさは、サーキットを走った人でないと分かりません。
さらに、この年齢になっても、
『練習すれば、技量はあがる!!』
という素晴らしい発見があります。
日々の生活の中で、気力が続かず、ついつい、自分に言い訳することがあります。
『もう、自分はトシだから……』
でもレンタルカートに乗る時、ボクはなぜか、子供のように、ワクワクします。
気力がみなぎります。
『だって、楽しいんだもん!』
楽しいからこそ、練習が続けられる。
もう少しだけ、努力してみよう、と思わせてくれる。
60歳になった自分にも、まだまだ、可能性はあるんじゃないか?
『自分は捨てたもんじゃない』
『自分を肯定していいのだ!』
と思わせてくるのです。
さらには、
努力の成果が、1/1000秒単位の精度、数字で客観的に評価される、
ということも強烈な魅力です。
サーキットで横Gに耐え、歯を食いしばりながら走って出したタイム。
それはもう、第三者が口を挟む余地がありません。
そこにタイムという数字が、プリントアウトされて、証明されているのですから。
だからモータースポーツは楽しい!!
そして、楽しい、カート走行をこれからも続けたい。
自分自身への挑戦を続けていたい。
ならば、
『安全に走り続けられること』
が絶対に必要です。
こうして、悶々と悩んだ挙句、ぼくは体を守るプロテクター購入を決断しました。
大の大人が、数万円のことで……、と思われるでしょうが。
お金がないからこそ、余分にたくさんのことを考えて、そして
『工夫』します。
それに、なけなしの貯金を叩いて買った『道具』は、
当然のことながら
愛着を持って『大切に使います』
特に、これからカートを始めようとする子供たちには、『モノを大事にする』という、
これもいい『学び』になるでしょうね。
ぼくのようなビンボー人でも、レンタルカートならば、
モータースポーツの入門として、安価なコストで、十分楽しめます。
これからも、それを証明していきたいですね。
***写真、本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
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