ユキだるまのつぶやき

歌う仕事の日常とインディーズならではの話あれこれ

今週も思う事あり。

2018-02-12 13:03:43 | 音楽

昨日は聖歌隊の年一度の総会に参加。

今年の総会は爽快だった。

民間の合唱団や学生の聖歌隊と違って、教会付き聖歌隊員には引退はないので、各自がその年代に相応しい活動の仕方を選び取って行くことが大事です。

体力、気力が十分な若い世代はどんどん自主的に練習を。

家庭や仕事で忙しい世代は、自習をしながら無理のない参加を。

人生100年の時代には知恵が必要です。

そんなことを考えさせられた時間でした。

それから、銀座で前髪をカット。


ただでさえ髪が伸びるのが早いお菊人形のわたくし。

特に前髪は大変です。

美容師さんが止めるのも拒否して、思い切り短くしてもらいました。

ほとんどコケシです。

これで2か月は持つであろう。

自分で切るという手もあるが、二度と人前に立てなくなってしまうので止めておきます。

昔、子供たちが小学校へ入る前、わたくしが散髪してやっていたのですが、毎度とんでもないことになって泣かれてましたから。



さて。今週も張り切って行こう!

2月14日(水) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
 Jazz&Pops
 19:45~4回ステージ
 チャージ¥1200(飲食別)
  http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar

2月15日(木) 自由が丘「サロンラマンダ」
 充実のソロライブ。マンスリーコンサートです。
  ピアノ上里知己 19:00~20:45(途中休憩あり)
   チャージ¥5000(ドリンク別)
  http://www.lamanda.co.jp/

2月16日(金) 自由が丘「スタジオラマンダ」
 花田和子さん 畠山文男さん 劉玉瑛さんとご一緒します。
  開場13:00 開演13:30 ¥4000(ドリンク別)
  http://www.lamanda.co.jp/

2月18日(日) 銀座「蛙たち」
 門下生とのセッションライブ
  開場13:00 開演13:30
 チケット制¥3000(茶菓付)
2018 セッションライブ @蛙たち_01



最近見た映画


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ファッション誌ヴォーグ。

鬼編集長の元で、どうやって雑誌は作られるのか。

華やかな世界の厳しさを垣間見る感じ。






一本足打法。

2018-02-08 22:58:54 | 音楽

今日はヨガに行った。

ベーシッククラスで、まんべんなく基本。

わたくしの得意技は「安らぎのポーズ」「チャイルド・ポーズ」などの、お休み系。

限りなく床に近いのがよろしい。

その代わり、特に苦手なのが、一本足。

それはどういうものかと言うと。

立ち木のポーズ。
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ワシのポーズ。

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それから弓のポーズ

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大変美しいですね。


教室には、これらを難なくキメている人たちも多い。

全然グラグラしないのがすごいと思う。

わたくしはバレエ教室に通っている時も、一本足が苦手だった。

ヨロヨロしてしまう。

何か自分の体幹の軸みたいのがグラついているのだと思います。

きっと歌に関しても同じことが言えるんじゃないかと思う。

母音と子音がつながらなくて、声がグラグラする時があります。

もっと安定した状態で歌いたいんだけど。

もしかしたら、改善策は一本足にあるかもしれない。

一本足が安定したら、声も安定するかもね。

わかりました。

本日より一本足で歌うことにします。









上野報告とカラオケ・シャンソン

2018-02-08 00:48:25 | 音楽

今月の上野もたくさんのお客様にお出かけ頂けました。

ありがとうございました!!

ピアノ森丘ヒロキさん ベース岸徹至さん 絶好調!
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森丘ヒロキさんは 
2月17日(土)にバイオリンとコントラバスとのコンサートをやる予定@代々木上原「ムジカーザ」 http://www.musicasa.co.jp/

午後1時から 前売¥3500(自由席)です。

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KAYOさんとわたくしは Killing me softly   You'd be so nice to come home to   黒い鷲 Love me tender  をデュエットしました。



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わたくしソロでは サンエティエンヌの草原 Speak Low   My Funny Valentine   仔猫 Something  Lucy in the sky with Diamonds  を歌いました。
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KAYOさん絶好調!


来月の上野は3月7日(水)
ピアノ森丘ヒロキさん パーカッション阿部梓穂さん

ぜひご予定ください。


余談ですが、カラオケにもシャンソンというジャンルがあるのかどうか、昨日ブログで問いかけましたら、各方面からご協力頂きました。ありがとうございます。

どうも、カラオケの世界には「日本語シャンソン」と「フランス語シャンソン」があるらしく。

日本語シャンソンだと、越路吹雪さん 岸洋子さん 美輪明宏さん 金子由香利さん クミコさん  などの歌手名がシャンソンを代表しているらしい。お馴染みの「ろくでなし」・・・とか、から「再会」「おお我が人生」・・・美輪さんや、クミコさんのオリジナルも混じっているとか。


フランス語シャンソンは、恐らくフランス語を得意としている方々が歌うのでしょう。アダモやピアフのようなポピュラーネームに加えて、シャルロット・ゲンスブールやブリジット・バルドー、ジェーン・バーキンなどなど・・、なかなかそそられる歌手名が並びます。

どちらかと言うと、フランス語が出来る人には、フレンチポップス系が喜ばれるのかも。


ほほほ。

何だか、楽しくなってきました。


本日上野です。

2018-02-07 03:40:29 | 音楽

スタンダードについて考えながら、ふと思いついたのですが、カラオケには「シャンソン」というジャンルがあるのでしょうか。

そこにはどんな曲が入れられいて、それを皆さん歌えるんでしょうか。

よくご存じの方は教えてください。


さて、本日のライブです。

2月7日(水) 上野「ライブスペースQUI」

 KAYOさんとの爆笑コラボ。
 ピアノ森丘ヒロキ ベース岸徹至
 19:30~2回ステージ
 セット料金¥5500(1ドリンク付き)
 03-3831-0747  http://www.livespace-qui.com/

お待ちしてます。(チラシデザイン:冨永さん)



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スタンダード考

2018-02-06 00:45:06 | 音楽

昨日たまたま仲間内で「シャンソンのスタンダート」とは何か・・・が、話題になりました。

内輪の話だけなら、いくらでも曲はあるんだが、大事なのは「世の中に認知されている」ってことです。

中でも面白かったのは、「シャンソンのシャの字も知らない夫が、『枯葉』だけは知っている」という話。

あと、『オーシャンゼリゼ』も知ってるらしい。

年代にもよるけど。

若いボーカルには『越路吹雪』という名前もピンと来ないらしいし。

それを言ったらジャズも同じ。

いくら『Fly me to the moon 』はスタンダードですよ・・と言ったって、知らない人は知らない。

知らなくたって困らない。命に別状はない。

つまり、「世の中」と言っても、ある程度世界を限定しない限り、『スタンダード』の定義は決められない。

では、こうしたらどうでしょう?

『シャンソンのスタンダード』は、

① 国境を越えている(だいたいの場合、英語圏で知られると、国境を超えることになる。つまり英訳歌詞があるもの。)例えばこれなんかどお?

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これはアメリカに行った時に、むこうの弾き語りの人にもらったテキスト。「フレンチ・ソングス」つまり、わたくしたちのいう所の「シャンソン」です。

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曲目はこんな感じ。

もちろん『枯葉』もあれば、『シェルブールの雨傘』『行かないで』『パダンパダン』『ミロール』『モン・デュー』などもある。

ビートルズの『ミッシェル』なんかもフレンチソングの中に入れられている。フランス語使ってるのは最初だけなのに。

フランスが舞台のミュージカル「レ・ミゼラブル」の中の曲なんかも入っている。

英語に訳しきれなかった曲はフランス語のままだったりするが。

恐らく国境を越えた曲の中にはBGM(歌ナシ、演奏のみ)として機能している曲も多いはず。


② 日本人がシャンソンとは知らずに、日本の歌謡曲として認知している曲。(日本人歌手が広めたため。越路吹雪さんとか岸洋子さんとか。)

『サントワマミー』『ろくでなし』『雪が降る』『百万本のバラ』『愛の賛歌』『想い出のソレンツァーラ』など。


③ 日本でテキストになっている曲。(大昔のテキストではなく、現在実用可能なもの)

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そうなると

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こうなる。


早い話が、この①~③の条件下で、50曲程度に絞れれば、それを「スタンダード」と名付けていいのではないでしょうか。

シャンソン歌手とピアニストはそれらを暗譜し、いつでもどこでも頭の中から取り出して披露することができれば、随分褒められるんじゃないか・・・と思いますけど。

そのうちこっそり『スタンダード縛り』ライブでもやってみるかな。

それこそ、歌唱力を問われる「キビシイ(怖)ライブ」になりそうだけどね。


同年代の活躍

2018-02-05 03:50:25 | 音楽

本日は久々に聖歌隊の練習に出てから草月ホールへ。

花木さち子さんのリサイタル。「アコルデオンと女」

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ついでに。花木さんの大ファンのおよね。

最近同年代のシンガーの活躍ぶりが眩しい。
 

先日のいさらい香奈子さんの芝居に引き続き、楽しみにしてました。

 

自主企画の大型ホールコンサートは20年ぶりという事で、客席は熱狂的ファンや同業者で華やかでした。

ある女(花木さん)と、彼女を密かに愛するアコーディオン(ナレーション高橋和久さん:演奏桑山哲也さん)の思い・・というストーリーで、花木さんのMC(喋り)は一切なしで、歌とナレーションだけでステージが進められる、大変シリアスで緊張感のある90分ステージでした。

 

実力、ヴィジュアル共に、いつの時代も群を抜いてきた花木さん。

 

演奏陣もスタッフも一流。

 

たくさんの新曲やアルゼンチンタンゴ系に挑戦する姿勢は見事でした。

わたくしは彼女の高音の優しいファルセットがとても好きです。

My ship    愛の終焉 忘却・・・秀逸でした。

 

どんな仕事もおろそかにせず立ち向かって来た長い時間の集大成だと思います。

お疲れ様でした!!



 

次回わたくしが期待している同年代コンサートは、7月17日(火)米田まり作品集「まり祭」@内幸町ホール

 

今年で七回目だそうです。

 

作曲能力、オリジナル作品のクオリティの高さには定評のある人ですが、今年はどんな曲を用意していらっしゃるのか、実に楽しみです。

 

 


2月になりました。

2018-02-01 20:07:48 | 音楽

これは昨日のスーパー・ブルー・ブラッドムーン


27540465_1640956189316696_1502723104825460414_n渡邉久美さんの撮影です。

わたくしはこの時分、三軒茶屋で空を見上げていましたが、夜間飛行の航空灯と月の区別が付かないほど近眼だったということに気が付きました。

本日はヨガに行きました。

家から教室に自転車でたどり着くまでは、数々の信号、踏切が、わたくしの行く手を阻みます。

それが、今日に限って、信号はすべて青。

遮断機はすべてオープン。

その上、わたくしが通った後に、信号は赤になり、遮断機は再びクローズし。

まるでエジプトから民衆を連れて脱出した「モーセ」のようだった。

行く先には十戒が待っています。

こうなると、やはり近いうちに悟りを開いてしまうのだろうか。

ヨガは本当にわたくしの体質に合っていて、薄暗い教室で周囲を気にせずもくもくと身体を動かしているのも好きだし、決して上手くいかなくても、よい方向さえ目指していれば、現状で十分・・というところも好きだし。

五感をちゃんと使ってさえいれば、「どこを切っても金太郎」でよいのではないか・・・と思うのであります。

おおお。

そうこうしているうちに今週が終わってしまう。

ライブ告知をせねば!

明日より歌います。お待ちしています。

2月2日(金) 新宿「ヴィラージュ」
 ピアノ三浦高広 ¥5500(1ドリンク&軽食付き)
 03-3357-3007(新宿中央通り商店街)
  http://village3315.onamae.jp/index.html

2月3日(土) 
ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)

 Jazz&Pops 19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別)
  http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar

2月7日(水) 上野「ライブスペースQUI」
 KAYOさんとの爆笑コラボ。ピアノ森丘ヒロキ ベース岸徹至
 19:30~2回ステージ セット料金¥5500(1ドリンク付き)
 03-3831-0747  http://www.livespace-qui.com/


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(チラシデザイン:冨永さん)

昨夜見た映画
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1960年代、まだまだアメリカの有色人種差別の激しい時代。
キング牧師の無抵抗運動を描いた映画でした。

出て来る役者が本物そっくりなのにはいちいち驚く。

マルコムXなんて、本人かと思ったくらい。まさかね。

こういう映画にアジア人がちっとも出て来ないのがちょっと不満。









そうこう言っている間に。

2018-01-28 21:52:26 | 音楽

BGMがどうしたとか言っているうちに、なんと!

新聞に、「日比谷線のある区域で、車内BGMとしてクラシックを流す試みをする」のだと。

何でも、うっかり間違って流してしまったBGMが評判良くて、「みなさまのお疲れを癒すため」本格的に取り組むかどうか考えているそうだ。

え~!

余計なお世話のような気がしますけど、どうなんでしょう。

東京を移動していると、BGMのない時間というのはむしろ貴重で、たまには耳を休めたいよ・・と思うのであります。

商業地域はまだ許すにせよ、その上電車の中までとはねえ。

車内ではほとんどの人がスマホいじってて、聞きたい曲などは各自で間に合ってるんじゃないでしょうか。

マイク好きの車掌さんがしゃべり過ぎるのを防ぐためにクラシック流すというのなら、よい考えかもしれないけど。

お試しの結果が気になるところです。



ところでBGMは何のため?

例を挙げて、考えてみましょう。


パチンコ屋→軍艦マーチ(勝てる気持ちになるため)

 

109のブティック→過激なラップ(仕事を忘れて、ワイルドな気持ちになるため)

 

居酒屋1→ジャズの演奏(都会的な気持ちになるため)

 

居酒屋2→演歌(ざっくばらんな気持ちになるため)

マニアックなシャンソニエ→擦り切れたレコード的な古いフランスのシャンソン(ヴィンテージな気持ちになるため)

医院→小川のせせらぎ(安心するため)

 

葬儀場→オカリナ演奏(むこう岸のことを思うため)…これはEさんから頂いた情報ですけど、こういう場合の奏者を「葬次郎」と言うそうです。タイタニックのテーマとかも合いそうだね。

それぞれ、ひっそりと背後から目的を叶えているように思います。


さて、昨日のライブ@シャンパーニュ

瀬間千恵様、80歳を超えていらっしゃるとの周知の事実。

この美しさは何だ。
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シャンパーニュ・チーフの齋藤裕君との昨年の2ショット。

背は高いし、背筋は伸びてるし、難解な曲の歌詞は覚えてるし、全国各地に熱烈なファンはたくさん居るし、こういう方は人生100年に相応しい方だと思う。

バタバタしていて、瀬間様抜きの記念になってしまった昨夜の写真。
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たまには、ピアニストが主役でもいいんじゃない?

後ろから唯文さん、わたくし、斉藤君、ピアニスト久保田廣和大先生。

黒テントみたいな、色濃いライブで楽しかったです。






 

 

 




BGM

2018-01-27 02:25:16 | 音楽

昨日は、スタンダードになれる曲の条件って、何だろう・・・と考えながら国分寺を歩いた。

駅ビルにBGMで流れていたのは、早いテンポのボサノバで、題名は思い出さないのだけれど、とても有名な曲だった。演奏のみ。歌ナシ。

そう言えば、多目的な場所のBGMって、たいがい演奏だけだわね。

ジャズとかボサとか。それも微かに聞こえる程度で。

シャンソンも時々ある。「パリの空の下」とか「枯葉」とか「バラ色の人生」なんかの演奏。

きわめて軽快なテンポでね。

そうすると、買い物カゴに要らない物までポンポン放り込みたくなる。

間違ってもダミアの「暗い日曜日」歌入り・・なんてことはない。

そんなもん流れてたら、まず、購買意欲落ちます。

つまり、よく考えられてる・・ってことです。

やっぱりスタンダードに昇格するためには、長い間に人の耳にさらされる機会が多くないと。

映画音楽とか、CMとか、BGMとか、とにかく多くの人に知らず知らず覚えてもらうことが大事だ。

とすると、歌が付いてるかどうかよりも、まずメロディーかもね。

そうなると、どんないい歌詞が付いていても、メロディーに特徴がなかったり、メリハリがなかったりするとダメなわけです。

スタンダードジャズの歌詞に「なんだかな」と思うようなものが多くても、決して責められないのかもしれません。

ではお聞きしますが、BGMに「ろくでなし」とか「サントワマミー」(演奏)が流れてたら、どう感じます?

わたくしは少々「うらぶれ」感を感じてしまうんだけど。

ダメじゃんシャンソン。

スタンダードになれる曲・・というのは、もしかして、いい感じでBGMになれる曲なんだろうか。

その辺、追って研究してみます。


昨夜の「Paris Kidori」とても楽しかったです。皆さまありがとうございました!

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お正月にパリでコンサートやバルバラ展見て来たという藍澤さんの歌、とても良かったな。

やっぱり時々、場所変えてリフレッシュするのは大事だなあ。

わたくしも、今年はどっか行きたいなあ。

来月は2月23日(金)の出演です。ぜひご予定ください。


さて。最近読んだ本です。
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なんとなんと、1984年出版のピアニスト「高橋悠治」氏と 教授「坂本龍一」氏の対談集。

それも電話録音です。4回に分けての「長電話対談」

古本屋で見つけて面白そうだったから買っておいたんだけど、当時はこんな本が出ているなんて全く知りませんでした。

ある意味、いい時代の作り方だな。お二人がダラダラと好き放題の音楽談義。それをただテープ起こししたような。

やれ、「テレックス」だとか「ウォークマン」だとかの単語が出てきて、妙に可笑しくもあるんだけど、話の内容は現在にも十分通用します。

すごい人たちは基本、真面目。これ重要ね。

特に面白かったのは「歌手」についてのお二人の見解の一致。

龍(坂本龍一)たとえば本当のもう生まれつきのヴォーカリストみたいな人は、きっと何でもいいと思うのね。曲は。

悠(高橋悠治)ああ、声さえ出してりゃ気持ちいいというあれね。

龍  うん、そういう人がいると思うんだ。たぶんヴォーカリストなんてのはそうだと思うのね。

悠 そうね。うん。

龍 喉が鳴ってれば気持ちいいっていうね。




なるほど。

決して否定はできないかもね。













スタンダード

2018-01-25 19:04:44 | 音楽

そんなわけで、今度は「スタンダード」について考えるわたくしです。

スタンダード(標準)という言葉を、音楽の世界ではよく聞きます。

特にジャズではよく使います。

多くの演奏家や歌手によって演奏され、レコーディングされた曲のことを指しているのです。

そうなると世の中の人にも親しまれていることが多いです。

誰も知らない「スタンダード」はないのです。


ですから、ジャズをやりたいと思っている人が、この「スタンダード」を全く知らない・・ということは稀です。

何せバイブル扱いされている教本などもあるので、そういう教則本を使って練習している場合が多いからです。

特に楽器の人たちは、アンサンブルで力を付けて行きますから、お互いの共通事項が必要です。

知ってる曲が共通しているのは、大変都合がよろしい。

その上、スタンダード曲は本当に素晴らしい曲が多いのです。

奏者も歌手も必ず勉強している曲ですから、楽譜なしで即興演奏することもしばしばあります。

大変便利です。


ふと考えると、わたくしがシャンソン歌手を目指して堀内環氏の門を叩いたのが22歳の時。

約2年間ほど真面目にレッスンに通ったのですが、その時お勉強したのが水星社の「シャンソン・アルバム」でした。全5巻ほどあるこの教本を使ってレッスンして頂いたので、わたくしはその年齢の女子の中では、飛び切り古い曲を知っている類となりました。

それから、現場(シャンソン系ライブ)に出て行くわけですが、そこには自分の親以上の年齢のお客さんが手ぐすね引いて待っているわけです。

そうなると日本のシャンソンのスタンダード曲は大いに役にたちます。

何といっても越路吹雪さんや岸洋子さんのヒット曲は日本中が知っていますから。

「サントワマミー」と「ろくでなし」と「愛の賛歌」と「百万本のバラ」あたりをレパートリーに入れて置けば、今度は「うちの会社の50周年記念パーティーで歌ってくれないか」という話になり、これに「雪が降る」とか「すみれの花咲くころ」などを足してあげて、感謝されます。

ギャラも当然ライブの5倍から10倍は頂きます。

そんなことを繰り返しているうちに、だんだん「おじさん、おばさんが喜ぶ曲は、全くつまらない。営業料金もらわないと歌う気にならない。」などと生意気なことを考えるようになるわけです。

だんだんライブでスタンダードを歌うことがなくなります。

この辺がジャズの世界と袂を分かつところです。

ジャズの奏者や歌手は死ぬまでスタンダードを大事にすると思います。

それは、何度演奏された曲であっても、素晴らしい楽曲は常に蘇り新鮮に演奏できるからです。


では、「サントワマミー」や「ろくでなし」にはそれに匹敵するだけの力があるのでしょうか。

わたくしは「やや、ある」と思います。(確実にある・・・とは言えない。)

しかし、そのためには歌手も演奏者(主にピアニスト)も、多くのスタンダードを頭の中に入れていて、歌手が「自分のキーと、リズムとテンポ」を言うだけで、ピアニストは楽譜なしで伴奏をする・・・という気軽さも必要です。

そうすれば、仮にその場に楽譜がなくても、あるいは、会ったばかりの歌手と伴奏者であっても、新鮮に演奏を楽しむことができます。

音楽の即興性が楽しめるというわけです。

今日はどうしてもその曲を聞きたい・・というお客さんにも、何とか満足して頂けるようにも思います。

それに「ろくでなし」を歌ったからと言って、悪魔に魂を売るわけでもなし、何も恥ずかしいことはありません。

難解な曲は得意だが、「ろくでなし」だとどうもリズムが狂ってしまう・・・というはずもありません。

念入りに時間を掛けて作り上げる曲もあれば、ピアニストといちいちリハーサルをしない楽しみ・・というのもあっていいはずです。


そのために「シャンソンのスタンダード」はもっと根付くべきではないだろうか・・・と考えています。(続)



さて。明日はこちらへ
1月26日(金) 国分寺「Paris Kidori」
 パリのカフェ風&小劇場風でお洒落です。オーナーの藍澤幸頼さんと共演します。
 ピアノ上里知己 19:00~3回ステージ  チャージ¥5000(ドリンク別)
 042-316-8535  http://www.pariskidori.tokyo/

お待ちしています。

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チラシデザイン:冨永さん



やはりライブです。

2018-01-25 02:00:05 | 音楽

火・水のライブは全然雰囲気が違って面白かった。

火曜日の銀座「蛙たち」
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普段なかなかお会いできない沢山の歌い手さんと会えて嬉しかったです。わたくしは、相変わらず変な恰好をしています。


1st セットは「スタンダードシャンソン」縛りで、各自よく知られたシャンソンを選曲しました。

セシボン、ろくでなし、愛の賛歌、雪が降る、ラ・ボエーム、ラストダンスは私と・・・など。

面白かった~!! 

ジャズシンガーはスタンダード曲をどう歌うかに取り組んでいるのだから、シャンソン歌手もスタンダードをもっと掘り下げるべきなんだろうな。

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何故かピアニストが一番恰好よく見えるのはわたくしだけでしょうか。



水曜日のヒルトンはピアノ川村健氏、ベース伊藤潮氏。(写真ナシ)

ピアノとベースの位置が、楽器演奏中、出番待ちする歌手の近くに配置されるようになったので、まるでわたくしだけのために演奏している感じがして、素晴らし過ぎ。

川村健氏のハイテクで個性的、かつ独創性豊かな演奏と、伊藤氏の安定したサポートで、こちらもインスパイアされる瞬間がたくさんあった。

珍しく客席が静かで、言葉のひとつひとつを吟味しながら歌う事が出来ました。

このまま仕事が終わらなければいいのに・・と思ったくらいだった。



日々、素晴らしいライブ環境に感謝です。


明日は国分寺
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こちらも楽しみです。




何ていいお天気!

2018-01-23 13:52:36 | 音楽

さて。本日とってもいいお天気。なので歌います!!

1月23日(火)銀座「蛙たち」にて
http://www.kaerutachi.jp/

19:30~ 3回ステージです。ピアノ小林岳五郎
お待ちしています!!


続いて、昨日の話。

見た。見た。見た。家政婦は見た!!

仕事行く代わりに、映画3本!

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チェコソロバキア時代。

ナチ収容所から生還できたと思ったら、今度は共産党に付け狙われ、それでも思想や発言の自由を主張して死刑にされた女性の話。主演のイスラエルの女優「アイエレット・ゾラー」が素晴らしい。

理念としての共産主義はありかもしれないが、実際人間はそんなもんじゃないということがよく分かり、実に腹立たしい。

人を都合よく管理するために洗脳していく。逆らえば拷問、殺戮 です。

人が人を監視し、裏切り、密告して行く。カルトと何が違うのだろう。

何十年もこんな環境に生きなければならなかった人たちが本当に気の毒。

そして今でも、そういう目に合っている人たちが数限りなく居ることを忘れてはいけない。


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天才作曲家、ピアニスト「ラフマニノフ」

しかし、本人によく似た俳優が居たもんだと感心。

彼もやはりロシアからアメリカに亡命している。

ロシアでは彼のような演奏家は生きて行かれない・・・という妻の言葉が印象的。

アメリカの演奏会場に訪れる女性たちのファッションがすごい。

ベル・エポックそのままで、まるでギリシャ神話の女神たちみたい。


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長年、マネのモデルを務めた 女性画家「ベルト・モリゾ」

女性が結婚するしか生きる道がなかった時代。

マネとの出会いが、彼女の作品を変えていく。

こちらも1800年代後半のパリの家の中、素朴で可憐なファッションなどが見もの。



舌の根も乾かぬ内ですが。

2018-01-22 15:35:39 | 音楽

みなさま、うすうすお気づきのことと思いますが、今日の出演はなくなりました。(銀座「天使のコンチェルト」)

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え~~っ!!

今日が出演日だったと分かった途端の休演報告なので、「ウソツキ」と思われるかもしれませんが、それもこれも天候不順のせいなのです。

というか、雪が降るのはキレイだし、全く構わないのですが、電車が止まったりしたら大変ですから、店はお休みします。

恐らく皆さまも、今日に限ってわざわざ出かけよう・・・とは思わないでしょうから、それほど多くの人をガッカリさせることではありません。

全て丸く収まるというわけです。


そんなわけで、わたくしはヨガに行ってまいりました。

出かけるときはまだ雪は小降り。自転車に荷物を積んで走りました。

今日は好きなインストラクターだったので、休みたくなかったのです。

恐らくこんな天気じゃ受講生は少ないだろう・・・と思ったら何のその。

満席です。

まったく、女性は逞しいよ。


クラスが終わると、本格的な雪景色で、もう自転車に乗るなんてとんでもありません。

わたくしはトボトボと自転車を押しながら、およそ40分の道のりを帰ってまいりました。

水分の少ない軽い雪なので、わたくしと、わたくしの自転車の上にジャンジャン積もり、わたくしの帽子の上には、うずたかく雪が。

ダラリと垂れた髪にもじゃんじゃん降って、全然溶けないので、ツララのようになり。

自転車のタイヤにも雪が絡まり、重いことって言ったら。

まるで案山子が自転車を一生懸命押しているようで、わたくしはとても哀れな気持ちになりました。

さて。思いがけず休みが増えてしまった今月。

飯炊きしてから映画でも見るかな。


ブログ書いててよかった!!

2018-01-22 10:19:11 | 音楽

すみません!

てっきり来週かと思っていたスケジュールが、実は今日だった・・・という話です。

そもそも最初から日程を勘違いしていたのです。

29日(月)銀座「天使のコンチェルト」は

正しくは

22日(月)でございます。

つまり、今夜です。

昨日のブログの間違いに気付いてくださった方が、今朝ご連絡をくださったのです。

良かった~~!!

ありがとうございます。

ホームページの方も間違っていましたので、訂正してもらう所存です。


そんなわけで、今夜はこちらへお出かけくださいませ。

お待ちしています。

1月22日(月) 銀座「天使のコンチェルト」
 JAZZY NIGHT 19:30~3回ステージ ピアノ小林岳五郎
  チャージ¥6000(ドリンク別) 
 http://tenshi-no-concerto.com/

schedule


今月のライブです。

2018-01-21 17:28:42 | 音楽

今日、明日は、再び「飯炊き女」として生きていくわたくしです。

ああ。わたくしにとって、仕事というのは日常からの逃げ場所かもしれないわ。

これが、皆さまにとっての逃げ場所にもなるといいと思っています。心から。そして、自分の歌いたい曲が、みなさまの聴きたい曲でありますように。


さて。

今月のライブを一挙に上げときます。

ぜひとも、どちらかにお出かけください。

1月23日(火) 銀座「蛙たち」
 今月より第四火曜日のレギュラーになりました。
  色々な歌手の方と共演します。

  解放感のある空間で居心地いいです。

  チャージ¥4000(ドリンク別) 35歳以下割引あり
  19:30~3回ステージ  http://www.kaerutachi.jp/

1月24日(水) ヒルトンホテル東京1F「セントジョージ・バー」(新宿都庁前)
 19:45~4回ステージ チャージ¥1200(飲食別) Jazz&Pops
  http://www.hiltontokyo.jp/restaurants/st_georges_bar

1月26日(金) 国分寺「Paris Kidori」
 パリのカフェ風&小劇場風でお洒落です。オーナーの藍澤幸頼さんと共演します。
 ピアノ上里知己 19:00~3回ステージ  チャージ¥5000(ドリンク別)
 042-316-8535  http://www.pariskidori.tokyo/

1月27日(土) 新宿御苑前「シャンパーニュ」
 「瀬間千恵」様を迎えて 19:00~2回ステージ ¥5500(1ドリンク付き)
  http://www.champagne-live.com/

1月29日(月) 銀座「天使のコンチェルト」
 JAZZY NIGHT 19:30~3回ステージ ピアノ小林岳五郎
  チャージ¥6000(ドリンク別)  http://tenshi-no-concerto.com/

お待ちしています。



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(チラシデザイン:冨永さん)