原題:THE BOXER
公開:2009年劇場未公開
製作国:アメリカ
上映時間:94分
監督:トーマス・ヤーン
出演:ジョシュア・ダラス、ステイシー・キーチ、ケリー・アダムズ、ヘンリー・ギャレット、レスリー・マルトン、オシェイ・マイルズ
+あらすじ+
暴力事件を起こし服役したベンは、出所後ボクシングジムの清掃員として働くことに。暴力を封印した彼だったが、ある事件をきっかけに再びリングに上がる決意をする。
『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』のトーマス・ヤーン監督の作品ということで観てみました。
ボクシングのお話ですが『ロッキー』のような感じではなくて、かなり地味なお話でした。しかし、お互いに心に同じ傷を負った主人公のベンとジムのオーナー・ジョーとの友情、親子愛のような師弟関係はなかなか感動的ものでした。
ベンはある暴力事件で服役。出所後、母親の元を訪ねるのですが拒まれてしまうし、仕事も見つからない。途方にくれてた時、あるボクシングジムのオーナーのジョーに拾われ清掃員として住み込みで働くことになります。
その後、オーナーの勧めもあってボクサーとして再出発をするわけです。この後は、ボクシングものにはよくある展開で先が読めすぎるほど読めちゃいます(笑)。でも見終わった後にジーンとしてくるのです・・・。
戦いや失敗のない人生なんてありえない。
戦うことや失敗することを恐れるな・・・
欲しいものは戦わねば手にはいらない。
このジョーがまたいい言葉を言うんですよ。これはボクシングの世界だけでなく人生においても言えることなんですよね。
ジョーの過去を思うとベンの気持ちが痛いほどわかるわけで、ボクシングを通して彼を救ってあげたかったのかなと思います。それと同時にベンに自分も重ねてたのかも。
こういう男の友情ものは大好きです。一見、クサそうなセリフがあったりするんですが、それがまた良かったりするのです。ボクシング映画は好きなので甘くなっちゃう・・・。
そうそう、ロッキーのワンシーンを思わせるシーンがありました。
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