今日は、車の性能を示す、とっても簡単な物差しについて語ってみましょう。
それが『パワーウェイトレシオ』
という物差しです。
これは車体重量をエンジン出力で割った数字です。
つまり、1馬力あたり、何キログラムを背負って走っているのか?
ということなんですね。
数字が『小さくなるほど、運動性能がいい!』ということです。
特に『加速性能』を表わす数値と言われています。
おそらく地上を走る車の極限をいくのが、ご存知、F1レーシングカーです。
その車重は746kg。
そしてエンジン(パワーユニット)出力は瞬間最大1.000-馬力😵❗️と言われています。
746÷1.000=0.746-
なんと、F1のパワーウェイトレシオは、『1』を切っていて、間違いなく『0.8』以下なのです。
車の持つ運動性能の極限と言えます。
***
以下余談です。
ここでエンジン出力について。
F1のエンジンは、1.6リッター V6ターボ+電気エネルギーを使うハイブリッドシステム。
1.6Lのエンジンで1.000馬力を出す、と単純に考えると、
1.000.÷ 1.6=625 リッターあたり625馬力を出す、怪物エンジンであることがわかります。
では、サイズをぎゅっと絞って軽自動車の排気量、660ccで、おんなじ性能のエンジンを、もし作ったとすると……。
625馬力✖️排気量0.66リッターは?
なんと、理屈上は『412.5馬力』‼️
極端で、乱暴なことを言えば……。
ホンダの軽自動車 『N-BOX』に、412.5馬力のエンジンを積んだのが『F1カー』なのです。
えっつ、嘘でしょ?!という世界ですね。😁
余談終了。
***
さて、パワーウェイトレシオについて、両極端な一例をあげましょう。
HONDA 四代目、アクティ・トラック
重量820kg/出力 45ps= パワウェイトレシオは『18,20kg/ps』
NISSAN GT-R R35
重量1760kg/出力570ps= パワウェイトレシオは『 3,08kg/ps』
市販車としてGT-Rの性能は圧倒的と言えます。
さて、ここでカートの世界をパワーウェイトレシオで見てみます。
***
全日本カート選手権
⭐️FS-125部門(15歳以上、高校生や一般人が参加します)
(写真は兵庫県出身 清水英志郎選手の2018年マシン。彼は今、フォーミュラーカーにステップアップしていますよ。すごいですね。)
エンジンはIAME PALLILA X30 (イタリア製、水冷2サイクル単気筒エンジン)
出力 約 30馬力
最低重量 155kg(ドライバー含む)
全日本FS-125部門では、
パワーウェイトレシオは155kg÷30ps= 『3,83kg/ps』
***
みなさま、お分かり?
全日本カートなどの競技会では、『クルマの重さ』とは、ヘルメットやレーシングスーツを着込んだ、ドライバーを含めた重さで測っているのです。これはカートに乗る青少年たちが、レースごとに体が成長する、体重が増えることを考慮しているのです。
体重が軽すぎる場合は、シートの裏側に『鉛のウェイト』を積んで、調整します。
それにしてもパワーウェイトレシオだけを見ても、カートのFS-125クラスというのは、NISSAN GT-Rといい勝負ということになります。もっと言えば、車体重量だけですと、おおよそ85kgなのです。
なので……。
85kg÷30ps=『2.83kg/ps』
これって、GT-Rを超えてるじゃん‼️😵
というより、『限りなくF1に近い乗り物』と言えるのです。
(写真は全日本FS-125チャンピオン 野村勇斗選手ですよ)
そんなスーパーカーを、高校生たち、ティーンエイジャーが乗りこなし、極限ギリギリで競い合っている、ということです。
こういうことを理解した上で、今一度、カートのレースをご覧になると、より一層面白くなると思いますよ。
***本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
にほんブログ村
それが『パワーウェイトレシオ』
という物差しです。
これは車体重量をエンジン出力で割った数字です。
つまり、1馬力あたり、何キログラムを背負って走っているのか?
ということなんですね。
数字が『小さくなるほど、運動性能がいい!』ということです。
特に『加速性能』を表わす数値と言われています。
おそらく地上を走る車の極限をいくのが、ご存知、F1レーシングカーです。
その車重は746kg。
そしてエンジン(パワーユニット)出力は瞬間最大1.000-馬力😵❗️と言われています。
746÷1.000=0.746-
なんと、F1のパワーウェイトレシオは、『1』を切っていて、間違いなく『0.8』以下なのです。
車の持つ運動性能の極限と言えます。
***
以下余談です。
ここでエンジン出力について。
F1のエンジンは、1.6リッター V6ターボ+電気エネルギーを使うハイブリッドシステム。
1.6Lのエンジンで1.000馬力を出す、と単純に考えると、
1.000.÷ 1.6=625 リッターあたり625馬力を出す、怪物エンジンであることがわかります。
では、サイズをぎゅっと絞って軽自動車の排気量、660ccで、おんなじ性能のエンジンを、もし作ったとすると……。
625馬力✖️排気量0.66リッターは?
なんと、理屈上は『412.5馬力』‼️
極端で、乱暴なことを言えば……。
ホンダの軽自動車 『N-BOX』に、412.5馬力のエンジンを積んだのが『F1カー』なのです。
えっつ、嘘でしょ?!という世界ですね。😁
余談終了。
***
さて、パワーウェイトレシオについて、両極端な一例をあげましょう。
HONDA 四代目、アクティ・トラック
重量820kg/出力 45ps= パワウェイトレシオは『18,20kg/ps』
NISSAN GT-R R35
重量1760kg/出力570ps= パワウェイトレシオは『 3,08kg/ps』
市販車としてGT-Rの性能は圧倒的と言えます。
さて、ここでカートの世界をパワーウェイトレシオで見てみます。
***
全日本カート選手権
⭐️FS-125部門(15歳以上、高校生や一般人が参加します)
(写真は兵庫県出身 清水英志郎選手の2018年マシン。彼は今、フォーミュラーカーにステップアップしていますよ。すごいですね。)
エンジンはIAME PALLILA X30 (イタリア製、水冷2サイクル単気筒エンジン)
出力 約 30馬力
最低重量 155kg(ドライバー含む)
全日本FS-125部門では、
パワーウェイトレシオは155kg÷30ps= 『3,83kg/ps』
***
みなさま、お分かり?
全日本カートなどの競技会では、『クルマの重さ』とは、ヘルメットやレーシングスーツを着込んだ、ドライバーを含めた重さで測っているのです。これはカートに乗る青少年たちが、レースごとに体が成長する、体重が増えることを考慮しているのです。
体重が軽すぎる場合は、シートの裏側に『鉛のウェイト』を積んで、調整します。
それにしてもパワーウェイトレシオだけを見ても、カートのFS-125クラスというのは、NISSAN GT-Rといい勝負ということになります。もっと言えば、車体重量だけですと、おおよそ85kgなのです。
なので……。
85kg÷30ps=『2.83kg/ps』
これって、GT-Rを超えてるじゃん‼️😵
というより、『限りなくF1に近い乗り物』と言えるのです。
(写真は全日本FS-125チャンピオン 野村勇斗選手ですよ)
そんなスーパーカーを、高校生たち、ティーンエイジャーが乗りこなし、極限ギリギリで競い合っている、ということです。
こういうことを理解した上で、今一度、カートのレースをご覧になると、より一層面白くなると思いますよ。
***本文の著作権は天見谷行人に帰属します ©️Yukito amamiya 2020
にほんブログ村