57歳から始めるレンタルカートの世界

唄う物書きアマミヤユキト57歳で人生初のレンタルカートデビュー。

全日本カート選手権2018 FS-125 西地域第5戦 決勝

2018年09月05日 | 全日本選手権2018
全日本カート選手権2018 FS-125 西地域第5戦 決勝


8月26日の全日本選手権。今回トップカテゴリーが『FS-125クラス』
エンジンは水冷、シート左側にラジエーター。隣の小さなダクトはブレーキ冷却用です。

125cc 2ストロークのイタリア製 IAME Palilla X30 のワンメイクレースとなります。


強烈なパワーを発揮するこのエンジン。
それを路面に伝えるタイヤは「ダンロップ」のワンメイク。


カートレースの面白さは、どのカテゴリーも,
マシンの性能が『ほぼ、同じ』
ということに尽きると思います。
カートレースで速い、本番レースに強い! 勝てる!
これらは、ズバリ
『ドライバーの力量』の差である、ことがはっきり分かってしまうのです。
チーム体制も充実していて『勝てて当たり前』という、前評判の高かった、清水選手。

(モノ凄い、スポンサーがついてますね)
彼は地元、兵庫県、小野市出身。神戸スポーツサーキットをホームコースとしています。
ご本人、家族の方、スタッフの方達も、相当なプレッシャーだったと思います。

(カメラを向けると、やっぱりシャイな少年の顔ですね)
そんな期待を背負って、レースに臨んだ、神戸の全日本選手権。
彼のチームFace bookで驚きの事実が明らかになりました。
***
8月27日のFacebook 「EIJIRO RACING」コメントから引用させていただきます。

『2018/8/26 2018全日本カート選手権 第5戦 神戸ラウンド
FormulaBlue TeamNagaoとしてTOYOTA YAMAHA の看板を掲げ走る Round5

いよいよシリーズ戦も西地域最後の戦い
神戸マイスターと言われ完全勝利絶対条件の神戸戦
ノルマ達成出来ました!
ぶっちぎりとまでいかなかったのはステアリングと
ステアリングシャフトを止めるボルトが折れ
決勝3周目くらいからステアリングがガタガタだったよう

そんなトラブルでも走り切れたのは地元開催ということもあり沢山の皆様に力を頂いた賜物です!!

その上FormulaBlueで共に戦うドライバーも頑張ってくれFormulaBlue 1-2フィニッシュも獲得出来ました

応援頂きました皆様本当に有り難うございました!!

次戦は最終戦、更に増しての応援のほど
宜しくお願い致します!!

T,T 1位 予選 1位 決勝1位』
***

『決勝3周目くらいからステアリングがガタガタ』
驚きました。
そんなマシントラブルを抱えながら、彼は優勝をもぎ取りました。
1/1,000秒を争いながら、マシンをなだめ、いたわりながら、それなりにレースを組み立てる。


これこそ、
まさに日頃の鍛錬の賜物ですね。
さあ、次はいよいよチャンピオンをかけた東西統一戦。
モータースポーツの『聖地SUZUKA』ですね。
なんとも楽しみな”実りの秋”になりそうな予感がします。

***写真及び本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2018
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まさかの展開!ジュニアカート選手権2018 FP-Jr 西地域第5戦 決勝

2018年08月29日 | 全日本選手権2018
ジュニアカート選手権2018 FP-Jr 西地域第5戦 決勝




日曜日のジュニアカート選手権決勝レース。
スタート直後の1コーナー。
中村海斗くん、洞地遼大くんがいきなりコースアウト。
波乱の幕開けとなってしまいました。

僕はその時、1コーナーの観客席にいました。
海斗くんがはじき出される瞬間を、この眼で目撃しました。


一体何が起こったのか?
呆然としました。

この光景は、まるで、1990年のF1日本グランプリ。
鈴鹿の1コーナー。
スタート直後のセナ、プロストの接触リタイヤ。
あの衝撃的な光景を、僕は思い出していました。

***
どんなに努力しても、
タイムトライアルで、どんなにいいタイムを出しても、


考えうる限りの、できることは全てやっても、
それでも、レースはレース。
結果は結果。

目の前で起きていることが、現実なのです。



かつて中嶋悟さんが、こう語っていたのを僕は思い出しました。

「モータースポーツはね、”リアルスポーツ”なんです。
『作り事』はかっこよく無いんです」

***以下余談

僕は物書きです。
文章を書くことは「創造」であり『表現』です。
目の前に起こった現実を、僕の目を通して、記事を書くこと。
これは、まぎれもない

『つくりごと』です。『フィクション』です。

僕は、あえてそれを承知で、レーシングカートの記事を書きます。
なぜ僕はカートの記事を書くのか?

それはカートがこんなにも面白いから。
カートレースが、こんなにも素晴らしいから。
そして、子供達の、ただ、ただ、ひたむきで、一生懸命な姿に,
素直に感動しているからです。


彼らの背中越しに、僕は、ぼくの、できる範囲の方法で、応援したいのです。
だから僕は、今日もこの記事を、マクドナルドで100円コーヒーを飲みながら、思いの丈を書いているのです。
***
さて、カートレースはこんなにも面白い。
それを一人でも多くの人たちに知ってほしい。

そして、神戸西区の山の中。

”海の見えない神戸”
こんな『ど田舎』の山の中で、
ひっそりと

『全日本選手権』が行われている。

それを思うと僕は、神戸生まれの神戸育ちとして、なんだか、無性に恥ずかしいような、悔しいような、胸が締め付けられる想いです。

1/1,000秒を競うレーシングカートの世界。
神戸市の人口は1,528,458人なのだそうです。
平成30年8月1日現在 神戸市 HPより)

では、今回の全日本選手権を観に来る、神戸の人たちは、一体何人いるでしょうか?
おそらく1万人に1人、いるか? いないか? でしょうね。

『1/1,000』 ではなく『1/10,000』にも満たない……。

これが神戸の、モータースポーツの『リアルな現実』なのです。
なんだか、今日は愚痴っぽくなってしまいましたね。
申し訳ない。
なんせガラスのハートの58歳なんでね。



リタイアした中村海斗くんは、レース直後、すでにあっけらかんとした顔をしていました。体も大丈夫そうです。

終わったレースはしょうがない。

気持ちの切り替えが早いですね。
これがいいレーサーの素質であることは疑いようもありません。


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ジュニアカート選手権 FP-Jr Cadet 西田くん優勝!!

2018年08月27日 | 全日本選手権2018
2018 ジュニアカート選手権 FP-Jr Cadet 西地域 第5戦 決勝

速報です!!やりました!! 
以前から取材させていただいていた西田未来くん、10歳。

昨日のジュニアカート選手権カデットクラスで見事、優勝!!
おめでとうございます! やったぜぇぇぇ~!!

(西田くんとママです。この写真は前日土曜日に撮りました)

そして、2位表彰台をゲットしたのは、これも地元の
佐藤こころちゃん。
なんと、女の子レーサーですよ!! 彼女も若干10歳の小学生。
彼女、タイムトライアルで1位!、予選ヒートでも1位! 
決勝ヒートは『Pole position』イチバンからスタート。すごいですねぇ~。
レース中盤まで、トップを守りきっていました。
そして、2位の西田くんが、ぴったり後ろにつけ、レース後半、勝負どころで、思い切りよく、ズバッとコーナーを刺して1位浮上。
その後もレース終盤、二人のデッドヒートが続き、西田くんが優勝。2位が佐藤こころちゃん。
二人は同じ、神戸スポーツサーキットの『チームナガオ』からエントリー。
シャシーは二人ともイタリア製の『Energy』下の写真は西田くんのマシンですよ。


『チームナガオ』としては『ワンツーフィニッシュ!!』
という最高の結果となりましたね。

土曜日の西田くん。練習走行コースイン直前の写真。

レーシングスーツとヘルメットは練習用です。ゼッケンは『JAF 33番』
***
二人の走りを、僕は1コーナー側の観覧席からずっと見ていました。

いや、もう、観ているこちらが(ちなみに58歳、どうでもエエやん!)
ハラハラどきドキ💖
観客の方が緊張するような、フェアで白熱したレースでした。いやぁ~、楽しいレースが見れて嬉しい。
西田未来くん、佐藤こころちゃん、そして二人を最後までおびやかした、加藤大翔(たいと)君、3位表彰台、本当におめでとう!!

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全日本が神戸にやってくる!!その③

2018年08月21日 | 全日本選手権2018
ジュニアカート選手権2018 FP-Jr 西地域第4戦 決勝

前回のカテゴリー解説の続きです。
ジュニアカート選手権FP-Jr部門

12歳以上16歳未満が参加できます。
エンジンは空冷2サイクル100 ccヤマハKT100エンジンのワンメイク。

(これはタイヤを外したところ。44番は中村海斗くんのマシン)
タイヤはブリヂストンのワンメイク。
シャシーは自由に選べます。写真はエナジーのマシン。
***
ジュニアカート選手権FP-Jr Cadets部門
10歳から13歳未満の子どもたちのクラス。

(写真は西田未来くんのカデットのマシン。ナンバープレートは白地に黒となります)
エンジンは空冷2サイクル100 ccヤマハKT100エンジンと、ジュニアカートと同じですが、キャブレター口径を小さくすることで、エンジン出力が抑えられています。
タイヤはYOKOHAMA ADVANのワンメイク。
シャシーも、子供たちの体格に合わせた、ひとまわり小さい車体です。
***
特に「ジュニアカート選手権」はレース当日の朝に主催者側から
『タイヤとエンジンが配られる』
という『デリバリー制』がとられます。

こどもたちが朝、一番にエンジンやタイヤを受け取っているのですよ。


**車体重量について
公平なレースをするために、
全てのカテゴリーに『最低重量』(車とドライバーの体重の合計)が決められています。
「これより軽い車はダメ!!」「即失格処分!」なのです。
厳しいでしょ。
ジュニアの子供達は、まだ体重が軽すぎる場合があります。
そこでシートの後ろなどに、ガッツリと鉛のウェイトをとりつけるのです。


***
ところで、『なんでここまで厳格にやるの?』 と思うでしょう?
若いドライバーにできる限りイコールコンディションで競わせ、その技量、才能を育てようとしているのです。
マシンの性能差はほとんどありませんから、レースがスタートすれば、あとはドライバーの腕の差となってくるわけです。
***
見どころについて

ジュニアの子供達はすでに1/100秒単位の勝負をしています。
タイヤが同じ、エンジンも同じ、重さも同じ、燃料やオイルの銘柄さえ同じです。
全日本に出場する選手は、みんなそれぞれの地域レースで優勝や、シリーズチャンピオンというタイトルを持っている子さえいます。

みんな、すでに速いんです!!

レース中の車間距離に注目です。
前の車、後ろの車、本当に数センチ、という限界ギリギリで戦っています。
こんなことができるのは、ブレーキやステアリング、アクセルワーク、全てのタイミング、動作が、ピタリと揃っているからこそできる技なのです。
それを小学生、中学生がやってのけるのですから、大したものです。

**ぶつけたら、全てが台無し!!

接近戦がみどころのカートレースですが、勢い余って、前の車にぶつけると”さあ大変”
フロントフェアリングには、前から衝撃が加わると、わざと沈み込むような仕組みになっています。
(カデットクラスは除きます)


(これがフェアリングの裏側になります)
レースの後の車検でフェアリングの沈み込みがみつかったら、
ペナルティーです。
10秒の加算……(T ^ T)
トップでチェッカーフラッグをくぐっても、安心はできないのですよ。


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全日本が神戸にやってくる!その②

2018年08月18日 | 全日本選手権2018
動画は全日本カート選手権2018 FS-125 西地域第4戦 決勝


*レースのカテゴリーを知っておく*

前回の続きです。初めてレースを観る方には、

『レーシングカートって、小ちゃくて、どれもおんなじに見える』
『クラス分けがややこしくてよくわからない?!』

でもご安心を。
ぶっちゃけていうと、わかんなくてもいいんです!!
一度『ホンモノ』を”見て”観て”聴いて”
そしてカートレースの最高峰『全日本』という緊張感を”感じて”くださいませ。
(もっと手っ取り早い方法は、自分でレンタルカートに乗って走ってみてください、ワッハッハッ)

身もフタもない言い方ですけど、
それが一番いいです。『1LAP 250円で乗れるフォーミュラーカー』ということが体験できます。(神戸スポーツサーキットの場合)
F1世界チャンピオンのアイルトン・セナさんや、アラン・プロストさん、ミハエル・シューマッハさんも、レーシングカート出身者なのです。
では、カートレースをもっと詳しく知りたいと言う方のために……。
今回の全日本、西地域第5戦、神戸のレースで見られるのは,

①全日本カート選手権 FS-125クラス
②地方カート選手権  FP-3クラス
③ジュニアカート選手権 FP-Jr部門
④ジュニアカート選手権 FP-Jr Cadets部門

以上、4つのカテゴリーのレースが行われます。
どこがどう違うのか、具体的に説明しますと
全日本選手権FS-125クラス


(写真は清水英志郎選手の車です。西地域ポイントランキング2位の選手ですよ! 取材ご協力ありがとうございました)
ズバリ言って、このクラスは『プロレーサー予備軍』と言っていいでしょう。
FSとは「フォーミュラ・スーパー」の略です。
このクラスのエンジンはスーパーと言うだけあって『水冷エンジン』なのです。
シートの左側にむき出しのラジエターが見えていますね。

エンジンは2サイクル単気筒125ccの無改造ワンメイクとなります。

タイヤも全ての車がダンロップのワンメイクとなります。
晴れはスリックタイヤ、雨はレインタイヤを使用します。
シャシーメーカーについては自由に選べます。
ちなみに、コーナリングスピードはF1より速いと言われています。
当然ドライバーにかかる横Gも強烈。
***
地方カート選手権FP-3クラス

FPとは「フォーミュラ・ピストン」の略です。
国内Bライセンス所持で、13歳以上が参加できます。

(写真は2017年の神戸でのFP-3クラス決勝。激アツです)

2番金田選手と27番西浦選手、19歳と47歳のバトルです)

19歳が勝ちました! 金田選手優勝! 
ご覧のように、このレースの面白さは”世代を超えたバトル”が見られることです。
今回の神戸では、さらに若い13歳から50歳までが一緒に走る、という興味深いレースなのです。
全国各地で行われているSLレースと共通性があり、参加しやすくなっているのが特徴です。
エンジンは空冷2サイクル単気筒100 cc ヤマハKT100エンジンのワンメイク。

タイヤはブリヂストンのワンメイク。
シャシーメーカーは自由に選べます。
(次回へ続く)


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