今日こそ教会に行こうと思っていたのに、昨晩つい映画を見てしまった結果、朝起きたらすでに午後だった。
ウォルト・ディズニーのドキュメンタリーシリーズ。なんと第4話まであって超危険。
だいたいTVのドキュメンタリーというのは、続きを見たくなるように出来ているので、ネットで全部一挙に見られる環境というのはドツボにハマるわけです。
「ディズニーワールド」というTV番組に、わたくしは丁度中学生あたりに夢中になっていて、「ウィーン少年合唱団」の話とか、「インディアンの青年」の話とか、それはそれは夢に出て来るほど好きでした。
番組の最初に優しそうなオジサンが挨拶に出てくるのですが、それが何を隠そう(何も隠していない)ウォルト・ディズニーその人でありました。
ディズニーアニメは中一の時に「ファンタジア」を劇場で見て以来、あのクネクネした動きが気持ち悪くて、一切興味を持たなかったのだが、ジュリー・アンドリュースの「メリー・ポピンズ」のような実写は好きだった。
まあ、それはともかく。
優しいオジサンを自己演出していたディズニーも、一代で築いた王国の主ですから、当然アートの完成度と、それから人に対しても、厳しい人だったわけです。
社員の雇用条件の差別が激しく、大規模なストライキをされたり、作品の白人主義を指摘されたり、その上、何度も破産危機に陥ってもいるのでした。
こちらは子供の頃からミッキーマウスが生まれるまでのディズニーの伝記的映画。
仲間を集めてアニメーション会社を起こすも、安く契約してしまったり、未払いのままトンズラされたり、住まう場所にも困って、道端のごみ箱から捨ててあるパンを食べたり、仲間に去られたり、後のディズニーを思うと、それはそれはビックリするような下積み時代ですが、それでも彼は20代のうちに王国の基礎を築いたのでした。
そんなわけで、延々と彼の人生関係映画を見てしまい、すっかり寝坊をしました・・・というわけです。
でも、ミッキーマウスが生まれてくれてよかった。
確かに「白人の幸せ」しか考えていなかったかもしれないけど、結果的にディズニーは世界を幸せにしたと思います。
そんなわけで、どんどんブキミ度を上げているわたくしです。
昨夜のサロンラマンダ。
今年初のソロライブでした。
みなさま、ありがとうございました!!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨夜のプログラムはこんな感じ
黒い鷲 Alone こんなものなの? 愛の追憶 薄情の歌 Je suis malade 色彩のブルース 風のささやき サン・エティエンヌの草原 Lucy in the sky with diamonds toi et moi 恋のロシアンカフェ Je t'aime さよなら ウイスキーが水に 人間の努力のいたらなさの歌
でした。
来月は2月15日(木)です。
是非ご予定ください。
本日は新宿ヒルトンホテル1F「セントジョージバー」で歌っています。
19:45~4回ステージです。
人生100年という言葉に惹かれて、日々若作りをすることに決めているわたくしです。
今から老け込んでたら、後が長いですからね。
きっと人生に飽きてしまうと思う。
飽きてしまったら、さぞつまらないだろう。
若い頃は心無いお客さんに「こんな歌で何になれると思ってるんだ?」と言われたこともあるけれど、「少なくともあなたのようにならずに済みます」とちゃんと応えられたわたくしは偉いと思う。
サラリーマンの方が「何かになる」・・・という事は、「社長になる」とか「業績上げて表彰される」・・・とかでしょうかね。
歌手なら「有名」とか「ヒット」とか「紅白」が入るのかもしれませんけど、それは飽くまでも人生60年の時代の考え方だと思う。
シンデレラが王子様と結婚した後どんな人生だったか、誰も話題にしない。
でもこれからの時代は、肉体的ピークを過ぎても生きていかなきゃいけないわけです。
だからと言って、老後の心配ばかりしながら日々を過ごすのも空しい。
このところ、60代の作家デビューとか80代でゲームアプリ開発とか、佐藤愛子先生の「90歳なにがめでたい」のベストセラーとか、いよいよ面白い時代になってきました。
天才の夭折を免れた人たちの、しつこい頑張りで世の中が明るくなるのです。
おじさん、おばさん、の皆さま。
一緒に頑張って行きましょう。
というわけで、本日のライブです。
7時より、自由が丘「サロンラマンダ」にてソロライブ。
お時間ありましたら、是非お立ち寄りください。
http://www.lamanda.co.jp/
ピアノ上里知己 チャージ¥5000(ドリンク別)
そうこうしているうちに、あっという間に1月も後半になり。
そろそろ花粉の覚悟もしないと。
昨年から呑み続けているアレルギー用の乳酸菌が果たして効果を発揮するかどうか、楽しみなことであります。
今週はあちこちで歌いますよ。ぜひ参加してね。
1月16日(火) 新宿「ヴィラージュ」
ピアノ三浦高広 ¥5500(1ドリンク&軽食付き)
03-3357-3007(新宿中央通り商店街) http://village3315.onamae.jp/index.html
1月17日(水) 銀座「天使のコンチェルト」
米田まりさん 千羽愛子さんとご一緒に
19:30~3回ステージ ピアノ上里知己
チャージ¥6000(ドリンク別) http://tenshi-no-concerto.com/
(チラシデザイン:冨永さん)
1月18日(木) 自由が丘「サロンラマンダ」
充実のソロライブ。いよいよ8年目に入ったマンスリーコンサートです。
ピアノ上里知己 19:00~20:45(途中休憩あり)チャージ¥5000(ドリンク別) http://www.lamanda.co.jp/
1月19日(金) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar
いや~。凄いものを見せて頂きました。
シャンソン歌手のいさらいさんがピアフを歌うのだからコンサートと言ってもいいのだろうが、これはまさしく演劇でありますね。
だいたい一人でノーマイクで歌ったり演じたり、1日二回公演を含めて、休憩なし2時間近い公演を9回もする事自体、わたくしなど考えただけで卒倒しちゃう。1曲歌っただけで声枯れます。
それほど驚異的。
彼女は初め、いさらい香奈子として登場し、ピアフの生い立ちからを演じ歌い進めて行くのだが、ピアフの人生の波乱に伴い、次第にいさらい香奈子とピアフは交錯しながら、同人物として濁流の中に巻かれて行きます。終いには香奈子さんがピアフに見えて来るから不思議です。
小道具の使い方の粋さ、無駄のなさが本当に楽しい。
芝居も素晴らしいが、それは脚本・演出も素晴らしいという事だろう。十朱加奈子さん。
水差しの水を現実的かつ象徴的に使った演出がステキでした。
そして暗い照明の中で譜面と戦い、芝居をよくサポートしたミュージシャンはピアノErinneさん、アコーディオン鳥海涼子さん。若くなきゃ出来ませんわね。
香奈子さん、千秋楽まで身体に気を付けて頑張って下さいね。ライフワークが形になっていて羨ましいです。
お疲れ様でした!
舞台表現に関わる歌手、役者、スタッフ、お客さん、これはみなさん見に行った方がいいですよ。
出来ればフランス人にも見てもらいたい。日本にはこんなにピアフを愛し、丁寧に演じているアーティストが居る事を知ってほしい。
上演は来週17日(水)まで。西荻窪劇団シアター2+1のアトリエにて。
チケット¥3000
二人だと合計¥5000になってお得です。
平日はまだお席があるそうです。
最近見た映画
どっちもバラク・オバマの若い頃の映画です。
これはミッシェル夫人との初デートの話。
弁護士事務所に勤める二人が、治安の悪いサウスエンドの集会に出かける・・・というのが、デートのきっかけ。
その集会は、若き日のオバマさんが相談役になって黒人地域の問題解決に取り組んでいたというわけだ。
オバマさんに気持ちを引かれながらも、インテリのプライドでなかなか打ち解けないミッシェルさんも、彼の求心力と説得力、演説の上手さにだんだんと心を許していく。
二人とも「死ぬ前にどんな音楽を聴きたいか」では「スティービー・ワンダー」と意見が一致する。彼の複雑な生い立ちや、コロンビア大学に入った頃付き合っていた白人のガールフレンドの話など、ゴシップネタが興味深い。
オバマさんてわたくしと全く同年代なので、この頃のアメリカの様子とか、当時は全く気にもしてなかったけど、へえ~という感慨があります。
わたくしなら死ぬ前はどんな音楽を聴くだろうか。とか。
ベタですけど、スティービーじゃなくてグレゴリオ聖歌を聴きたいかもな。
まあ、映画としては全然大したことなかったです。伝記として興味があればの話。
特にお勧めしません。
むしろこっちは面白かった。オバマさんがコロンビア大学に入った頃の彼と、ガールフレンドと、そして80年代のハーレムの風景。
「バリー」・・・はバラクの愛称だそうだ。
黒人と白人のハーフであり、ケニア人の父はそもそもアフリカに家族が居たし、白人の母は何度も結婚や離婚を繰り返す飛んでる女であり、ハワイやらインドネシアやらで育つ彼は、自分のアイデンティティがよく分からない。
NYにやって来て、仮に言葉は通じても自分の居場所がない。
同級生とも違和感がある。
おまけに真っ白な白人のガールフレンドと恋に落ち、彼女の白人ばかりの家族に紹介されたりするのも気が重い。
人種のるつぼのNYでありながら、肌の色や出自で自分が何者か分からなくなっていく苦しみを描いていて、とても良かったです。
会うこともないケニアの父には、手紙をしたためているのだが、それも送ることができない。
そうこうしている間に父は事故で死んでしまう。
どう考えても素晴らしい女性だったはずのガールフレンドとも別れてゆくのでした。
若いのに本当によく出来た女性だと思う。
80年代の危険で不衛生なハーレムの街中を垣間見るだけで、わくわくするし、将来大統領になる男の話であろうとなかろうと、極めて真面目な青春ドラマということです。
海を越えると、これがあの80年代だったのかと。
どっちも俳優さんはよく似てました。
あと、これは読んだ本。
わたくし本当に歴史の闇への好奇心が抑えられない。
恐竜絶滅も、魔女狩りも、ゴシックも、恐怖政治も。
嫌なものばかりに興味が行くのは何故だろうね。
怖い物見たさかな。
今年も快調に滑り出しましたKAYO&YUKIライブ@上野ライブスペースQUI
昨夜は成人式で祭日だったのにも関わらず、たくさんのお客様にお出かけ頂き、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!!
とても愉快なライブでした。
「KAYOさんとは 「一月一日」始め「雪やこんこん」とか「トロイカ」とか、「動揺メドレー」としてアカペラで動揺しながら歌ったり、Bye Bye Blackbird Amazing Grace I wish you love をデュエットしました。
わたくしのソロは「愛の小径」「煙が目に染みる」「isn't she lovelyみたいなオ・シャンゼリゼ」「黒いオルフェ」「早すぎもせず 遅すぎもせず」「幽霊」でした。
次回の上野ライブは2月7日(水)
ピアノ森丘ヒロキさん ベース岸徹至さん でお送りします。
ぜひご予定ください。http://www.livespace-qui.com/
最近立て続けにミュージカル映画を見ました。
ダイアナロスとシュープリームスがモデルになった「ドリームガールズ」
ブロードウエイ・ミュージカルの「レント」
どちらも話の途中でいきなり歌いだすあの感じは、やっぱり苦手だったが、出演者が全員スーパーボーカルなので、聴きごたえがあってよかった。
特にドリームガールズは今までも何度か見てるんだけど、やっぱりビヨンセがいいね~。
華やかだしキュート! それでいて本気で歌うと口デカイ。
やっぱりソウルは恰好いいです。
それでは、今週の予定書いておきます。ご都合のよろしい場所にお出かけください!
1月10日(水) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar
1月11日(木) 成瀬「マ・シャンブル」
シャンソン愛好家の方々のライブにゲスト出演します。昼。
1月14日(日) 本八幡「沙羅」 ピアノ上里知己 開場14:00 開演14:30
¥5,400(1ドリンク、オードブル付、税込み) http://concert-sara.com/
昨日は教会に行かずに神社に行った。
別に改宗したわけではないですが、幼馴染との新年会@新宿。
その辺は大らかなのであります。
すごい人です。
こちらは芸能の神様ということで。
色々な芸能人が奉納していらっしゃる様子。
藤圭子さんはヒット感謝の碑でしょうか?
わたくしも、今年も元気に歌えますように・・・とお願いしました。
みんな、元気でね!
昼呑みしてから、KAYOさんの家へ。
新しいお友達「パトラ」さんが居た。
セクシーでファンキー!
こちらはサニーちゃん
そんなわけで、本日は今年初めてのKAYO&YUKIライヴです。
ぜひお出かけください。
ピアノ 小林岳五郎さん パーカッション 阿部梓穂さん
上野「ライブスペースQUI」
http://www.livespace-qui.com/
19:30~です。お待ちしてます。
(チラシデザイン:冨永さん)
年末ジャンボは全部外れましたけど、金曜日のヴィラージュで出ましたわよ。
エビスビールの「鯛2匹」
ジャン!
見えますか?
恵比寿様が両手に鯛を抱えていらっしゃる!!
通常は1匹なのです。
わたくしはヴィラージュに出演するまで、エビスビールにそんな秘密が隠されているとは知りませんでした。
昨年15周年を迎えたヴィラージュですが、その間、これが出たのは4本目だと。
いくら洞窟のヴィラージュでも、商売やってるわけですから、普通の家飲みとは違います。
それなりの数のビールを売っているはずです。
つまり、2鯛エビスはとても珍しい幸運の証だと思います。
この4本のうち過去2本に当たっていらっしゃるのは先輩の日野美子様。
そこで日野さんのエビス(右)とわたくしのエビス(左)を並べてみることにしました。
すると!!
なんと!
日野さんエビスにはBORN 1887 と。
わたくしエビスにはBORN 1890 と書いてあるではありませんか!!
これはまさしく年のサバ読んでる歌手のようなもので、
同じ歴史を持つはずのエビスが、いつの間にか誕生日を遅らせている・・・ということになってしまいます。
このように人知れずやっていることにも、偽装工作が行われているのです。
世の中の真実なんて、わかったものじゃありません。
でもいいのです。
わたくしの今年の運が上向いていることは証明されました。
これはヴィラージュからお客様にお出しした「お雑煮」です。
わたくしはいただかなかったので何とも言えませんが、とても美味しかったそうです。
次回はの出演は
1月16日(火)
目崎千恵子さんと2人の出演ですので、目崎さんの曲をたくさん聞いて頂けます。
ぜひご予定ください。
(チラシデザイン:富永さん)
正月4日目。
そろそろ身体を動かさないと固まってしまうので、今日はヨガに行った。
何だかいつもより温度も湿度も高く感じて、その割にインストラクターの誘導がスピードアップしているようで、目が回った。
悟りを開くなんてまだまだ遠い。
3日間もどっぷり家に居たのは久しぶりなので、具合が悪い。
毎日飯炊き三昧でほとほと疲れた。
明日から仕事だ。万歳!
その前にカルチャーセンター用のコーラス譜を書かないと。
実は譜面書きがいちばん面倒。
おまけに五線紙切らしてるし。
どうやって書くつもりだろう。
いい加減PCで譜面作る練習しないといけないのだろうけど、わたくしまだガラ携使ってるくらいですから。本当に面倒。
ここは一発これで遊ぼう。
ジャ~~ン!!
さて、皆さま。これは何でしょう?
実は昨年の夏の発売日に買っておいた「おもちゃのサックス」VENOVA。
ヤマハの商品です。
わたくしにはサックスの練習のお蔭で、バネ指になり、手術をし、重い楽器を首から掛けたためすっかり体調が悪くなった暗い過去があるのです。
そこでサックス同様の音が出て、ましてや小指でも持てるほどの軽さのこのおもちゃ楽器を見つけた時は天にも昇る気分でした。
しかし、年末にむけた季節にこんなものを始めたら、ほかのことが何もできなくなると危惧して、正月休みまで仕舞ってあったのであります。
そして、いよいよ封を解かれたわたくしのヴェノーヴァ。
おもちゃのくせにちゃんとマウスピースもリードも付いているじゃありませんか。
うひょひょ!!
昨夜初めて音を出してみたんですけど、意外と息の量も必要だし、緊張してしまった。
下手するとまたバネ指になりそうな勢いだ。
運指はサックスで慣れているのでどうってことはないのですが、何だか変な音。
どこがサックス同様なのか分からない。
これはわたくしが下手だからなのか、もうちょっと時間かけて練習してみます。
そんなわけで 明日は仕事初めです。みんな来てね。
近々のライブのお知らせしときます。
1月5日(金) 新宿「ヴィラージュ」
ピアノ三浦高広 ¥5500(1ドリンク&軽食付き)
03-3357-3007(新宿中央通り商店街)
http://village3315.onamae.jp/index.html
1月6日(土) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar
1月8日(月) 上野「ライブスペースQUI」
KAYOさんとの爆笑コラボ。
ピアノ小林岳五郎 パーカッション阿部梓穂
19:30~2回ステージ セット料金¥5500(1ドリンク付き)
03-3831-0747 http://www.livespace-qui.com/
チラシ頂きました。(デザイン:冨永さん)いつもありがとうございます。
お待ちしています。
実はまだ昨日の続きの譜面整理が終わっていない。
45Lのゴミ袋一杯の譜面を捨てたのに。
書き直さないと使い物にならない曲も見つかってしまった。
やだな。こういう気分。
ま。それはともかく。
シャンソン系やらジャズ系やら、色んな譜面を整理してますとね。
いったい歌手というのは何かな・・・と考え出すわけです。
歌手と楽器奏者の一番の違いは「言葉」の「ある・なし」だと思っているわたくし。
その時、わたくしは聞いてくれる人に分かる言葉で歌いたい。
だからシャンソニエのようなほぼ日本人用の場所では日本語、外資系ホテルのような外国人の多い場所では英語で歌うのが正しいと思っています。
それにホテルのばやい仮にお客さんが日本人でも、伝統的にあまり日本語の歌は歌いません。
多分ライブと違ってBGMになる場面も多いので、歌詞の内容がよくよく聞き取れない方が便利だと思われている節もあり。
そんなわけで、いわゆるジャズソングのようなレパートリーも増えるんですけど、中には「どうかしてるんじゃないのか」と思うような歌詞も多々あります。
例えば「The man I love」という曲は「いつか私の所に家を一軒立ててくれるような強くで優しい男がやってるはずだ」と豪語するような歌で、それもジャズのばやい何度も同じことをアドリブやフェイクを交えながら連呼するわけです。
心底アホか・・・と、思います。
この手の曲が結構多い。
だからよほど「楽器のような歌」に卓越している歌手ならいざ知らず、わたくしなどは恥ずかしくてこんな曲歌えない。
You'd be so nice to come home to(あたしの所に帰ってくればいいものを)という曲あたりが精神的にギリギリです。
同じような曲を歌うならまだシャンソニエでよく歌われるブラジル曲の日本語版「逢い引き」などの方がずっと洗練されています。
ただしジャズの、いわゆるスィングというリズムは歌詞云々よりそれ自体がステキなので、不滅なのでしょう。
その点ポップスと呼ばれる曲(ざっくり言えば、ビリージョエルだとか、ビートルズだとか、その他もろもろ)には複雑な歌詞が付いているものも多く、歌手として歌い甲斐があります。
そうなると、今度は歌詞の内容が分かってもらえないと意味がないので、シャンソニエのようにしっかり歌を聞いてくれる場所では「訳詞」をしたいと思ってしまうわけです。
昨晩譜面まみれになりながら聞いたのはスティング。
もう30年も前に初めて聴いた「Nothing like the sun」
色んなメッセージが込められていて、歌詞も曲もアレンジも、今聞いてもうっとりします。
どうせならこういう曲を原語、訳詞、ともに歌って行きたいなと思ってしまった。
Englishman in NY (ニューヨークに居るイギリス人)とか自分には関係ないわ・・と思ってた曲も、よく聴き直すと、民族や人種がどんどん入り混じるこれからの世界のことのように思えるし、Sister Moon など、譜面も作ってあるのに何となく気後れしていた曲もこれからなら歌えるような気がします。
やっぱり歌詞に心酔できる曲を歌っていこう。
そんな風に思うのでした。
本日は正月休みで昨日帰宅した上の男子と一緒に母の施設を訪問。
新年の挨拶を一方的にして、母の様子を小一時間ほど眺め、早くも自分の家に帰ると言う男子を駅まで見送った。
家には変り者の父と、お地蔵さんと、わたくしだけ。
つまり飲み友達が居なくなってしまったので、シャンペン1本開けるのも何だし、ウイスキーのお湯割りを飲みながら譜面の整理をすることにしました。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ・・・と言いながら、現在作業中です。
くたびれたのでPCに向かってこれを書いています。
同じ曲でもあまりに多くのコピーがあるものや、こんなの歌ってたかな・・・なものも。
この度は「黄ばんだ譜面」「色んなミュージシャンが勝手に書き込みをして何が何だか分からなくなった譜面」「セロテープが紙テープみたいに乾燥した譜面」「タバコの匂いが沁みついている譜面」「コーヒーなどをこぼしたと思しき譜面」を優先的に捨てることにしました。
そもそもヒットチャートを争うような仕事をしているわけではないので、選曲は全く自分勝手で、よほどの事がない限り、嫌で嫌で仕方ないような曲はないはず。
それでもいったい何でこんな曲歌ってたんだ・・・といちいち驚いていたりすると、作業は一向に進みません。
ここはひとつ心を鬼にしてバサバサ捨てないと。
しかし、レパートリーというのはその人を表しますね。
変な歌ばかり歌っている人は、やはり変な人だと思う。
ただし逆のばやいもある。
娼婦の歌が好きな人は案外家庭的。
社会の矛盾を訴えがちな人はだいたい信号無視してます。
じゃあ、わたくしはどうかと言うと。
やはりわたくしのレパートリーは、圧倒的に昔のヨーロッパの歌手のカバー、それも先輩各位が和訳した曲が多いわけで、これは安易に過去の遺産で喰っているズルイ奴・・・とも言えるのです。
ならばオリジナル曲で勝負したらどうか・・・という考え方もありますけど、基本的に「現実逃避の洋楽好き」ですから、「街の女のマリー」は許せても、「街の女の花子」は許せないのであります。
結局「もとからある他人の曲」をどう歌うか・・・しかないのでしょう。
改めて訳詞をするなり、音楽的にもう一度洗い直すなり、何か自分の料理をしないといけないような年齢になってきましたしね。
などとしみじみ考えていると、部屋の中は散らかるばかりです。
正月休みは4日まで。
結局何もできないのかもね。
昨夜は忘年会ライブ@国分寺「Paris kidori」
実に楽しかったな。
カウンターに色々な食べ物が乗って、着々と準備中。
たくさんのお客様、ありがとうございました!!
差し入れすると、名前を書いてもらえる。
これは、わたくしからのチーズケーキ。
隣にあるのは、米田まり様からのイチゴ。
こちらも差し入れ。
可愛かったけど、食べちゃいました。美味しかったです。
藍澤さんの衣装スゴイ! 亡きお母さまとの合作だとか。
わたくしももっとコスプレすりゃあよかった。
何故か笑っている上里知己さん。
アフターは若い人たちに歌ってもらいました。
皆さん基礎がしっかり出来ていて、素晴らしい!
これからその基礎をどんな風に応用していくのか楽しみです。
藍澤学校の金の卵って感じ。
みなさん、大物になってください!!
さて。年内もう少し頑張らないと。
本日と明日大晦日は、西新宿ヒルトンホテル1F「セント・ジョージ・バー」で歌っています。
19:45~4回ステージ
明日はカウントダウンです。
お時間あったらお出かけください!
それが終わったらお正月休みだ~!!